ダニエル・バレンボイム
(1942.11.15- アルゼンチン→イスラエル)

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115.EAA-93113B 東芝音楽工業株式会社 ¥3,300
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
       :ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
       :ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
       :ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
 バレンボイム/イギリス室内管弦楽団 Pf.:ダニエル・バレンボイム

    


115.
■EAA-93113B 東芝音楽工業株式会社 ¥3,300
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
       :ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
       :ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
       :ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595
 バレンボイム/イギリス室内管弦楽団 Pf.:ダニエル・バレンボイム

 録音のせいかピアノのタッチが柔らかい。バレンボイムの特徴かもしれないが…。
 それにしてもデリケートな演奏だ。楽譜にとらわれすぎずにディナーミクもアゴーギクも自然に行われている。「K.466」の第1楽章・232小節からの弦など、ピアノをフォルテにかえ、新鮮味を与える。第3楽章・402小節もそうだ。また183小節のホルンの強奏が味を濃くしているなんて所もあるが、全体的にあまり楽しく感じられないのは曲のせいだろうか。第2楽章など平凡だ。

 それに比べ「K.467」は全楽章遅いテンポで、細かい動きが生き生きと愉しい。第3楽章・339小節からの弦とファゴットが効いているのに、その前と「A」のホルンがほとんど聞えないのは残念。

 間の取り方の良さとかフレーズを大切にしたバレンボイムらしい良さはあるものの「K488」は、もう少し愉しめる演奏が良いな。凄い弱音を聴かせる第2楽章など、音色を含めて暗すぎる。そして渋い。第3楽章・冒頭の4分音符がテヌート気味なのがもういけない。

 「K.595」は、録音のせいか一番ピアノのタッチがはっきりしている。だから、バレンボイム得意のピアニッシモが生きる。第2楽章・一部の遅いテンポとやや速めの二部という構成もイイ。

 全体的にスクラッチノイズがあり、盤面は綺麗なのに音は今一つだ。ゴーストもあるぞ。

(1996年10月)

 

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