ロヴロ・フォン・マタチッチ
(1899.2.14-1985.1.4 旧ユーゴスラヴィア[クロアチア])

…名演 …駄演 …奇演

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172.OC-7007-S 名曲ギャラリー 日本コロムビア株式会社 ¥1,300
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」
       :「コリオラン」序曲
 マタチッチ(英雄)クレツキ(コリオラン)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

96.OS・2593-S SUPRAPHON 日本コロムビア株式会社 ¥2,000
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
 マタチッチ/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

    


96.■OS・2593-S SUPRAPHON 日本コロムビア株式会社 ¥2,000
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
 マタチッチ/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 弱音部でも“響き”が愉しめる豪快な名演。基本的にノーヴァク版のようだが、部分的にマタチッチ版か?
 第1楽章Aの前のホルンや伴奏へのアクセント、またスケルツォを筆頭としたリズミックな部分の重要な弱音無視が音楽の味わいを深くする。そして何というティンパニの巧さか。
 豪快なフォルティッシモでも決してわめかないので、深み、高みを感じさせる。
 フィナーレ終結だけは、もう少し何かしてスケールの大きさが欲しいところだな。

 アダージョ193小節目のホルンがミスる。1面の終りで少しワウフラッターが感じられる。CD(COCO-78206)の音は凄くクリアで、演奏の印象もぐっと良い。このLPに存在価値はないかも・・・。

(1996年3月)

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172.■OC-7007-S 名曲ギャラリー 日本コロムビア株式会社 ¥1,300
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」
 マタチッチ/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

 ややスケールが小さいとはいえ各パートが生き、小宇宙を形成するかのような有機的名演。
 粋なバランス操作が小技として見事に決まり、熱くはないがコクのある演奏。全編にチェコフィルの魅力が溢れていて、愉しい。香り控えめの純米吟醸酒のような味わいと言える。

第1楽章・コーダでのメロディはトランペットだけでなくホルンも刻まずに重ねている?
第2楽章、135小節からの気持ち良いホルンの吹奏は一本に聞こえるように重ねていて、139、140小節もメロディだ。
第4楽章、20小節からはアルコ。57小節の第2ヴァイオリンのクレッシェンドは、初めて聞いた時から身体に染み込んでしまった。181、264小節のタメはモルダウを連想させる。コーダ、459,460小節のティンパニの三連符のリズムが変更されている。16分音符分に3つ入れる指定なのに8分音符分に3つ入っている。

(2006年8月)

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