14.■MG-2304 ドイツグラモフォン 1971年録音
*メンデルスゾ−ン:序曲「フィンガルの洞窟」
*メンデルスゾ−ン:交響曲第3番イ短調「スコットランド」
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
14.MG-2304 ドイツグラモフォン 1971年録音
*メンデルスゾ−ン:序曲「フィンガルの洞窟」
*メンデルスゾ−ン:交響曲第3番イ短調「スコットランド」
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
この2つの曲は、とりわけ心に何か像を結ぶものだが、この演奏では全く無い。全ての音に意味が感じられず、角を滑らかに丸くしてノッペリと演奏される。
例えば第1楽章・17小節目、19小節目のsfはない。第3楽章・6小節目のffのピチカートが、どうしてあんなに小さく奏されるのか?
この曲は、もっともっと純音楽的にも耳に愉しいはずでしょう。カラヤンの演奏はたんなるムード音楽。聞き流すための演奏であって、真面目に付きあうとバカを見る。唯一つ、第2楽章・Bの5小節目、チェロとコントラバスのディミヌエンドが絵画的なまでに美しかった。そ・こ・だ・け。
(1991.10)
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