日本名門酒会2003年秋の頒布会「米から育てた純米酒」第3回は玉の光酒造株式会社(京都府京都市伏見区東堺町)の「玉の光」と米鶴酒造株式会社(山形県東置賜郡高畠町二井宿)の「米鶴(よねつる)」だ。
さすがに両者とも“米の旨味”を感じさせる純米酒だね。
特別純米酒・玉の光は米の甘みがうま〜く生かされた間違いの無い旨酒だ。昔標準酒として飲んだ純米2級よりマイルドでコクももあり美味しい。
酒米は「祝(いわい)」。精米歩合60%。
特別純米酒・米鶴の方がややスッキリしている。口に含んですぐに感じる甘さは、その後舌の両わきに残るエグみによってサッパリと拭われる。よいエグ味は爽快感のある味の切れにつながるってワケだけど、エグ味ってどんな味か分かってもらえるかぁ?
酒米は「美山錦」。精米歩合55%。
真鶴もそうだったけど米鶴も“鶴”を「つる」と読むんですね。「づる」とは濁らない。なんでかな?
(2003年12月)
【このページのトップへ戻る】
日本名門酒会2003年秋の頒布会「米から育てた純米酒」第2回は橘倉酒造株式会社(長野県南佐久郡臼田町大字臼田)の「菊秀(きくひで)」と株式会社田中酒造店(宮城県加美郡加美町字西町)の「真鶴(まなつる)」だ。
菊秀の香りは仄か、味はマイルドだ。強い個性は感じられないが上品な甘さの柔和な味。
原料米はひとごごち20%、ナガノホマレ80%。精米歩合60%・65%。
山廃純米酒・真鶴に香りはほとんどない。味はやや生酒風味だ。サラリとした甘味の中からしっかりしたエグ味が利いてくる。
酒米は「蔵の華」。山田錦を母に、東北140号を父に持つ酒米だと。
原料米は蔵の華。精米歩合60%。
(2003年12月)
【このページのトップへ戻る】
小山酒造株式会社(東京都北区岩渕町)「丸眞正宗
特別純米 しぼりたて」というのをThe Bandさんから頂きました(^o^)
御本人曰く、イケルけど「味ナシ、臭いナシ)*o*(」とのことでしたが、早速飲んでみました。
確かに香りほとんど無し、酸味の効いたサッパリ味ですね。軽い甘さと軽いエグ味がアクセントになっていて、凡酒とは一線を画している感じはあります。こういった酸味をうまく効かせた酒は、濃い味にも関わらず飲後感がスッキリしてクイクイいけちゃうわけです。
欠点は、合うつまみがなかなかない。
板わさ・・・・・・合わない。
煮物・・・・・・・あまり合わない。
秋刀魚の塩焼き・・今一だなあ。
浜納豆、酒盗・・・フィットしません。
思いきってチーズをつまみにしてみようかなぁ・・・。
(2003年11月)
【このページのトップへ戻る】
なな、なんと、またまた半額セールでゲット!! で、よ〜く見ると、なんだ静岡の酒かぁ。
ゲットしたのは森本酒造合資会社(静岡県小笠郡菊川町堀之内)「萩の蔵 純米酒」です。4合¥1150の半額!
即呑んじゃいましたけどね、香りは可もなく不可もなく、味は、えぇ!? 悪くないじゃん。しっかりした純米酒独特の重たい旨味があり、ほど良い甘味がサッパリ広がります。
すっごく美味いってわけじゃないけど、この値段なら充分ゆるせる味、しかも半額!! こういうのってウレピイ!
(2003年11月)
【このページのトップへ戻る】
日本名門酒会2003年秋の頒布会も「米から育てた純米酒」と言う題だ。その第1回は新政酒造株式会社(秋田県秋田市新屋表町)の「新政」と株式会社萬屋醸造店(山梨県南巨摩郡増穂町青柳町)の「春鶯囀(しゅんのうてん)」だ。
まずは特別純米酒・新政。
よくも悪くも日本酒らしい香り、否、日本酒らしいにおいというべきか。味もどっしりしているぞ。全ての味がしっかり主張され、米の旨味を封じ込めた重みのある味わいだ。
所謂“酒飲み”に受けるんじゃなかろうか。
え、おまえはどうかって? 僕は酒呑みですからねぇ・・・、微妙ってか(^^ゞ
酒造米は「美山錦」。精米歩合60%・65%。
つぎは特別純米酒・春鶯囀。
ありゃりゃ? なんか「新政」の味を薄くして香りをとったみたいな味だな。
・・・もう少ししっかり味見すると、ふんふん、甘味だけを抑えた感じかな。
酒造米は地元産「玉栄」。精米歩合60%。
(2003年11月)
【このページのトップへ戻る】
株式会社加越(石川県小松市今江町)の「加賀ノ月<満月>純米吟醸」も飲みました。
吟醸だというのに四合で¥1,250。…な・の・に、ですよ。さらに半額セールですって(^^!
ビックリ価格で思わず買っちゃいました。
香りはナチュラルな日本酒って感じ。吟醸というほどのフルーティな香りはないけど嫌みな臭いもない。味は特に洗練された感じはないけどうまい。コイィ〜! 軽やかでないのがイイ。この洗練されてない全ての味を満たすようなコイィ〜味は捨てがたい。
要するに<月光>より味ば濃いんですね。ブラインドテストして、ちゃんと違いは分かりました。そう、なんと<月光>も半額セールだったんですぅ(^o^)v
んで、 なぜか煮豚と相性が良かった。女房がネギと一緒に甘く煮たやつなんですがね。これがつまみとして旨かった。
(2003年11月)
【このページのトップへ戻る】
株式会社加越(石川県小松市今江町)の「加賀ノ月<月光>純米大吟醸」を飲みました。
え! 大吟醸だというのに四合で¥1,500?
ビックリ価格で思わず買っちゃいました(^^ゞ
香りはナチュラルな日本酒って感じ。大吟醸というほどのフルーティな香りはないけど嫌みな臭いもない。味は特に洗練された感じはないけどうまい。コイィ! 軽やかでないのがイイ。勿論、¥3,000〜¥4,000するような大吟醸のうまさは凄いけど、この洗練されてない全ての味を満たすようなコイィ味も捨てがたい。
(2003年10月)
【このページのトップへ戻る】
群馬県館林市のK谷さんから頂いた龍神酒造株式会社(群馬県館林市)の『尾瀬の雪どけ』というお酒を2種類飲みました。
まずは『純米吟醸山田錦』。9月2日製造。
微香と柔らかな口当たりが美味しい。刺激のある味は皆無で、甘味・酸味のバランスが良く適度なコクもあり旨い。誰にでも受け入れられそうな味とでも言おうか・・・。
もう一つは『純米吟醸』で《急冷却びん火入れ冷暗熟成》なんて長いシールで封印されている。8月28日製造。
香りはあまりないがこちらの方が味の広がりが大きい。なんて表現はわかりにくいなあ・・・。基本的な味は似ているけど、こちらの方がコクが多いというかコッテリ感があるね。
よくよく考えてみたら、群馬の酒は初めてのんだかな? 美味しいけどあまり個性はないと見た(^_-)
(2003年9月)
【このページのトップへ戻る】
日本名門酒会2003年夏季頒布会「蔵人達の挑戦」第3回目は新政造株式会社(秋田県秋田市新屋表町)の「新政」(あらまさ)です。
やさしい味でやさしい香り。決して薄くてあっさり味というわけではないんだけど…。
では、冷静に分析してみましょう(^^ゞ
甘さがさっぱりしていて酸味が少なく、コクはあるけどごく軽め、日本酒臭はほとんどない。旨い酒だけど、このシリーズにしては今一つかな?
(2003年9月)
【このページのトップへ戻る】
日本名門酒会2003年夏季頒布会「蔵人達の挑戦」第2回目は原酒造株式会社(新潟県柏崎市新橋)の「越の誉」(こしのほまれ)です。
香り良くのど越しスッキリなのに、コシのある味わい。所謂新潟の酒の平凡さを持つが、その旨味を極めつつあるかのような味。ジューシーさをも持つクセの無い美味さ。
(2003年8月)
【このページのトップへ戻る】
元文 特別純米酒《布屋原酒造場謹醸》 原元文(岐阜県郡上郡白鳥町白鳥字下町)というお酒を飲んだのですが、どれが酒の名前だかよく分からん(-_-メ) “元文”かなあ?
しかも、なんて読むんだろう。“げんぶん”か“もとふみ”か“もとあや”か“もともん”・・・?
まあ、よく分からなかったんだけど¥2,500以下だったし、美味そうな直感が働いたんですね(^^ゞ んで飲んでみて、実際、大当たり(^^!
上品な酸味がアクセントとなり、美味しい甘さが爽やかに広がる旨酒。爽やかといったって、媚を売るような下手な吟醸酒と違ってしっかりと深味のある味。
イイねえ、好きだな。こういう酒。
原料米:地元ヤマヒカリ100%
(2003年8月)
【このページのトップへ戻る】
日本名門酒会2003年夏季頒布会は「蔵人達の挑戦」と題したシリーズです。全て純米吟醸。
第1回目は加藤喜八郎酒造株式会社(山形県鶴岡市大山)の「純米吟醸大山」です。
この酒は、酸味とエグ味をうまく生かした旨酒だ。表面を磨き上げただけの、軽く爽やかさをウリにしているだけのものじゃない。日本酒の持つ粗野な魅力をも潜ませたコクがあるのが嬉しい。香りも良い。それは、味が主、香りは従といういたって当たり前のことが分かっているからだ。
(2003年7月)
【このページのトップへ戻る】
「越乃寒梅 金無垢 純米吟醸」を飲みました。越乃寒梅は普通純米酒と本醸造しか飲んだことがなかったのですが、流石にこれは旨い!
香りを意識させない吟醸香がただ者ではないなと予感させ、サラリとした飲み口にもかかわらず甘味と旨味が良いバランスで広がりコクもある。
おすそ分けにもらって飲んだんだけど、4合で¥3,600だもんなぁ。
(2003年7月)
【このページのトップへ戻る】
あの「白滴而妙酒」で有名な株式会社今西清兵衛商店(奈良県奈良市福智院町)春鹿「槽掛け雫酒」純米大吟醸を呑みました。
東京の義兄が一緒に飲もうと、手土産に買ってきてくれました。ここのところ、安い酒ばかり呑んでいたので「大吟醸」という字を見ただけでよだれが出そうだった。
「大吟醸のモロミを“槽(ふね)”と呼ばれる伝統的な搾り器で、圧力を掛けずに自然に出てきた雫だけを瓶に詰めました。」なんて能書きがある。
ぐい飲みに注ぐと、吸い寄せられるような良い香りが…。そうか、これを薫り立つというのか(^^! 薔薇色の香りとでも言いたいような幸せの香り。それをそっと一口含むと、爽やかでまろやかで美味しい甘味が口一杯に広がり、飲み込むと適度な酸味と軽やかなエグ味が残像のように存在する。そのせいで、もう一口が、また新鮮な美味しい甘味を与えてくれる。つまり、いつまでも美味しいってこと。純米大吟醸はこうでなくっちゃ。ああシアワセ。
原料米:播州山田錦
(2003年5月)
【このページのトップへ戻る】
秋の頒布会の第6回はハクレイ酒造株式会社(京都府宮津市字由良)の「酒呑童子」と、司牡丹酒造株式会社(高知県高岡郡佐川町)の「司牡丹」だ。両方とも特別純米酒。
この「酒呑童子」は、まず甘い香りがうまさを予感させる。実際、味はとてもジューシー。爽やかな酸味がとても美味しい。こりゃあ、個性的で、エライ! 続けて呑んでると、ちょっと呑み飽きしてくるけどネ(^^ゞ
酒造米は野田川産「京都祝」。精米歩合60%・70%。
「司牡丹」の香りは仄かだ。さっぱり、すっきりの僅かもベタつかない甘さが美味しい。呑み比べると酒呑童子の旨さが勝つが、呑み続けると司牡丹が旨くなってくる。
酒造米は「窪川産山田錦」と「窪川産土佐錦」。精米歩合65%。
(2003年3月)
【このページのトップへ戻る】
秋の頒布会の第5回は若戎酒造株式会社(三重県名賀郡青山町阿呆)の「若戎」と、有限会社山根酒造場(鳥取県気高郡青谷町)の「日置桜」だ。両方とも特別純米酒。
「若戎」は、最初の一口で純米酒独特のエグ味の効いた重さがあり、すぐに軽い甘さが広がる。そしてそれを飲み込んだ後酸味が少しだけ残る。う〜ん、しっかりした味わいだ。香りはオマケ程度で仄か。
にしてもここの住所は“あほ”(^^?
酒造米は「三重 山田錦」。精米歩合65%。
「日置桜」はずっしりとして重量級だ。筋肉質の味わい。当然甘さは控えめだが、ダイエット酒などではな〜い! アミノ酸たっぷりでカロリーもありそう。
酒造米は「気高 山田錦」。精米歩合65%。
(2003年2月)
【このページのトップへ戻る】
秋の頒布会の第4回は秋鹿酒造有限会社(大阪府豊能郡能勢町)の「秋鹿」と、関谷醸造株式会社(愛知県北設楽郡設楽町)の「蓬莱泉」だ。両方とも特別純米酒。
「蓬莱泉」は、香りがほとんどないし含み香もないといっていいくらい。コクもないなんて言うとないない尽くしみたいだけど、決してあっさり味というわけじゃありません。あとから美味しい甘味がエグ味の中からじわっと滲み出てくる。おいしいよ。
麹米は夢山水、掛米は千代錦。精米歩合55%。
そして「秋鹿」。これも香りはない。でも含み香は非常に変わっている。口に含んだ瞬間に感じる独特の香り。ウン、確かに香りでしょう、これは。味ではないと思う。どんな香りかって? 電子レンジの中のにおいというか蝿帳の中のにおいというか戸棚の中のにおいというか、かび臭いというか・・・。いやな含み香。味自体は悪くないけどね。呑んだあと、息を口から吐かねばならないのです。あはは・・・。
酒造米は山田錦。精米歩合69%。
(2003年2月)
【このページのトップへ戻る】
安い純米酒を見っけ! 何と一升¥1,580。まずかったら料理酒にすればいいやと思い買ってきました。株式会社山本本家(京都市伏見区上油掛町)の「神聖の純米酒」ってやつ。
で、味はいかに。アハハ、ほとんど味がしません。香りもなしの薄い味です。まあ、不味くないだけ良いか(^^ゞ
「神聖の純米酒」は近所のスーパーAokiって所で見つけたんですがね、もう一つは行きつけのかのやさんで見つけました。頒布会で呑んだ福乃友酒造株式会社(秋田県仙北郡神岡町)の「60純米酒
福乃友」ってやつ。これは一升¥2,000。
で、味はいかに。ウヒヒ、やっぱり味がしません。香りもほとんどなく薄い味。神聖の純米酒と似ている。神聖の純米酒よりほんの少し甘味と旨味があり、ほんの少し香りもあるだけ。
あと¥200出して真澄を呑んだほうがイイネ、こりゃ。
原料米は「秋田・美山錦」。精米歩合は60%なのにね。
(2003年1月)
【このページのトップへ戻る】
今年の正月のメインの酒は株式会社本田商店(兵庫県姫路市)の「龍力 龍の鼓動 特別純米酒」というヤツでした。
これはどっしりと落ち着いたコクのある酒だ。かといって、嫌な重たさなどあるわけないですよ。味のバランスが良いんですからね。人は人、自分は自分。流行には無縁といった感じの筋の通った酒。拍手ですね!
鶴の江酒造株式会社(福島県会津若松市)の「純米大吟醸 ゆり」ってのも呑んだんですけど、どこが大吟醸なんじゃーー〜って味でした。まあ、まずくはないんですがね。
(2003年1月)
【このページのトップへ戻る】
秋の頒布会の第3回は酒井酒造株式会社(山口県岩国市中津町)の「五橋」と、福乃友酒造株式会社(秋田県仙北郡神岡町)の「福乃友」だ。両方とも特別純米酒。
まずは「五橋」ですが、おいしい。明るい味で美味しい。香りもある。でも、ごく自然な感じの吟醸香が微かに香るだけだから、全然鼻につかない。
口当たりはスッキリ。でも決してアッサリした水のようなというわけじゃないよ。表現しにくいけど、呑み飽きしない常飲したいような酒って感じかな。
酒造米は“トラタン村”産の山田錦。精米歩合60%。
「福乃友」もイケル。香りはないな。でも、暗くて旨い個性的な味。隠しても隠しきれない旨みが滲み出てくるような・・・。コクがあるというより旨み、なんですね。
酒造米は亀ノ尾。精米歩合50%・55%。
(2003年1月)
【このページのトップへ戻る】
|