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2.■SK-305 日本ビクター 研秀レコード 世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-5 昭和43年12月25日製作
*ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から大行進曲(第2幕 第4場)
*ブラームス:交響曲第1番ハ短調
*R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
山岡重信/読売日本交響楽団
3.■SK-309 日本ビクター 研秀レコード 世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-9 昭和43年11月25日製作
*ラヴェル:ボレロ
*ビゼー:組曲「カルメン」
*オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
*サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」
*ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
山岡重信/読売日本交響楽団
3.SK-309 日本ビクター 研秀レコード
世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-9 昭和43年11月25日製作
*ラヴェル:ボレロ
*ビゼー:組曲「カルメン」
*オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲
*サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」
*ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
山岡重信/読売日本交響楽団
ボレロは、サックス、トロンボーン、コールアングレ、クラリネットなどの音色が今一つ。そしてヴィブラートとエスプレッシーヴォが足りないので、独特の凄みが出ていない。とはいえ、全体としてはなかなかの好演。
カルメンは水準に達している好演。しかし、強烈な個性に乏しく、管弦ともに音色に魅力が欲しいのは事実。響きに厚みが無いのだが、やっつけ仕事で演奏している感じが全くしないところがイイ。
天国と地獄も死の舞踏もカルメンと同じことが言える好演。死の舞踏のヴァイオリン・ソロはつたなく、あまりに遊びが少ないので楽しくないのが欠点。ニワトリのオーボエがそれらしく、また、その前のホルンのスフォルツァンドはよく効いている。
山岡・読売のコンビはほとんど好演だが、それは響きの瑞々しさと自然な流れ、そして羽目を外さない程度に見せる情熱のかけらが、全く嫌みなく表出されるからだろう。しかし、響きの瑞々しさはややもすると水っぽくなる。つまり、粘り気が全く無く、響きの厚みにも乏しく、音色がモノトーンになるのが欠点と言えるだろう。ドビュッシーもそんな演奏。
森正よりはずっとよい。
(1991.9)
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2.SK-305 日本ビクター 研秀レコード
世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-5 昭和43年12月25日製作
*ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から大行進曲(第2幕 第4場)
*ブラームス:交響曲第1番ハ短調
*R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
山岡重信/読売日本交響楽団
タンホイザーは、ややスケールが小さいとはいえ、生きたリズムとなかなか冴えた響きが気持ちのよい佳演。
ブラームスは、どっしり落ち着いたテンポと決してわめくことの無い、しかし冷たいわけでもない響きによる堂々たる演奏。決め所のホルンの強奏や鳴りのよいヴァイオリンが、凡演との一線を画している。ティンパニや低弦を抑えすぎているのと、熱い情熱が足りないことが少し物足りなく感じさせる。
ドン・ファンは、まあ、イヤミのない凡演と言ったところか。テンポの速い部分や強音部に於ける響きがモノトーンなので、シュトラウスとしては物足りない。ゆったりとした弱音部は、さらにいけない。ソロにおける管の下手さがばれてしまうし、R.シュトラウスのロマンの香りというかエロティシズムが皆無で、健康的すぎる。むせぶような匂いが無いのだ。ここでも低弦の鳴りが悪い。
(1991.9)
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