*レコード番号をクリック。
56.■MZ-5017 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
*シューマン:交響曲第2番ハ短調作品61
*シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」
カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団
58.■MZ-5095 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
*ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死
:「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリートのラインの旅
: 〜ジークフリートの死と葬送音楽(シューリヒト編)
カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団
80.■AA-5115〜6 セラフィム名曲ダブルシリーズ 東芝EMI株式会社 ¥2,000
*ブルックナー:交響曲第3番ニ短調
*ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
92.■EAB-5003 セラフィム 東芝音楽工業株式会社 ¥1,200
*ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調「田園」
カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団
106.■MZ-5016 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
*ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調
*ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
116.■AA8664〜65 東芝EMI株式会社 ¥4,600
*ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
123.■GT-9026 キングレコード株式会社 ¥1,300
*モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K385「ハフナー」
*シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
123.■GT-9026 キングレコード株式会社 ¥1,300
*モーツァルト:交響曲第35番ニ長調K385「ハフナー」
*シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
「未完成」は、あっさりシューリヒトがウィーン・フィルの魅力を引きだしつつ、所々に罠を仕掛けた名演。ブルックナーに通じる最弱音無視も良いし、オーボエが強めのフォルテは鄙びた響きを醸す。
第2楽章・32小節からはムラヴィンスキーのように小さめに入りクレッシェンドするが、聴感は随分違う。
再現前の2nd.ヴァイオリンの生かし方は素敵だし、基本モチーフのようなピツィカートが強めで生きる生きる。
一番最後に少しワウフラあり。
「ハフナー」は一層良さの分かりずらい演奏。
第1楽章前半など全く冴えないが、次第に力が入ってくる。第2楽章以下もシューリヒトらしい冴えはあまり見られないが、決して酷い演奏ではない。
メヌエット・トリオではホルンにテーマを吹かせ(そのように聞える)、味わい深い。そう、全体的に味わいは深いのだが、シューリヒトならもっと切れ味の鋭いところも欲しいな。
(1996年10月)
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116.■AA8664〜65 東芝EMI株式会社 ¥4,600
*ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
シューリヒトの積極的な解釈が見事に音化され、それがウィーン・フィル独特の魅力で修飾された超名演。
第1楽章「E」のヴァイオリンのテヌートにアクセントを付けたり、「D」と「T」でテンポをぐっと落したり、フィナーレ「Bb」の前でクレッシェンドしたり、楽譜にない指示も全てツボにはまり素敵。
それにしても、オーボエのひなびた味がイイ。ヴァイオリンの粘性の強い瑞々しさや、ホルンの強奏にもしびれる。
第1楽章、ホルンのモノローグは全部レガート。
(1996年6月)
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106.■MZ-5016 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
*ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調
*ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
第1番は思ったよりヒスノイズが多いが、十分聴ける音質だ。
第1番。sfが生き、リズムが生き、音色が生きたいつも通りのシューリヒトだ。全体的にホルンとトランペットをおさえ、弦とオーボエ中心の響きがウィーン・フィルの個性を引きだす。
第1楽章・コーダの立派な響きや第3楽章・トリオの表情付けがとても印象的。トリオ前半はレガートに、後半はリズミックに、そして自然なテンポの緩み具合。また、トリオに入る最初のオーボエのタイミングが完璧!
第2番。第1番と同じことが言える名演だが、曲の魅力が多い分演奏もさらに徹底したシューリヒトとウィーン・フィルの個性が光る。
終楽章・90小節からなどホルンの強奏によるテーマまで追加される。そして、なんて美しい第2楽章。
(1996年6月)
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92.■EAB-5003 セラフィム 東芝音楽工業株式会社 ¥1,200
*ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調「田園」
カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団
非常に爽やかなのに味わい深いコクのある演奏。解釈の細かいことは宇野さんがライナー・ノートに書いてある。
とにかく木管が、オーボエを筆頭として実にチャーミングだし、感じきった弱音と抑制のあとの解放感みたいな強音が全くもって音楽的に表現される弦、そしてインテンポのようだが、実は絶妙に操作されているテンポ! 天才・シューリヒト!!
(1992年12月)
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80.■AA-5115〜6 セラフィム名曲ダブルシリーズ 東芝EMI株式会社 ¥2,000
*ブルックナー:交響曲第3番ニ短調
*ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
3番。
スケルツォのトリオに来て「あ! シューリヒト見つけた」って感じ。ひんやりした空気と透明な清流に小鳥の囀り。それまではダメだ。アンサンブルも響きも雑な感じで閃きがない。そして何よりも心から沸き上がるような力が感じられない。
それでもウィンナ・ホルンがその魅力を充分に聴かせてくれるのは嬉しい。そしてフィナーレは少しだけ立ち直っている。
9番。
ほぼ完璧な演奏。特にスケルツォは、テンポ、響きの結晶度、音色の変化など全てにおいて最高。
第1楽章とアダージョも全体的にはスッキリしているものの、その味の濃さも充分なため深く愉しめる。一見何もしていないようで、いろいろな味付けをしているシューリヒトの凄さがある。
第1楽章・47小節からのフルート、クラリネットの音型の楽譜通りの吹き分けや、「D」からのテーマの4拍目のウラのオフ・テンポの絶妙さ。そして、240小節からのピアノのホルンをフォルテで吹かせるスケールの大きさなど、素晴らしい。
(1992年6月)
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58.■MZ-5095 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
*ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死
:「神々の黄昏」〜夜明けとジークフリートのラインの旅
: 〜ジークフリートの死と葬送音楽(シューリヒト編)
カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団
するめのごとき演奏。
弦の音楽的表情の豊かさに木管やホルンが洒落た詩情を彩り、決して無機的にならない金管が彫りを深くする。
シューリヒト指揮するところのパリ管は、こんな音楽をするんだ! 否、決してパリ管らしくないのではない。明るくて洒落て硬めの音がパリ管の魅力で、そこにしなやかな音楽性が表出され、全く滋味溢れているのだ。
(1992.1)
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56.■MZ-5017 ロンドン不滅の名盤シリーズ キングレコード株式会社 ¥1,200
*シューマン:交響曲第2番ハ短調作品61
*シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品
カール・シューリヒト/パリ音楽院管弦楽団
第2番は、全編詩情のかたまりといった名演。
洗練された響きで千変万化する表情は実に音楽的。そして、見通しの良い造型が聴くものに安心感を与える。
しかし、この名演をもってして、この曲は僕には魅力に乏しく感じる。
「ライン」は、木管処理の上手さと、パリ管特有の金管のおしゃれな感じをうまく生かし、ところどころにドイツの精神を織り込んだような雰囲気の名演。
メロディラインのオーケストレーション変更が目立つがスッキリして聴きよい。
(1991.12)
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