エドゥワルト・ヴァン・ベイヌム
(1901.9.3-1959.4.13 オランダ)

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29.FG-2 fontana 日本フォノグラム株式会社 ¥900
ブラームス:交響曲第4番ホ短調
ブラームス:大学祝典序曲
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

51.FCM-34 fontana 日本フォノグラム株式会社 1956年9月17-19日録音 ¥1,000
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

78.MZ 5015 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
ブラームス:交響曲第1番ハ短調
ブラームス:大学祝典序曲 作品80
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

128.ECS-571 DECCA eclipse 
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

136.PC-1593 PHILIPS 日本フォノグラム株式会社 1955年録音 ¥1,500
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

    


136.■PC-1593 PHILIPS 日本フォノグラム株式会社 1955年録音 ¥1,500
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 基本的に全て速めのテンポで、よけいな感情移入を避ける感じだが、全ての音に力が漲っているしごく自然なアゴーギクが曲の理解が深いことを裏付けている。
 録音のせいもあるだろうが広がりに乏しいのは事実で、しかもこういうベートーヴェン風の凝縮された響きとスタイルでは良くないと思われるが、実際聴いた感じは全然イヤではない。
 それは、ベイヌムが完全に曲を手の内に収めているからだろう。そして曲に対する深い愛情だ。レークナーと同じタイプかもしれない。

 スケルツォの1番ホルンの前打音が、ダカーポの時の冒頭以外の3回は、8分音符に聞える。
 アダージョ冒頭の2nd.ヴァイオリン以下はかなり強めで驚く。
 フィナーレ「A」の前のティンパニのリタルダンド、「B」の前のティンパニのディミヌエンド無視のクレッシェンドが凄い! 「Yy」からアッチェレランドだ。

(1998年4月)

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128.■ECS-571 DECCA eclipse 
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 第2楽章で打楽器が鳴り響き、最後のピチカートの位置がノヴァーク版だが、例えば第1楽章Aの前24小節にホルンがあるなど、ノヴァーク版と違う部分もある。

 演奏は質実剛健、よけいな思い入れを排し、テンポ変化も最小限に抑えたいくぶん骨っぽい演奏。全体のテンポは速め。フィナーレZからは“a tempo”にしない。
 トランペットなどかなり強奏されるがそれほど嫌ではない。しかし、ヴァントのように広がるのではなく凝集されている感じでブルックナーよりもベートーヴェンに似合いそうな響き。

 録音が古いのが惜しい。疑似ステレオだが、モノラルにして聴くほうが良い。

(1997年8月)

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78.■MZ 5015 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
ブラームス:交響曲第1番ハ短調
ブラームス:大学祝典序曲 作品80
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 必要最低限のテンポ変化のみで、一気に抉る名演。響きだけでものを言うのは朝比奈と共通だが、引締り方が違う。
 堅固な構成の中にあふれそうな情熱がぎっしり詰まっている。味の濃い、聴きごたえのある演奏。オーボエの上手さは印象的。
 前述の通りテンポはほとんど動かさないが、ピアノ指定を無視した意志の強い表現は随所にある。

 フィナーレ・コーダで407小節はイン・テンポのままだが、413小節からの管にはクレッシェンドがかかる。また、407小節に入る前のホルンは一部(400小節)木管と同じに変更している。

(1992年6月)

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51.■FCM-34 fontana 日本フォノグラム株式会社 1956年9月17-19日録音 ¥1,000
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 ややスケールは小さいが、速めのテンポの中の自然なアゴーギクと有機的且つ厳しさを持った響きがブルックナーの真実を伝える。
 第1楽章105小節からのピアノとフォルテの交代するパターンの、ピアノにおける豊かなニュアンスが素敵だし、凝縮されたスケルツォも魅力的だ。アダージョは155小節の突然の決然とした響きがベイヌムのブルックナーを物語るようで、その後終りまで維持される遅いテンポが後ろ髪を引く。

 フォルティッシモの響きに広がりが今一つなのと、木管にもう少し素朴なニュアンスが欲しいと思ったが、もしかすると録音のせいかもしれない。

(1991年12月)

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29.■FG-2 fontana 日本フォノグラム株式会社 ¥900
ブラームス:交響曲第4番ホ短調
*大学祝典序曲
 エドワルト・ヴァン・ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

 全くそっけなく始まる。しっとりとか、しなやかとか、歌、などは無縁だ。硬質の響きで、よけいな思い入れを排していくのだが、今一つ結晶化不足の感じで中途半端だ。
 この演奏の特質がマイナスに出るのが第1・2楽章。プラスに出るのが第3・4楽章と序曲だ。
 低弦はガリガリいうくらいだが、その実在感と精神的とも言えるフォルティッシモの響きが聴き応え充分。オーボエの音色は実にチャーミング!

(1991年9月)

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