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◆2004年9月14日(火) スケールの大きさと十分な力強さを持ってはいるが響きが粗い演奏だ。名演ではあるがもっと美しさが欲しい。やたら3番ホルンが大きいのは録音のせいか、奏者が頑張ったのか不明。面白いところもあるが汚いところも。良し悪しは別として《Z》からの音量・音圧は圧倒的なものがある! ◆2004年9月14日(火) ハッキリとものを言う随所で音が粒立ったマタチッチらしい名演。チェコフィルとの演奏より原典版に近づいてはいる。しかし第1楽章の終わりの方のティンパニや第2楽章の終結の仕方、第3楽章《G》〜《H》の第1ヴァイオリンなどが原典版とは違う。初版なのか初版風味なのかは分からないけど(^^ゞ このディスクはヒスノイズが多いとはいえ十分聴ける音質で良いのだが、第2楽章の副次部からの音量が突然大きくなって驚く。ちょっと不自然だ。第1楽章の後半はピッチが揺れているような感じもするし、全体のピッチもやや高いかな? ◆2004年9月1日(水)、2日(木) 久しぶりにクナを聴いて感動した。もちろん初版(改訂版)による演奏だから「・・・だったらなぁ・・・」という気持ちはふつふつと沸き上がる。オーケストレイションに関しては何とか我慢するとして、原典版に比べてのカットがたまらない。中でも第1主題部が再現しないのは非常に欲求不満になる。あれでも再現部というのだろうか? 初版からの引用を多く含むのがマタチッチ盤だ。しかしそれだけでなくマタチッチ独自の改変もあると思われる。初版のスコアを持っていないので詳しくは分からないが、一通り聴いて気になったところをハース版と比べたら違っていた、というところだけ抜き出してみよう。 ▼23小節--ホルンを重ねる。▼29小節--ホルンとフルートを重ねる。▼A(31小節)--ファゴットを重ねる。▼264〜270小節--ティンパニなし。▼325小節から352小節までカット(324小節から353小節へとぶ)。▼377小節の4分音符を2分音符に変更。▼390小節の《molt ritenuto》は無視。▼430小節から457小節までカット(429小節から458小節へとぶ)。▼583小節(コラール)〜ティンパニとトランペットのハデな改変、シンバルとトライアングルの追加、ピッコロのトリルが聞える。▼624小節から625小節までカット(623小節から626小節へとぶ)、その後はたぶん初版と同じ。 ◆2004年7月31日(土) メトリークがらみのことで細かいことに気が付いた。 因みにぼくは、 Aの前とEの前だけ2小節単位を作り他は6小節のメトリーク。 と考えている。 シューリヒト/シュトゥットガルト盤はDの前にも大きく(2小節分くらい)休みが入る。また、ダカーポしないで、主部再現部に戻る。これは初版と同じということかな? |