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◎バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団<1969> 13'38" 曲に対する理解、共感とも深く、綺麗事でない楽器の浮き沈みも意味深いが、上品な酒だ。 |
●ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団<1970> 12'14" 悪くないが響きに磨きが足りない。ソロも今一つ。良いところを探すのに苦労する。 |
◎クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1971> 11'39" 繊細な表情が、決して神経質にならないところが凄い。大げさなところは皆無。なのに聴かせる! |
◎バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1972> 12'25"
LD 如何にも不自由な古色蒼然たるウィーン・フィルの響きが指揮者と鎬を削り、うねりまくる。 |
●カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団<1973> 12'59" とにかく凄くうまいが、ラッパのミスには驚く。音楽に共感しているとは思えないが、ベルリン・フィルの威力は凄い。 |
○テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団<1978> 13'45" 悲哀に満ちている。オケ全体が泣いている。ンナケルゼ! |
○マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1982> 14'01" ウィーン・フィルの響きが見事に整理され、絶妙なルバートも生きるが、やや冷めている。 |
◎シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 12'08" 純音楽的解釈。マーラーとは同化しないが共感に溢れ、音楽を血肉と化した美演。うまい! |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 14'32"
CD オーケストラ全体が1匹の生き物のごとく、蠢く。 |
・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1993> 11'23" 最も美しい演奏かも・・・。ラッパのソロも綺麗で素敵。 |
★ガッティ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団<1997> 13'00" 演奏意欲の噴出。まさにガッティの手足となったロイヤル・フィル! お見事!! |
○小林 研一郎指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1999> 11'52" 美しい響。弦は立体的アンサンブルを構築している。惜しいのは強奏部分に重みがないことだ。特に最後のfff(練習番号18)はもっと破滅的な音が欲しい。 冒頭のラッパは正確な縦割りのリズムなのは良いが、休符を埋め、起伏を無くしてのっぺり吹かせるのが意味不明。【2004年4月】 |
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◎バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団<1969> 15'08" スコアの読みが深い。怪鳥のように哭くホルンは肺腑を抉る。コラール部分のハープがいい。 |
●ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団<1970> 14'01" 平凡を絵にかいたよう。酔っぱらいが「トラ」に変化せず。 |
★クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1971> 13'56" 真実の響き。各パートとも生命に溢れ、曖昧さが無く実に味わい深い。没我にならない超名演! |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1972> 13'28"
LD まさに生身の人間の嘆き。響きが没我の境地寸前だ。 |
●カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団<1973> 15'02" 後半(練習番号20のあたりから)突然ベルリン・フィルの威力が発揮されるが、無理解な白けた演奏。ホルンのミスにも驚く。 |
・テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団<1978> 15'10" 鋭さはないが、人間的な暖かい音色の弦が魅力的。しかし、やや平凡。 |
◎マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1982> 15'00" 一皮剥けて、切れ味の鋭くなったウィーン・フィル。《怪物の叫び》(コラール前のWuchtig)は、マゼールの面目躍如。 |
◎シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 13'42" スコアを透かし彫りのごとく見事に音化。しかし、分析的な冷たさはない。 |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 14'59"
CD 撓うムチに青竜刀。マーラー理解を超えた同化。質量たっぷりなのに変幻自在。 |
○ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1993> 13'30" 愛情に満ちた、とても丁寧な演奏。派手さの無い磨かれた美演。終結部の落ち着いたテンポもグッド! |
★ガッティ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団<1997> 14'10" 撓うムチに鋭利な刃物。超人的なリズム感の良さ。身軽。変幻自在。 |
○小林 研一郎指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1999> 14'47" 理性の目を光らせた燃え方なので決して非音楽的にならないところが素晴らしい。反面《怪物の叫び》(コラール前のWuchtig)や《ブリュンヒルデの叫び》(コーダの最後のfff)部分に凄みが足りない。 コラールの3小節前に大太鼓がなる。【2004年4月】 |
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・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団<1969> 17'59" 上品で物足りない。ウィンナ・リズムの強調もヘン。ゲッ!第2展開部でソロ・ホルン落ちる!! |
●ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団<1970> 17'55" 突き抜けない演奏。メゾ・フォルテな演奏。これなら退屈すること請け合い。 |
★クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1971> 17'23" 全ての音に演奏者の意志が通った、音楽的(技術的ではない)名人芸。愉しい。 |
◎バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1972> 18'00"
LD ウィーン・フィルの魅力はいっぱいだが、アンサンブルが今一つ。レントラーは実にチャーミング。 |
○カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団<1973> 17'59" ベルリン・フィルの威力を存分に駆使した名演。まるでR.シュトラウスのよう。内容のうすい曲は名演になるんだ! |
・テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団<1978> 18'06" 共感を伴った真面目な熱演だが、平凡。 |
◎マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1982> 17'34" 恣意的解釈がいい。ウィーン・フィルに言う事を聞かせられるのはマゼールだけ? |
◎シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 17'26" 分裂症マーラーを見事に表現。ホルンを筆頭にオケがうまい。レントラーは今一つ。 |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 19'02"
CD ルバートにポルタメント、そしてF管ウィンナ・ホルンの太く深い味わい。これぞウィーン・フィルの響き。愉しい。 |
○ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1993> 18'58" バランスをしっかり整えた、ふざけない、激さない美演。ティルシャル(ホルン)うまい! |
○ガッティ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団<1997> 17'19" 一気呵成。ホルンの音色に深みが無いのが残念。レントラーはなかなか素敵。 |
○小林 研一郎指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1999> 19'27" 立体的な響の美しさは相変わらずだが、やや平凡。硬派な部分が軟弱で女性的部分に艶めかしさが足りない。中性的。ホルンセクションの出来が今一なのが悔しい。 ラッパが押し出すように吹いて気持ち悪い。【2004年4月】 |
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・バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団<1969> 9'50" 誠実、清潔。ちゃんとやってるけど何か物足りない。テンシュテットをアポロ的にした? |
●ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団<1970> 10'33" 弱音が無い。強さもない。文字通りメゾ・フォルテな演奏。 |
◎クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1971> 9'41" 女々しさの無い男のロマン。決して陶酔しない美しさ。味わい深い。但し、旧配置オケの響きが不利になる場面も・・・。 |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1972> 12'05"
LD 曲と一緒に心中しそう。大胆に、そしてデリケートに・・・。これが「マーラーの毒」だ。 |
●カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団<1973> 11'51" 豪華で分厚い響きに騙されてはいけない。虚仮威しの無意味な音響。厚化粧のノッペラボウ。 |
・テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団<1978> 11'54" ふっくらとして暖かい情感たっぷりだが、微温的演奏。バルビローリをディオニュソス的にした? |
○マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1982> 10'29" ダイエットしたウィーン・フィル。カフェインたっぷりという感じ。 |
◎シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 10'28" 磨き抜かれた美音でスコアの全ての音が意味深く紡がれていく。 |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 11'13"
CD しなやかで強靱な響き。エンドルフィンたっぷりの気持ち良さ。 |
○ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1993> 10'28" あまり粘らず、美しい響きで歌い通すが、陰りが足りない。 |
◎ガッティ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団<1997> 10'13" 聴かせ所をしっかり押さえたルバートは見事。 |
○小林 研一郎指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1999> 10'14" 美しいが全編豊かに鳴りすぎて繊細な部分が足りない。その豊かな響も健康的なため「爛熟」はない。線の細い枯れた部分も欲しい。【2004年4月】 |
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○バルビローリ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団<1969> 17'22" 木綿の手触りのような響き。田舎のドン行列車の愉しさ。 |
・ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団<1970> 15'45" 期待しない分良かった。といっても、やっぱり平凡な演奏・・・。 |
★クーベリック指揮 バイエルン放送交響楽団<1971> 15'25" 虚仮威しや凄みを効かすことは一切無く、眼前のスコアのみで勝負。そして完璧な勝利! |
★バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1972> 13'33"
LD 即興的で緊迫感が凄い。真剣勝負だ。多少のアンサンブルの乱れ? 文句あるか! |
●カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団<1973> 15'17" 期待したほうが悪かった。フーガの面白さを理解しているとは思えぬ。最上級オケの音響の浪費。 |
○テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団<1978> 16'17" 音楽に対する愛情と共感に満ちた、演奏する愉しさが聴くものに伝わる熱演。 |
○マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1982> 15'12" 切れ味の鋭いウィーン・フィル。鬼才マゼールとしては平凡。 |
◎シノーポリ指揮 フィルハーモニア管弦楽団<1985> 15'09" 微に入り細を穿った表現が、最高の技術と音色で音楽的に処理されていく。熱気も半端じゃない。 |
◎バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団<1987> 15'00"
CD 老バーンスタインの情熱とウィーン・フィルの美質によるマーラーが、耳と身体の御馳走になる。 |
○ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1993> 16'07" 沈着無比というわけではないが、決して絶叫しない、丁寧で美しい演奏。経過部?にティンパニの追加有り。 |
◎ガッティ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団<1997> 14'57" この騒乱の曲で、弱音部の美しさに耳を奪われる。勿論、全体が見事な棒捌き。 |
○小林 研一郎指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団<1999> 14'56" 切れ味が足りない。肝心な部分でのアンサンブルの精度不足と、木管、ホルンの弱さが魅力を殺いでいる。後者は全曲を通して言えることだ。 コラールの10小節前から4小節前の間に大太鼓のトレモロが追加。【2004年4月】 |
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お・ま・け
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まず「〆張鶴・純(新潟)」をコップで一杯やる。これで、愚痴る幸せの準備を整えるわけだ。
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