セルジュ・チェリビダッケ
(1912.6.28-1996.8.14 ルーマニア→ドイツ)

…名演 …駄演 …奇演

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64.EAB-5002 コレクターズ・ソサイエティ・レコード/セラフィム 東芝音楽工業株式会社 ¥1,000
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調「古典」 
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
 チェリビダッケ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 Vn:ジークフリート・ボーリス

    


64.EAB-5002 コレクターズ・ソサイエティ・レコード/セラフィム 東芝音楽工業株式会社 ¥1,000
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調「古典」 
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
 チェリビダッケ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 Vn:ジークフリート・ボーリス

 古典は曲想の相性もあるのだろうが、尻上がりに良くなる。
 全てのパートが美しく鳴り響くテンポ、フレージング、見事なバランス。それに奏者の自発性がからんだとき名演となるのは必然。
 第2楽章・中間部のピツィカートとファゴットの何とも言えない融合。第3楽章はその柔軟なフレージングとディミヌエンドの儚さが胸に染みる。そしてフィナーレは、いろいろな香りの泡がはじける音楽の展覧会! これで優秀なステレオ録音ならな…。
 第1楽章は音が悪くてチェリの良さが良く分からない。

 メンコンは殆どボーリスを聴く演奏。録音もオケはモコモコで不鮮明だが、ヴァイオリン・ソロは綺麗に入っている。
 その演奏は、オケのコンマスらしく丹精で丁寧な音楽造りだ。そして、その魅力の90%は音色による。如何にもヴァイオリンらしい美音なのだが、決して派手でなく絹ごしというか絹の肌触りのような心に染み入る美音なのだ。この音があれば前述の通り、端正に弾くだけでもう充分愉しい。

(1992.1)

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