*レコード番号をクリックして下さい。 143.■EAC-30014 SERAPHIM 東芝EMI株式会社 146.■FG-233 fontana GLORIA
SERIES 日本フォノグラム株式会社
K.201は穢れの無い純粋無垢の交響曲ということを教えてくれる。美しすぎるくらいの名演。テンポも響きのバランスも音色も全て天上のものみたい。 落ち着いたテンポで充分にドレスデンの弦の音色の魅力を愉しめるK.525は、第3楽章まで聴き進んだときに何か物足りない思いが胸をかすめたが、そのフィナーレが始まるやいなやそれは消し飛んだ。音楽の真の愉しさを100%表現する、そのテンポの正しい遅さよ! K.239も美しく愉しい名演。
ハフナーは理想的基本型の名演とでも言おうか。有機的という言葉がぴったりの響きを使って、切れ味鋭く料理されている。第1・4楽章が速く、メヌエットをやや遅く、第2楽章は散歩するアンダンテ。最適のテンポとメカニカルにならないリズムの良さ、そして響きのバランスが素晴らしい。 リンツもイイ。曲のせいか音色に一層深みが感じられる。とにかく聴いていて、愉しく気持ち良く欲求不満をおこさせない。 プラハもほぼ同様の素晴らしさ。フィナーレのみやや遅めのテンポだが、リズムが生きもののように飛び跳ね、且つその響きは決して濁らない。イメージとして、ウィーン・フィルの様なもたつく重たさが無いのが良い。うーん、なんと表現したら良いのか…。 |