6.■SK-314 日本ビクター 研秀レコード
世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-14 昭和43年7月25日製作
*ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」ホ短調
*ドヴォルザーク:スラヴ舞曲
作品72-2
*スメタナ:交響詩「わが祖国」からモルダウ
近衛秀麿/読売日本交響楽団
6.SK-314 日本ビクター 研秀レコード
世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-14 昭和43年7月25日製作
*ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」ホ短調
*ドヴォルザーク:スラヴ舞曲
作品72-2
*スメタナ:交響詩「わが祖国」からモルダウ
近衛秀麿/読売日本交響楽団
新世界はホルン、トランペット、トロンボーンの強奏が実に有機物的に響く。その響きが自然なアゴーギクの中にうまくいかされた力演。だが、やはりコントラバスの充実感が無い。スラヴ舞曲もまあまあ。
モルダウは1番フルートと2番フルートの音色が違うが、とてもうまい。ヴァイオリンとオーボエのテーマに入るところは如何にも艶っぽさが足りなく、繰り返されるときにテンポが遅くなるのは非常によいと思うがそのテーマにかける愛、託す希望のようなものがマタチッチのようには表出しないところが難しい。
また、狩の部分は如何にも大河の流れに映る幻の狩猟のような感じで、ホルンは抑えられたまま過ぎ去る。それも悪くはないが、やはり僕はバリバリ出したい。月の光に入るオーボエの低いdesの音はクラリネットに吹かせている。
ヴィシェフラド以後の強音の中におけるクレッシェンド、ディミヌエンドが頻繁する部分は、流石にうまく処理されている。
決して悪い演奏ではないが新世界ほどの力演でもない。
(1991.9)
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