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49.■AA-5071
*チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調
シルヴェストリ/フィルハーモニア管弦楽団
49.■AA-5071
*チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調
シルヴェストリ/フィルハーモニア管弦楽団
第1楽章は、その冒頭の「運命の動機」のリズムをつめて厳しく表現するところからして、変わっている。あとは、その迫力とチャイコの暗いロマンティシズムが錯綜していく。
第2楽章はまるでポツリポツリと懺悔の言葉を吐いていくようだ。曲がかなり文学的な作風だし、演奏がそれに輪をかける。
第3楽章・スケルツォは、ピツィカートが泡のごとく消えてゆく。
フィナーレは、第1楽章で言えたような厳しさが支配する。響きはあくまで人間的。全開のパワーとロマンが、泥臭さとともに表現された名演。
(1991年11月)
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