2000年

*6月11日(日) ファミリーコンサート

アンダーソン:トランペット吹きの休日
アンダーソン:タイプライター
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調〜第1楽章
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界から」〜第2楽章
J.シュトラウス二世:皇帝円舞曲
スメタナ:交響詩「我が祖国」〜モルダウ
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り

迷ホラ吹き:イヤ〜、何の脈絡もないプログラムですね。まるで、おもちゃ箱をひっくり返したみたい。

ぼやきオヤジ:何を言っとる。それをいうなら、宝石箱をひっくり返したと言って欲しいもんだな。珠玉の名曲の数々じゃないか。

迷ホラ吹き:はいはい。それにしてもアンダーソン(1908-1975)というのは、あまり聞きなれない作曲家ですが・・・。

ぼやきオヤジ:名前は知らなくとも曲は聞いたことがあるだろう。彼はアメリカの作曲家で、イヤミのない楽しく軽い小品をたくさん残しているんだ。

迷ホラ吹き:そういえば、運動会のときによくかかる曲みたいですね。会場を走り出す子供がいなきゃいいんですがね。

ぼやきオヤジ:そりゃあそうだ。まあ、それにしてもラッパ吹きってのは働き者だね。休日だってのにこんなにこき使われちゃあね・・・。ホラ吹きとは違うってことだな。

迷ホラ吹き:はいはい、そうですね。
次のグリーグ(1843-1907)ドヴォルザーク(1841-1904)は、昔懐かしいような、思い出に浸るような感じがしますね。

ぼやきオヤジ:両曲ともに彼らの代表的な名曲だが、そういえば今回のプログラム、アンダーソンとヨハンシュトラウス二世(1825-1899)以外は、全てショパン(1810-1849)によって始まる国民音楽主義の流れを汲む作曲家達なんだな。

迷ホラ吹き:国民音楽主義って何ですか?

ぼやきオヤジ国民楽派とも言うんだがね、音楽史上の中心、つまりイタリア、フランス、ドイツ以外の国の作曲家による、郷土愛に満ちた作風を言うんだ。

迷ホラ吹き:そうなんですか。

ぼやきオヤジモルダウなんてのはスメタナ(1824-1884)の祖国に対する信仰告白みたいな曲と言えるんだな。だいたい連作交響詩我が祖国」という曲の一部なんだから。

迷ホラ吹き:なるほど。懐かしいとか思い出に浸るっていうのは、あながち見当外れでもないってことですね。言葉も使わずに心を伝えるなんて、作曲家ってのは大したもんですねえ。

ぼやきオヤジ:故郷に対する心ってのはどこの国の人でも同じ、そして言葉に対する音楽は脳のディオニュソス的部分、つまり根幹に作用するから、どこの誰にでも伝わり易いってことさ。

迷ホラ吹きチャイコフスキー(1840-1893)の「ロメオとジュリエット(1564-1616)シェイクスピアに基づくんですよね。若い二人の純愛がロマンティックに、そして激しく表現されていますね。

ぼやきオヤジ:しかし、原作は読まんほうがいいな。特に青少年はダメだ。

迷ホラ吹き:えっ、どうしてですか? ・・・ぼやきさん、ちょっと顔が赤いですよ。

ぼやきオヤジ:コホン。セリフが、とても、口に出来ないような、下ネタばかり、なんだな。

迷ホラ吹き:へぇ〜、。いつか読んでみよっと、えへへ。
ところで、ボロディン(1833-1887)ダッタン人って、なに人ですか? 昔から気になっていたんですよ。

ぼやきオヤジ:これは、未完のオペラ「イーゴリ公」からの曲なんだが、ロシアの叙事詩で作者不詳の「イーゴリ軍紀」によるものなんだ。イーゴリ公による遊牧民族ダッタン人討伐を謳ったものなんだな。

迷ホラ吹き:それで、ダッタン人てなに人ですか?

ぼやきオヤジ:講談社の日本語大辞典によると「蒙古系タタール族に対する中国人の呼称」とあったよ。因みに漢字では「韃靼人」と書く。日本語にはないんだから、ほんとならボロディンの言葉で言うべきだろうな。英語では「Polovtsian」と書くらしいが、なんと読むのやら・・・。

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