カール・ベーム
(1894.8.28-1981.8.14 オーストリア)

…名演 …駄演 …奇演

*レコード番号をクリックして下さい。

26.FG-9(6540 003) fontana グロリアシリーズ 日本フォノグラム株式会社 ¥900
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調
 カール・ベーム/ウィーン交響楽団 ウィーン国立歌劇場合唱団
 Sp:スティッヒ=ランダル Alt:レッセル=マイダン Te:デルモータ Br:シェフラー

35.MG-2007 日本グラモフォン株式会社 ¥2,200
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
 カール・ベーム/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

57.MZ-5029 キングレコード株式会社 ロンドン不滅の名盤シリーズ ¥1,200
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調
 Pf.バックハウス
 
クラウス/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調
 Pf.バックハウス
 ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

95.MG-9031/3 ポリドール株式会社 Rec.1964.6
モーツァルト:歌劇「魔笛」
 カール・ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 夜の女王(Sp):ロバータ・ピータース、 タミーノ(Te):フリッツ・ヴンダーリッヒ、パパゲーノ(Br):F=ディースカウ、他、RIAS室内合唱団

119.PL-1 日本フォノグラム株式会社 ¥1,200
ワーグナー:ニーベルングの指環名演集
 カール・ベーム/バイロイト祝祭劇場管弦楽団

    

119.■PL-1 日本フォノグラム株式会社 ¥1,200
ワーグナー:ニーベルングの指環名演集
 カール・ベーム/バイロイト祝祭劇場管弦楽団

 ぐっと引締り生命力の漲った響き。金管の強奏は爽快だ。絶好調のベームではなかろうか。ただし、このレコードではあまりに細切れすぎて音楽を愉しめない。

 パチパチとスクラッチノイズあり。

(1996年10月)

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95.■MG-9031/3 ポリドール株式会社 Rec.1964.6
モーツァルト:歌劇「魔笛」
 カール・ベーム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 夜の女王(Sp):ロバータ・ピータース、 タミーノ(Te):フリッツ・ヴンダーリッヒ、パパゲーノ(Br):F=ディースカウ、他、RIAS室内合唱団

 まずは第1幕。細かい所を部分的に聴くと、もう少しニュアンスの変化を求めたい気もするが、全て水準以上の出来の良い演奏。歌手達にも大きな穴はない。パパゲーノのF=ディースカウはうまいし、タミーノのヴンダーリッヒも良い。3人の侍女もけっこう清純だし夜の女王も頑張っている。ザラストロのフランツ・クラスは下のFが少しふらつくとはいえ、発音のはっきりしたイヤミのない音色は、モルなどより好感が持てる。
 今一つなのはパミーナのイヴリン・リアーとモノスタトスのフリードリヒ・レンツか。

 第2幕。3人の童子(シュヴァイガー、ファーベルク、コスティア)が魅力不足だが、まあ許そう。F=ディースカウが目茶苦茶うまい! ベームの指揮は物語をドラマティックに盛り上げようといった表現はないが、音楽的構成がしっかりしていてまず安心、というか充分音楽を愉しめる。この演奏が僕の「魔笛」の基礎だ。
 3枚目のA面は雑音が気になる。

(1996年3月)

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57.
■MZ-5029 キングレコード株式会社 ロンドン不滅の名盤シリーズ ¥1,200
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調
 Pf.バックハウス
 ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 クラウスの2番より録音がよく、ベームとバックハウスの音楽が同じ方向を指していて、これぞベートーヴェンといいたいような手作り風素朴な味わいがある。そして、その中に大きなスケールとウィーンの魅力も合わせて持っている。名演。

(1992年1月)

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35.■MG-2007 日本グラモフォン株式会社 ¥2,200
モーツァルト:交響曲第40番ト短調 
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
 カール・ベーム/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 40番。
 第1・2楽章は普通、メヌエットとフィナーレはやや遅めのテンポで奇を衒うことなく真面目に演奏している。特にメヌエットのポリフォニックな部分の深く有機的な響きは、単に古典舞曲としての性格を大きく凌駕した悲劇的序曲のようだ。その意味で、フィナーレも聴きごたえがある。
 しかし前半2つの楽章は、立派なだけで今一つ物足りない。
 歌もないし遊びもない。堂々とした筋肉質の身体にしかめっ面が乗っかっていて、涙もなければ微笑みもないのだ。第1楽章冒頭など、カサついた乾燥肌を思い起こしたほど!

 41番もメヌエットが名演。そしてフィナーレも!
 メヌエットは遅めのテンポで、武骨だが全く堂々としており、トリオの後半の精神的深さを感じさせる響きはまるでベートーヴェンのよう。
 フィナーレは曲がベームにピッタリなのであろう。見通しが良く、がっしりしていて、何もしなくても雄弁に曲がものを言っている。130小節のsfから突然音量が増し、スケールが大きくなるところなど、実に精神美の極み! 表面が武骨なだけに、美しさが一層深い。

(1991年10月)

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26.■FG-9(6540 003) fontana グロリアシリーズ 日本フォノグラム株式会社 ¥900
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調
 カール・ベーム/ウィーン交響楽団

 贅肉の無い精神美のような音楽。これぞベートーヴェンって感じ。音を割ったホルンの強奏と、古色蒼然と言った感じの素朴な木管の音色がその精神美を一層引き立てる。
 スケルツォの木管にホルンを重ねるところは豪快!
 比較的スッキリ終わるアダージョのあとのフィナーレ冒頭はすさまじいフォルティッシモだ。まさに入魂のベーム。
 4人の歌い手も良い。柔らかい音色で統一されており、とても気持ちイイ。特にソプラノのテレサ・スティッヒ=ランダルの美声は魅力的。
 これで、録音が良ければなあ・・・。

(1991年9月)

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