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●この「第三」の楽譜については、ちゃんと理解しようと思ったら細かいことが多すぎて無理だということが分かりました。

●分かりにくくしている原因の一つに「稿」と「」があります。つまり、最初に出版されたのは第1稿ではなく第2稿だということなのです。ゆえに初版第2稿の楽譜をもとにしたものなワケです。そして、第2版第3稿をもとにしている。ああ紛らわしい!

●そして、その初版をもとにブルックナーは改訂を加えて(単純ではないらしいですが…)第3稿が出来ました。しかし、完全なる自筆稿としては第2稿しかないのだそうです。ブルックナーは筆写譜に少しづつ改訂してみたり、出版譜に手を加えてみたりネチネチといじくり回しているらしいのです。

第1稿については、その自筆譜にブルックナー自身が改訂の筆を入れていったため、そのまま第2稿になってしまったということだそうです。

●では、何故ブルックナーは第2稿を改訂するときに、自筆稿を使わずに印刷譜(初版譜)を使ったのでしょうか…? ここ←をクリック


参考までに、それぞれの版で演奏された録音を適当に挙げておきます。なるべく、その“指揮者独自の改変”の少ないと思われるものを挙げました。ブルックナー好きにとっては同じ「第三」で“何種類かの曲”が楽しめるってことですね(^_^ゞ


エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団<1982>
ゲオルク・ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団<1998>


ベルナルト・ハイティンク指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1988>
ゲオルク・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団<1992>


ベルナルド・ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団<1963>
朝比奈 隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団(ジャンジャン)<1977>
ラファエル・クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1980>


カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1970>
セルジュ・チェリビダッケ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団<1987>


ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1954>
朝比奈 隆指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団<1993>

●なんと自筆譜は、マーラーにやってしまって手元になかったのだそうです。なぜマーラーにやってしまったかというと、初演を失敗したあとピアノ連弾用の編曲をマーラーが請け負ったからなのですが、なんて鷹揚というか杜撰というか・・・。

●なんで、ブルックナーはその時マーラーに「スコア、返してちょうだいな」って言わなかったんでしょうね?
 そして、フィナーレは、シャルクが作った改定案スコアを採用したんだと。

詳しい回答はここをクリック(^^ゞ


やすのぶさんと壁男さんのおかげで、やっとここまで理解出来ました。お二人とも、よくも理解力の悪い僕のしつこい質問にイヤな顔もせず(あ、顔は見えないや)、丁寧な回答をしてくれました。本当に心底感謝しております。

ザンデルリンクが引退を表明し、その最後の演奏会で演奏されたのが「第三」だそうです。
 2001年9月9日のその大演奏はFMで放送され、久々に「第三」を聴いて感動しました。その名演に触発されて楽譜の問題について分かろうと思った結果が、一応実を結んだということです。

2002年10月・・・2003年8月追加


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