◆2004年5月18日(火)19(水)
●交響曲第9番をジュリーニで聴く。
1988年6月録音。ウィーンフィルとの演奏。
ウィーンフィルの9番といえばシューリヒトの名演盤を思い浮かべるが、最近聴いてないなあ。そういえばアーノンクールの新録音があったっけ。ジュリーニのブルックナーは2番を聴いたことがあるだけだが悪い印象はない。
で、この9番は初めて聴いたわけだが、良い。この充実しきった最強奏は魅力的だ。響きに無駄な融合が無くエネルギーが維持され、しかもうるさくならない。遅めのテンポもすでに必然を獲得していて、真摯で豊饒な響きを獲得するための自然な流れとなっている。
小細工を感じさせない正統派ブルックナーだ。
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