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交響曲第2番

 「人はなぜ生き、そしてなぜ死ぬのか?」、つまり「人はなんのために生きるのか?」という永遠のテーマに対して、“真っ正面”から取り組んだのがこの交響曲と言えるかもしれない。
 そのはっきりした疑問は、身近な人間の死から芽生え発展していく。
 第1楽章では、その死を焦燥感と共に悼み嘆く。おもいっきり。その嘆きは自己の存在への問いへと狂おしく発展していくのだ。そして、その音楽はあまりに激しい。

 第2楽章以下は、その問いへの回答ということになる。ゆえに、第1楽章と第2楽章の間は、たっぷりと時間をとり理性を取り戻さねばならない。

 第2楽章は、マーラー自身も述べているように過去の回想の音楽だ。思い出して嘆き悲しむのではなく、懐かしむ音楽。

 第3楽章は「パドゥヴァの聖アントニウス」の管弦楽増強版ともいえるスケルツォで、もともと皮肉の利いた内容の歌曲なのに、一層捻りが加わって陰でほくそ笑むマーラーの顔が見えるようだ。
 個人的回想から周りを見渡しての皮肉を込めた回想へ移り、マーラー自身の思想をひっそりと秘めた回答の第4・5楽章へとつながっていく楽章といえるだろう。

 第4楽章は、音楽的には第5楽章への導入ではあるが、そこに込められた内容は既に第1楽章の問いへの回答である。
 マーラーは神を求めてはいる。しかし、表面上はともかくキリスト教のそれではないのだ。「ああ、紅の小さな薔薇よ!」で始まるこの詩の「原光=根源の光」という題自体がマーラーの神の意味を表明しているわけだが、これは自然崇拝を孕む汎神論的な宗教性がもとになった神から発展したものといえ、それがマーラーの神なのである。

 第5楽章最後では「お前が羽ばたかせたもの、それがお前を運んでいく--神の御許へ」と歌われるが、“羽ばたかせたもの”とは勝ち取った愛であり、苦悩であり、この世に生を受けた時間でもあるのだ。それらが死とともに無駄になるのではなく神、即ち光に到達して永遠性を獲得すると謳い上げられる。

 芸術研究家S氏によると、この曲は周到な騙しのテクニックが駆使された作品ということで、表面上はキリスト教賛歌を装い、実はその神の無力さを皮肉りながら“マーラーの神”への告発が強力に貫かれている作品といえる。
 歌詞はS氏の邦訳を引用させてもらった。

第1楽章・第2楽章・第3楽章・第4楽章

2002年8月


 

第1楽章

 

超名演

名演

佳演

・並演

●駄演

録音年代順に並べました

ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1957,1958> 21'36"
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1961> 19'13"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1969> 19'33"
バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団<1973> 22'05" LD
ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1980> 19'03"
テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団<1981> 24'45"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1982> 20'43"
スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン<1983> 21'58"
インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団<1985> 22'53"
シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 21'41"
タバコフ指揮 ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 21'27"
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1987> 25'04"
若杉弘指揮 東京都交響楽団<1990> 23'26"
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1992> 22'28"
シューリヒト指揮 ヘッセン放送交響楽団<不明> 21'10"

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第2楽章

超名演

名演

佳演

・並演

●駄演

録音年代順に並べました。

ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1957,1958> 21'36"
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1961> 19'13"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1969> 19'33"
バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団<1973> 22'05" LD
ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1980> 19'03"
テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団<1981> 24'45"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1982> 20'43"
スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン<1983> 21'58"
インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団<1985> 22'53"
シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 21'41"
タバコフ指揮 ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 21'27"
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1987> 25'04"
若杉弘指揮 東京都交響楽団<1990> 23'26"
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1992> 22'28"
シューリヒト指揮 ヘッセン放送交響楽団<不明> 21'10"

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第3楽章

 

超名演

名演

佳演

・並演

●駄演

録音年代順に並べました。

ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1957,1958> 21'36"
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1961> 19'13"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1969> 19'33"
バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団<1973> 22'05" LD
ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1980> 19'03"
テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団<1981> 24'45"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1982> 20'43"
スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン<1983> 21'58"
インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団<1985> 22'53"
シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 21'41"
タバコフ指揮 ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 21'27"
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1987> 25'04"
若杉弘指揮 東京都交響楽団<1990> 23'26"
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1992> 22'28"
シューリヒト指揮 ヘッセン放送交響楽団<不明> 21'10"

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第4楽章

超名演

名演

佳演

・並演

●駄演

録音年代順に並べました。

ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1957,1958> 21'36"
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1961> 19'13"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1969> 19'33"
バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団<1973> 22'05" LD
ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1980> 19'03"
テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団<1981> 24'45"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1982> 20'43"
スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン<1983> 21'58"
インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団<1985> 22'53"
シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 21'41"
タバコフ指揮 ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 21'27"
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1987> 25'04"
若杉弘指揮 東京都交響楽団<1990> 23'26"
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1992> 22'28"
シューリヒト指揮 ヘッセン放送交響楽団<不明> 21'10"

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第5楽章

超名演

名演

佳演

・並演

●駄演

録音年代順に並べました。

ワルター指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1957,1958> 21'36"
クレンペラー指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1961> 19'13"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1969> 19'33"
バーンスタイン指揮 ロンドン交響楽団<1973> 22'05" LD
ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1980> 19'03"
テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団<1981> 24'45"
クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1982> 20'43"
スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ベルリン<1983> 21'58"
インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団<1985> 22'53"
シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 21'41"
タバコフ指揮 ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 21'27"
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック<1987> 25'04"
若杉弘指揮 東京都交響楽団<1990> 23'26"
アバド指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1992> 22'28"
シューリヒト指揮 ヘッセン放送交響楽団<不明> 21'10"

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