フリードリヒ・グルダ
(1930.5.16-2000.1.27 ウィーン)

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175.■SOL2020 キングレコード株式会社 ¥1,500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調、作品54
       :ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調、作品78
       :ピアノ・ソナタ第25番ト長調、作品79〈かっこう〉
       :ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調、作品81a〈告別〉
       :ピアノ・ソナタ第27番ホ短調、作品90
 Pf:フリードリッヒ・グルダ

43.■JFS-3101 Consert Hall Society
ヴィヴァルディ:トランペット協奏曲ハ長調作品64-1
 Trp:ミシェル・ギュヴィ、ミシェル・ドゥボヌヴィーユ
 
デュナン/コレギウム・アカデミクム・ジュネーヴ合奏団
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第20番ト長調作品49-2
 Pf:
フリードリヒ・グルダ
チャイコフスキー:バレエ「眠りの森の美女」から
 マゼール/ベルリン放送交響楽団
ショパン:練習曲ホ長調 作品10-3「別れの曲」
 Pf:ニキタ・マガロフ
モーツァルト:交響曲第32番ト長調 K318
 
バンベルガー/ウィーン音楽祭管弦楽団
シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
 クリップス/ウィーン音楽祭管弦楽団

    


175.■SOL2020 キングレコード株式会社 ¥1,500
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調、作品54
       :ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調、作品78
       :ピアノ・ソナタ第25番ト長調、作品79〈かっこう〉
       :ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調、作品81a〈告別〉
       :ピアノ・ソナタ第27番ホ短調、作品90

 22番の第1楽章は、さりげないメヌエットのような主要主題と、激しく乱暴な性格の副主題がロンドのように変奏曲のように繰り返される。ABABAコーダか?
第2楽章は、どこまでも転がり続ける玉がいろいろに変化するコンピュータグラフィックを見るようで面白い。

 24番の第1楽章はとても分かりやすいソナタ形式で可愛らしい曲。展開部の繰返しもあるようだ。
第2楽章は鋭くリズミックな主題が象徴のように繰返し出てくるが、全体は忙しない動きに支配されている。雰囲気はロンドだが形式は不明。

 25番はいきなり元気に飛び出す第1主題で始まる。この主題が全体を支配し第2主題の性格は弱い。展開部の繰返しがあり、愉しくオシャレなコーダが続く。とても分かりやすく愉しい曲。
第2楽章はやや憂いを帯びた平和を祈るような歌。中間部は平和過ぎて深みに乏しいか。
第3楽章はロンド。山椒がピリッと効いている。ABACAコーダ。

 26番は立派なソナタだ。22番も24番も25番もソナチネだったかと、あらためて感じさせる。ロマン的というか文学的な感情を、抽象的に表出しているところがベートーヴェンだ。
第2楽章など、如何にも恋人と連絡が取れない不安な心の動きのように聴くことも出来る。

 27番も2楽章構成だ。第1楽章は、短い主題を展開していくところが如何にもベートーヴェンだ。しかし、聴き方によっては、ベートーヴェンを真似て作られたシューベルトのソナタのようにも聞こえる。
第2楽章はさらにシューベルト的。いや、ベートーヴェンはシューベルトの憧れであり尊敬の対象だったのだから、シューベルトの源流とでもいえばいいのか。サラサラといつまでも流れ続ける歌がある。ロンド。

 グルダの演奏は、録音のせいもあるかもしれないが今一つだ。25番の第1楽章・展開部でウィンナリズムを刻むという離れ業が楽しいが、全体に表現がヌルイ。

(2007.1.10)

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43.■JFS-3101 Consert Hall Society
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第20番ト長調作品49-2

 全く普通。うなり声やペダルを踏む音が聞こえるのが普通じゃない。(1991.11)

 

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