アンドレ・プレヴィン
(1929.4.6- ドイツ→アメリカ)

…名演 …駄演 …奇演

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151.SLC-6072 ロンドン キングレコード株式会社 ¥2,300
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
 プレヴィン/ロンドン交響楽団 Vn.:キョン・ファ・チョン

    


151.
■SLC-6072 ロンドン キングレコード株式会社 ¥2,300
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
 プレヴィン/ロンドン交響楽団 Vn.:キョン・ファ・チョン

 チョンのヴァイオリンは自由自在だが“奔放”ではない。ルバートも常識の範囲だしポルタメントも殆ど使わない。理性の目がどこかで光りながら豹変する表情に情熱が宿り、惹きつけられる。
 特に、第2楽章全体に流れる高貴な歌など、凛として感動的。
 第3楽章のカットは通常通りにある。

 曲が優れているだけに、シベリウスはさらなる名演だ。
 最高のリズム感がまるで今音楽が生まれているかのような即興性を感じさせ、ピアニッシモからフォルティッシモまで、その芯の通った音色は時に雄弁に、時にモノローグのように喋り、呟く。常に音楽的に。
 プレヴィン指揮のロンドン交響楽団も厳しくも充実した響きで、見事な伴奏ぶり。否、決して伴奏ではなく、ヴァイオリン独奏付きの交響曲を演奏しているようなものだ。

 楽譜の読みが深く、抉りが効いている。その音楽造りの方向性が見事に一致している。

(2002年9月)

 

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