フランツ・コンヴィチュニー
(1901.8.14-1962.7.28 ドイツ)

…名演 …駄演 …奇演

24.FG-18(700 131 WGY) fontana グロリアシリーズ 日本フォノグラム株式会社 ¥900
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 
 フランツ・コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

    


24.■FG-18(700 131 WGY) fontana グロリアシリーズ 日本フォノグラム株式会社 ¥900
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調
 フランツ・コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 

 誰からも後指をさされることの無い立派な演奏。スコアを頑なにスコア通りというのでなく、普通に解釈していく。アゴーギクも劇的にでなく自然な心情に合せ、冷静さを失うところまではもっていかない。弦中心の響きに管を溶け込ますというより、上手くのせていくという感じ。そして、表現の仕方に良くも悪くも伝統を感じさせる。

 これこそ「エロイカ」だとは言えないが、「エロイカ」とはこういう曲だと言える。手作り風の響きに魅力はあるが、もっと抉りの聴いた解釈が欲しいと感じるのは事実だ。第2楽章・157小節のヴァイオリンなど、軟弱すぎる。

(1991年9月)

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