アンドレ・クリュイタンス
(1905.3.26-1967.6.3 ベルギー→フランス)

…名演 …駄演 …奇演

33.AA-5041 セラフィム名曲シリーズ ¥1,000
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 
 アンドレ・クリュイタンス/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

    


33.■AA-5041 セラフィム名曲シリーズ ¥1,000
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調
 アンドレ・クリュイタンス/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 良く言えば上品、悪く言えば平凡な4番。スコア通りの演奏って感じで、無機的な冷たさはないし表面的というわけでもないが、やはりそれだけでは物足りない。
 第2楽章・58小節のPにクレッシェンドをつけたり、第3楽章の終わりのホルンの4分音符のPをmfにするなど、豊かな表現を獲得している部分もあるのだが、それを全編にちりばめて欲しい。ただし、第3楽章の終わりはそのせいで全然クレッシェンドが生きてない。

 8番も4番と同じようなことが言える演奏。
 いきなり飛び出す冒頭主題は、どんな表現をしようとももっともっと溢れるような生命力が感じられなければいけないでしょう。

 4番と8番は、5番や7番とは違うけど、そのベートーヴェンの野人ぶりは随所にあるわけで、例えば8番のフィナーレ・148小節からのヴァイオリンの開放弦など、もっともっと豪快にならさなければダメでしょう。全体に弦主体の響きなのに・・・。

(1991年10月)

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