◆2004年12月12日(日)
●交響曲第9番をクレンペラー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で聴く。
1968年6月9日のムジークフェラインでのライブ盤。
冒頭からホルンのゲシュトプフに驚くし(6小節目のアウフタクトからはオープンのはずなのに)アンサンブルは怪しいし、やたらレベルが高く粗っぽい録音だしでツッコミどころ満載のディスクだが、第2ヴァイオリンとヴィオラがものを言う味わい深い演奏でけっこう気に入っている。
この曲は両翼配置が生きるオーケストレイションだし、実際にそれを生かした“流石クレンペラー”といった感じの演奏。
第3楽章ではやたらピッコロが聞えるなと思ったら、オクターヴ上を吹いているところがある(262〜263、266〜267、641〜)。
冒頭のホルンといいここといい、間違えて吹いちゃったということは考えられないからクレンペラーの指示なんでしょうかね・・・? あまり良い趣味ではない(-_-;)
そして、ハープが魔法をかけ間違えるのは呑気なウィーンフィルならではだ(>_<)・・・(468と479をいずれも3小節はやく弾いてしまう。)
でも、普通奏者が数え違って弾いちゃったら、指揮者は次に出るところを指示しそうなものだが、次もしっかり間抜けなタイミングで出ちゃうのがなんだな)*o*(
そう言えば第4楽章、この楽章は弦の響きが気持ち良く愉しめるが、最後の最後でちょんぼがある。
今度は第2ヴァイオリン。
最後から4小節目の全音符を半分しか延ばさずに次を弾き始めるので、第1ヴァイオリンのAsと一緒にFを弾き始めてしまう。
この最後の1ページの音楽は、単に延ばしているだけの部分の拍を端折って演奏しているので、間違えやすいとはいえるがネ(-_-;)
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