*レコード番号をクリック。
115.■EAA-93113B 東芝音楽工業株式会社 ¥3,300
*モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
バレンボイム/イギリス室内管弦楽団 Pf.:ダニエル・バレンボイム
115.■EAA-93113B 東芝音楽工業株式会社 ¥3,300
*モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
バレンボイム/イギリス室内管弦楽団 Pf.:ダニエル・バレンボイム
録音のせいかピアノのタッチが柔らかい。バレンボイムの特徴かもしれないが…。
それにしてもデリケートな演奏だ。楽譜にとらわれすぎずにディナーミクもアゴーギクも自然に行われている。「K.466」の第1楽章・232小節からの弦など、ピアノをフォルテにかえ、新鮮味を与える。第3楽章・402小節もそうだ。また183小節のホルンの強奏が味を濃くしているなんて所もあるが、全体的にあまり楽しく感じられないのは曲のせいだろうか。第2楽章など平凡だ。
それに比べ「K.467」は全楽章遅いテンポで、細かい動きが生き生きと愉しい。第3楽章・339小節からの弦とファゴットが効いているのに、その前と「A」のホルンがほとんど聞えないのは残念。
間の取り方の良さとかフレーズを大切にしたバレンボイムらしい良さはあるものの「K488」は、もう少し愉しめる演奏が良いな。凄い弱音を聴かせる第2楽章など、音色を含めて暗すぎる。そして渋い。第3楽章・冒頭の4分音符がテヌート気味なのがもういけない。
「K.595」は、録音のせいか一番ピアノのタッチがはっきりしている。だから、バレンボイム得意のピアニッシモが生きる。第2楽章・一部の遅いテンポとやや速めの二部という構成もイイ。
全体的にスクラッチノイズがあり、盤面は綺麗なのに音は今一つだ。ゴーストもあるぞ。
(1996年10月)
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