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●この「第三」の楽譜については、ちゃんと理解しようと思ったら細かいことが多すぎて無理だということが分かりました。 ●分かりにくくしている原因の一つに「稿」と「版」があります。つまり、最初に出版されたのは第1稿ではなく第2稿だということなのです。ゆえに初版は第2稿の楽譜をもとにしたものなワケです。そして、第2版は第3稿をもとにしている。ああ紛らわしい! ●そして、その初版をもとにブルックナーは改訂を加えて(単純ではないらしいですが…)、第3稿が出来ました。しかし、完全なる自筆稿としては第2稿しかないのだそうです。ブルックナーは筆写譜に少しづつ改訂してみたり、出版譜に手を加えてみたりネチネチといじくり回しているらしいのです。 ●第1稿については、その自筆譜にブルックナー自身が改訂の筆を入れていったため、そのまま第2稿になってしまったということだそうです。 ●では、何故ブルックナーは第2稿を改訂するときに、自筆稿を使わずに印刷譜(初版譜)を使ったのでしょうか…? ここ←をクリック
●なんと自筆譜は、マーラーにやってしまって手元になかったのだそうです。なぜマーラーにやってしまったかというと、初演を失敗したあとピアノ連弾用の編曲をマーラーが請け負ったからなのですが、なんて鷹揚というか杜撰というか・・・。 ●なんで、ブルックナーはその時マーラーに「スコア、返してちょうだいな」って言わなかったんでしょうね? 詳しい回答はここ←をクリック(^^ゞ *やすのぶさんと壁男さんのおかげで、やっとここまで理解出来ました。お二人とも、よくも理解力の悪い僕のしつこい質問にイヤな顔もせず(あ、顔は見えないや)、丁寧な回答をしてくれました。本当に心底感謝しております。 *ザンデルリンクが引退を表明し、その最後の演奏会で演奏されたのが「第三」だそうです。 |