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東京ニューシティ管弦楽団第37回定期演奏会

2004年9月4日(土)東京芸術劇場大ホール

●交響曲第8番ハ短調〜第3楽章は「アダージョ2」
内藤彰指揮東京ニューシティー管弦楽団

 予想を遥かに上回った、実に満足のいく演奏会だった。
 まずはオケの状態が良かったのが一番だ。特に金管は汚い音を出さずに楽器を十分に鳴らしていて、なかなか気持ち良かったし、弦はやや弱いものの気持ちのこもった美しく真摯な響きを創造していた。
 指揮者の内藤彰は特別なことを何もしないのが吉と出た。全体的に速めのテンポで、常識的なアゴーギクはあるものの恣意は感じられないため実に自然なブルックナーとなった。アウフタクトをあまりハッキリ出さない指揮振りのため、リハーサルではけっこうフレーズの繋ぎ部分にアンサンブルの乱れが出てヒヤヒヤしたが、本番で見事にクリアしていたのは流石だ。
 強いて欠点を指摘するなら、ハープの出来が悪いのとヴィオラが弱いこと、そしてティンパニに煩い部分があったことくらいか。

 そして待望のアダージョ2は、とても初めて演奏するとは思えないような出来栄えだったと思う。
 主題三現前のチェロの不思議なフレーズも、主題三現後、《R》のあとの異次元の緊迫感のようなトランペットも、大クライマックス手前に現れるホルンの威容を誇るような雄叫びも、立派に美しく音楽的に演奏されていた。
 その後のコーダまでの部分は第1稿と同じようなものだろうが、いつもそこで感じるのは第2稿よりも現実感のあるというか人間的な音楽だということだ。第2稿は現実を超越したような美しさだが、第1稿ではXの前、アダージョ2ではZの前のフルートとクラリネットのフレーズを聞くと、幼少の頃デパートに連れていってもらい一人で屋上で遊ばされているときの少し不安な寂しさをいつも思い起こす。
 ワーグナーっぽく盛り上がると、コーダへの繋ぎは実に鄙びたオーボエによるのだが、このやや低めの音域のオーボエはとても人懐っこく、またしても懐かしさを思い起こすのには充分なフレーズといえる。

 約5年ぶりに行った演奏会、感動できてよかった。川崎さん浅岡さんにも会えたし、浅岡さんの取り計らいでリハーサルも聴けたし、何と言っても内藤彰指揮東京ニューシティ管弦楽団に感謝!

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