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宮沢 明子
(1941-  日本)

164.PA-1075 トリオ株式会社 昭和47年2月22日録音 ¥2.300
 
宮沢明子リサイタル
シューマン:子供の情景
バッハ=シロティ編曲:プレリュードロ短調
バッハ:メヌエット ト長調、ト短調
ショパン:マズルカ第5番変ロ長調作品7-1、第41番嬰ハ短調作品63-3、第47番イ短調作品68-2
     :夜想曲第21番ハ短調 遺作   
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調作品28
 Pf:宮沢明子

163.ALC-1028 株式会社オーディオ・ラボ Rec.1975年2月24日 ¥2,500
 
宮沢明子ピアノ・リサイタル
フォーレ:シシリエンヌ作品78
ラヴェル:死せる王女のためのパヴァーヌ、水のたわむれ
ショパン:マズルカ作品7-3、マズルカ作品68-4、バラード第4番作品52
ドビュッシー:アラベスクI、アラベスクII、版画(塔、グラナダの夕べ、雨のにわ)
ラモー:タンブラン、村の女
リュリ:ロンド風ガボット
 Pf:宮沢明子

162.AX-1P パイオニア Rec.1971年12月28日 ¥2,500
 
マイクと楽器の対話
バッハ:フランス組曲第6番ホ長調BWV.817
ショパン:夜想曲第1番変ロ短調作品9-1、夜想曲第20番嬰ハ短調遺作
バッハ:シシリアーノ〜フルート・ソナタ第2番変ホ長調BWV.1013より
スカルラッティ:組曲ホ長調L.21、ソナタイ長調L.483
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310
バッハ:シシリアーノ〜フルート・ソナタ第2番変ホ長調 BWV.1013より
 Pf:宮沢明子

133.PA-1120 TRIO トリオ株式会社 昭和48年5月9日録音 ¥2.300
 宮沢明子/バロックアルバム
ラモー:やさしい訴え、村の女
クープラン:葦、フランス人気質、小さな風車、咲き始めた百合
スカルラッティ:ソナタホ長調L23、ソナタニ短調L108、ソナタト長調L349、ソナタニ短調L58、ソナタヘ短調L281、ソナタロ短調L449、ソナタニ短調L413、
 Pf:宮沢明子

1.SK-304 日本ビクター 研秀レコード 世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-4 昭和43年9月25日製作 ¥1,200
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
 Vn:小林武史
 森正/読売日本交響楽団
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調
 Pf:
宮沢明子
 森正
/読売日本交響楽団


    


164.PA-1075 トリオ株式会社 昭和47年2月22日録音 ¥2.300
 
宮沢明子リサイタル

二元の対比表現というだけでなく、その両端が遠く、しかもその二つがアナログ的につながったもの、それが彼女の表現力の強さだ。
その表情の違いは時にデジタル的に明から暗へ、時に夕焼けのように刻々とアナログ的に変化する。自由自在に。
それは、生物の成長のようなゆったりとした変化と、生物を構成する物質の電子の挙動のような変化を併せ持つ。

愉しい楽しい「子供の領分」。
心の襞を一枚一枚めくるかのような「ロ短調プレリュード」。
あの小品がこうなるのかという驚きのメヌエット二品。
ショパンはこう弾かなくっちゃあね。
無機的なプロコフィエフでは、その中に叙情を見事に表現している。

実に素敵なアルバム。

(2005.10)
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163.ALC-1028 株式会社オーディオ・ラボ Rec.1975年2月24日 ¥2,500
 
宮沢明子ピアノ・リサイタル

 一陣の風を巻き起こすような憂いを帯びたフォーレは、じつに贅沢な耳の準備運動だ。古ぼけた時間を切り取ったような絵画的なパヴァーヌ、泡とともに溢れる泉、キラキラ輝く一滴の朝露、はじける飛沫とさざ波が生物のような命を持った水のたわむれ。
 どれも奔放なショパンだが、呟くように始まる作品7-3の自在感は魅力的な独り言だ。
 二つのアラベスクはまさに天才的! 絵画的情景に奥行きと動きが加わり、さらに感情が移入されて“超”立体的になっていく超名演。
 ラモーにおけるその“間”、その自由な強弱、そのバランス変化の妙。即興的生命感に溢れているリュリでは涙が出てくるほどだ。
  プログラミングも素晴らしい!

(2005.10)
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162.AX-1P パイオニア Rec.1971年12月28日 ¥2.500
 
マイクと楽器の対話

 嗚呼、素晴らしい。
 スピーカーからいきなり命が飛び出してくるかのような錯覚に陥るくらい、最初のバッハの音はフレッシュだ。そして自在に飛び回る音達が音楽という名のエネルギーを生み出していく。まさに変幻自在。
 人間の感情を越えたような歌を持つショパンは、あまりに美しい。真の強さを持ち凛とした弱音が流れていく。
 軽やかにお洒落にはじけるスカルラッティも表情の豹変が凄い。
 モーツァルトはやや重たいのが惜しいけど、深味は十分。
 両面ともそれぞれ最後に、あの感動的なシシリアーノが別テイクで入っているという贅沢品というか変わり種LPだ。勿論どちらも素晴らしい。冒頭から彫りが深いというか濃い表情を見せる1面の演奏の方が、好きだ。

 このLPを買ったころの自分は剥き出しの感性で音楽を聴いていたような気がする。
 このLPを聴いている間は作曲家も演奏家も忘れ、ひたすら音楽エネルギーを吸収する感じだ。

 レベルの高い録音のため歪む部分があるが、針圧をかなり重くする(3g)とそれも解消する。

(2005.10)
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133.PA-1120 TRIO トリオ株式会社 昭和48年5月9日録音 ¥2.300
 宮沢明子/バロックアルバム

 以前は、ラモーやクープランの葦などのデリケートで香るようなニュアンスに心の琴線を震わせていたが、今はフランス人気質に惹かれる。これは自分の変化ということだろうな。
 若い感動が出来なくなってきたような気もする。少し寂しいが、別の感じ方もできることだろう。音楽はどう聴いても良いのだから。

 それにしても、ソナタは全てイイ。繊細且つ大胆。そこにあるのは美しい音楽と、それを奏でるのが愉しくて仕方ないといった心のみだ。宮沢明子の凄さはそれなのだ。

(1998.3)
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1.SK-304 日本ビクター 研秀レコード 世界のオーケストラ名曲集(全17巻)-4 昭和43年9月25日製作 ¥1,200
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調

 これもごく普通の演奏。
 宮沢のピアノはスビトピアノの生かし方など個性は発見できるが、張りつめた緊張感や弱音の時のニュアンス変化、そして自在感など、現在の彼女と比べると全く物足りない。
 第2楽章から第3楽章にかけてはよい曲だと思わせるが、今一つ訴えかけるものが無い。オケは全くの凡演。
 内周に近づくとワウフラッターがある。

(1991.9)

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