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呑む前に飲んでおくべきは「フェカリン」と「へパ-ティッサン」(^^!


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2007年

このページに出てくるお酒(アイウエオ順)

往馬 純米酒(奈良県)  磯自慢 純米吟醸 大井川の恵み(静岡県)  浦霞頒布会2006(宮城県)  (福井県)  富士錦 特別純米原酒 葵徳川三代(静岡県)

開運 純米吟醸生酒(静岡県)  開運 特別純米酒(静岡県)  嘉美心頒布会2006(岡山県)  刈穂 純米大吟醸 銀千樹(秋田県)  ●刈穂 山廃純米酒 燗あがり(秋田県)  ●臥龍梅 純米吟醸(静岡県)  完熟ちょい前リーチおろし(静岡県)  菊姫 (石川県)  菊姫 (石川県)  菊姫 純米 干支ラベル(石川県)  菊姫 (石川県)  菊姫 先一杯(石川県)  菊姫 山廃純米 無濾過 生原酒(石川県)  渓流 朝しぼり 純米酒(長野県)  渓流 朝しぼり 純米吟醸(長野県)  渓流 吟醸(長野県)  黒龍 純米吟醸(福井県)  (静岡県)  國香 特別純米酒(静岡県)

小夜衣 平成蔵 初しぼり辛口(静岡県)  志太泉 純米酒(静岡県)  酒呑童子 京女頒布会2006(京都府)  正雪 特別純米酒 備前雄町(静岡県)  芳純純米酒 瑞鷹(熊本県)  杉錦 天保山廃純米酒(静岡県)  杉錦 山廃純米 誉富士(静岡県)  ●杉錦 八百萬 山廃純米(静岡県)

鷹勇H16BY「鷹匠」純米酒(鳥取県)  鷹勇H17BY「勇翔」純米酒(鳥取県)  鷹勇 H18BY 勇翔 無濾過 火入れ 原酒(鳥取県)  鷹勇 特別純米(鳥取県)  鷹勇 H17BY 山廃純米 強力(鳥取県)  小笹屋竹鶴 H18BY 宿根雄町 純米原酒(広島県)  竹鶴 H16BY 雄町純米(広島県)  竹鶴 H17BY 純米八反錦(広島県)  司牡丹頒布会2006(高知県) つくば亀(茨城県)  つくば桜(茨城県)  出羽鶴 生もと造り(秋田県)  田酒 特別純米酒青森県)  杜氏の詩 特別純米酒(福岡県)

白隠正宗 純米酒(静岡県)  白隠正宗 山廃純米ひやおろし(静岡県)  純米はつかめ(静岡県)  旨燗純米 華音(静岡県)  花の舞 純米酒超辛口(静岡県)  春鹿頒布会2006(奈良県)  日置桜 純米酒(鳥取県)  福乃光 辛口原酒(石川県))  扶桑鶴 H18BY 高津川(島根県)  鉾杉 古酒入門(三重県) 

真澄 純米吟醸 あらばしり(長野県)  真澄 純米大吟醸 夢殿(長野県)  真澄 山廃純米吟醸(長野県)  真鶴頒布会2006(宮城県)  宮の雪(三重県)

山廃純米吟醸 秘伝山廃 雪の茅舎(秋田県)  手取川 吉田蔵(石川県)

若葉 純米吟醸 五岳(長野県)



 取引先ではないセールスのI田さんが福井へ行ったお土産に買ってきてくれた、黒龍酒造株式会社(福井県吉田郡永平寺町)の《黒龍・純米吟醸》を呑んだ。

黒龍は有名だが、呑むのは初めてだ。

 まずは10℃位に冷やして。一口呑んで、まず甘い。それも舌に纏わりつくような感じの粘性のある甘さ。グリセリンが多いか? 酸はないが、イイ感じのエグミがあるのでその甘さはそれほど重たくは感じない。

 それよりも、この甘味は記憶にあるなぁと、しばし考えたら思い当たった。そうだ、バナナチップスの甘味だ。お酒の香りで『バナナのような』と表現してあるのを見かけるが、この酒の含み香がそういうことなのだろうか。

 燗には似合いそうもない気がしたが、次の日、残りを上燗くらいにして呑んでみた。なんと、バナナチップ風の甘さが後退してバランスが良くなり、美味しくなった。予想を裏切る面白さ。

使用米:五百万石、精米歩合:55%、アルコール分:15度

(2007年12月)
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 富士でコバケン指揮富士フィルを聴いた帰り、蔵元によって買った高嶋酒造株式会社(静岡県沼津市原)の《白隠正宗・山廃純米ひやおろし》を呑んだ。720ml ¥1,470。

精米歩合:55%、アルコール分:17度以上18度未満

 これは以前呑んだ純米酒よりも旨い。
 微かとは言え爽やかな吟醸香もあり、メインの甘味が旨みといっしょに感じられる。米の旨みを感じさせるところが良いところだ。米も酵母も分からないが、山廃にしては酸も少なくクセもない。

 でも、何でこんなにアルコール度を高くしてあるんだろう?
 好みで言えば、もう少し甘味が練れて深みが増せばいいのにって感じだが、半分残したので後日どうなっているか。

(2007年12月)
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 杉井酒造(静岡県藤枝市)の《天保 山廃純米酒》を呑んだ。今回のものは山廃純米なのに1.8L、1,890円という超安い酒だ。

 これは素晴らしい!!
 ガツン系の見事な味わい。もちろん、舌触りだのど越しだコクだなんてのは高い酒にはかなわない。でも、この深い味わいは見事なものだ。味の幅の広さも雑味とは言いたくないな。

 菊姫とは違うが、この杉錦の酸味も本当に旨い。隠れた甘味が生きてくるのが愉しい。そういえば温燗で呑んでいて、冷めてきたら甘味が増してきた。こんなに旨くて1,890円とは、なんて素晴らしい!!
 「あいちのかおり」という飯米を使っているから安く出来たのだろうが、酒造好適米でなくてもここまでの酒が造れるというのが嬉しい。米は余っているというのだから、やはり純米酒以外のものをつくるのは考えものじゃなかろうかって思う。

原料米:掛米・静岡県産あいちのかおり 78%精米、麹米・酒母米/静岡県産ひとめぼれ 70%精米、アルコール度数:15.8度、日本酒度:+5、酸度:2.0、酵母:協会7号、酒母:山廃もと、火入れ:一回(瓶火入れ)、活性炭無使用

 2本買ったうちのもう一本を開けた。15日に口開けしたものと比較するためだ。6日目。
 口開け6日目のものは、開けたてよりも酸味がマイルドになって甘味が少し増したように感じる。開けたては酸が尖って感じるということだ。まあ、しかし呑みはじめちゃうと違いが分からなくなる。その程度の微妙な違いってことだ。どっちにしても旨い酒だ。

 飯米を掛米とし、しかも精米歩合78%という高さ、7号酵母を使ってじっくり山廃仕込みで醸し、炭なんか使わない。それでこの味、この値段にはホント、絶賛を惜しまないなぁ。

がんばれ! 杉井酒造!! 
頑張れ! 杉井均乃介!!

(2007年12月)
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 株式会社今井酒造店(長野県長野市)の《若葉 純米吟醸 五岳》を呑んだ。

 2〜3日前、長野に転勤になった取引先セールスのO田さんが送ってくれたものだ。彼は、時々酒を買ってきてくれたが、ほとんど当たりのものはなかった(^_^;)
 長野に転勤と聞いた時、旨い酒が多いし、どれを買っても《純米吟醸》なら外れは少ない筈だと教えておいた。それを覚えていたかどうかは分からないが、今回送ってくれたものは《純米吟醸》だし瓶を見た感じ、能書きを読んだ感じは良さそうだった。

 常温でやってみた。常温といってもおそらく16〜18℃。
 色はほとんど透明。上立ち香は微かだ。プンプン匂わないのが良い。ってか、最近そんな酒には滅多に出合わないか。
 一口啜ってみると、爽やかな甘味に程よく酸が利いて、旨い。予想通りのきれいな旨さ。如何にも長野の旨い吟醸酒。おおっ、よく見たら精米歩合は49%じゃん! 大吟醸クラスだ。

アルコール度:15℃以上16度未満、日本酒度:-1前後、酸度:1.5前後、原料米:長野県産美山錦、精米歩合:49%

(2007年12月)
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 大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡)の《鷹勇 H17BY 山廃純米 強力65% 火入 割り水版》を呑んだ。これは驚いた。《鷹勇》としての、ガツン系の酒。1.8L¥2,600。

 酸が利き旨みもタップリで、古酒の雰囲気が少し明るくなったような香りを持つ。 《清酒竹鶴H18BY純米八反錦など》よりも鋭くカタイ味わいだ。
 ラベルには必須記載事項であるアルコール度が書いてないけど、もしかしたら17%以上あるか? でも、割り水版だからそんなこともあるまい。

 濃くて酸が利いていて旨いけど、尖った味わいに感じられたのは、単に熟成不足なのか?
 因に、少し割り水燗してみたが《小笹屋竹鶴》みたいに旨くはならなかった。逆に、冷やしたら良さそうな感じもあった。風呂上がりにやってみようか。

 まあ、上原組の人たちがよく言うことだが『しばらくほったらかして』みて様子を見ようっと(^^ゞ

●仕込年度:平成17年度、●酵母:協会7合、●原料米品種:強力、●精米歩合:65%、●日本酒度:−1.0、●酸度:2.4、●アミノ酸度:2.2、●粕歩合:25%、●杜氏氏名:坂本俊(出雲杜氏)

 口開け15〜16日経ったので呑んでみた。時々蓋を開けてにおいを嗅いで変化を確認していて、数日前から明るいニオイに落ち着きが出てきたような気がしていたのだ。

 燗の温度は上燗より上、おそらく燗徳利の中では50℃位になったか?
 一口呑んで、旨〜い!
 尖った味は見事に消えているじゃん。旨みだけはしっかり残っている。というより増しているようにも感じる。
 口開け後の味の変化というのは、やはり揮発成分が抜ける事が最も大きな要素ではないかと、あらためて思った次第。

 これだけ旨けりゃ肴なんか全く不要。幸せな一時だ。

(2007年12月)
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 竹鶴酒造株式会社(広島県竹原市本町)の《小笹屋竹鶴 H18BY 宿根雄町 純米原酒》を呑んだ。1.8L 3150円。

 初めて呑んだ竹鶴には強烈なインパクトがあり、いっぺんに惚れ込んでしまったっけ。今回のものは、慣れたせいか衝撃はない。しかし、味も香りも練れていてやはり旨い。
 原酒だからアルコール分は18%〜19%ある。当然味わいに尖った刺激があるが、旨みが多いせいかそれほど気にはならない。

 で、18%と仮定して、16%くらいになるよう自分で割り水燗にして呑んでもみた。

 水はどれだけ入れたら良いか?
 燗徳利は120ml入る。
 次の比例式で出した。

●(120×18/100):(120×15/100)=120:x

これを解くと、x=106.6となる。
120−106.6=13.4だ。

18%の竹鶴106.6mlに水13.4ml加えて120mlにすれば16%になるってことだ。

 やっぱり《竹鶴》はうめ〜ヽ(^O^)
 こういう美味しさだと、肴は何も要らない。温燗から上燗くらいでちびりちびりとやっていると、幸せな気持ちが湧き上がり永遠に呑んでいられそうな気分になってくる。

(2007年12月)
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 フードストアーあおきで、売れ残りのお酒を安売りする事がある。今回は株式会社土井酒造場(静岡県掛川市)の《開運・純米吟醸生酒》を2割引で売っていた。定価は300mlで、¥924。1.8Lだと¥5,000位しそうな値段だ。

 《特別純米》が旨かったし、アル添とはいえ吟醸酒もなかなかだったので《純米吟醸》を呑んでみたかったから、良い機会だ。
 柔らかい舌触りに美味しい甘さが広がり、軽い酸と旨みが幅広さを感じさせる。立派な酒じゃん。吟醸香も素晴らしい。味とお揃いで出しゃばらない良い香り。それも、鼻より口中で感じさせるところが、流石って感じ。

(2007年12月)
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 株式会社西田酒造店(青森県)の《田酒特別純米酒》は、去年久しぶりに呑んだ宮尾酒造(新潟県)の《〆張鶴・純》と同様、25年くらい前にはよく呑んだ酒だ。久しぶりの《〆張鶴・純》は、昔呑んだ時のように旨いとは感じなかったわけだが、《田酒》は旨いと感じた。

 しっかり味のある吟醸酒という佇まいで、酸味とエグ味が甘さを上品に引き立てる味わい。含み香にリンゴのイメージもあるので、典型的な吟醸酒のイメージ。おお、青森といえばリンゴか!!
 常温(16℃)、燗(たぶん40〜50℃)、冷や(14℃)で呑んでみたが、冷やが一番旨い。《田酒》は燗上がりしないようだ。そして、肴を拒否する感じもある。この意味でも、初期の吟醸酒っぽい。
 定価は¥2,700くらい。ネット上ではプレミアムがついて¥4,000から¥6,000もしているようだ。確かに旨い酒だけど、そこまでの酒とは思はないなぁ。

日本酒度:+3、酸度:1.5、アルコール:15.6%、酵母:協会9号、麹米:「華吹雪」55%、掛け米:「華吹雪 他」55%

(2007年11月)
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 醸造元・刈穂酒造株式会社(秋田県大仙市神宮寺)、製造者・秋田清酒株式会社(秋田県大仙市戸地谷)の《刈穂山廃純米酒・燗あがり》を常温と温燗で呑んだ。720ml¥1,245。あおきで購入。パンフレットによると1.8Lは¥2,514。

アルコール分:15度、精米歩合:60%

 なかなか旨い酒だ。適度に酸が利き、ちゃんと米の旨みを感じることが出来る。真澄山廃純米吟醸と比べるとコクや美味しい酸味に不足を感じるが、同じ刈穂の山廃《超辛口》よりはずっと旨みがあって良い感じ。

(2007年11月)
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 宮坂醸造株式会社(長野)の《真澄 山廃純米吟醸》を呑んだ。720ml 1,512円。

 真澄はいろいろ呑んでいて、山廃は初めてだと思ったが2006年の正月に呑んだ《七號》は山廃純米大吟醸だった。「二夏越し」なんて書いてあるが、通常より1年だけ長く貯蔵したと言う意味だろう。どうせなら、それを無濾過でやってほしいと思った。

 吟醸香はほとんどなく、味は、旨い。うっすらと良い色がある。真澄らしい旨みを伴った甘味が、控え目とはいえ健在だ。
 山廃とはいえ流石に真澄の吟醸酒、荒っぽさは一切なく柔らかい口当たりに酸味が爽やかに広がる。この酸味は燗することでいっそう際立つ。
 常温では、後口がサラリとしているのは良いが、もっとコクがあればと感じた。無濾過ならどうだったかなぁ・・・。明らかに燗の方が旨い酒だ。《純米・奥伝寒造り》は甘味が増してくるが、この《山廃純米吟醸》は酸味が増すところも面白い。

原料米:美山錦80%・ひとごごち20%(長野県産)、精米歩合:55% アルコール分:15度

(2007年11月)
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 株式会社桑原酒場(島根県益田市)の《扶桑鶴H18BY高津川》を温燗にして味わった。¥2,153。

 これまたしっかりした味わいの純米酒だ。表面的な滑らかさとか化粧を施した美しさはないが、おいしい酸が適度に利いて良いバランスの味のハーモニーって感じ。ホント、如何にも純米酒といった風情のしっかりした味。最高に旨いわけではないけど、こういうの好きだなぁ。幸せの一時。
 The Bandさんが言っていたが、昼間から呑む酒は禁断の味わいがする。

原料米:五百万石、精米歩合:70%、酵母:協会7号、アルコール分:15度以上16度未満、

(2007年10月)
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 大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡)の《鷹勇 H18BY 勇翔 無濾過 火入れ 原酒》を呑んだ。¥2,310。

 過去3種類呑んだ鷹勇の印象を覆す味わいだった。
 鷹勇らしいきれいな旨みは背後に携え、前面には荒々しいくらいの酸と甘味が来る。エグ味というか渋味というか苦味というか、複雑な味も利いているため決して重たくならないところが良い。これが洗練されれば、かなり旨い酒になることは想像がつく。いつか¥3,000以上の鷹勇を呑んでみよう!

原料米:山田錦・五百万石、精米歩合:70%、日本酒度:6.0、酸度:1.8、アミノ酸度:1.3、酵母:協会9号、アルコール分:17度以上18度未満、

(2007年10月)
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 大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡琴浦町)の《鷹勇》2種をやってみた。前に特別純米を呑んだときは、旨みのバランスのとれた良いお酒ってな印象だったが、今回のはどうか。

鷹勇H16BY「鷹匠」純米酒 1.8L 2000円
鷹勇H17BY「勇翔」純米酒 1.8L 2000円

 一口呑んだ感じに、驚くような味わいはない。ごく普通の旨い純米酒ってところか。両者の違いもほとんどわからない。「勇匠」の方がやや甘味が多いというか、「鷹匠」の方がやや酸が利いて入るというかエグ味があるというか、何れにせよ微妙な違いだ。思い切って言っちゃえば味も香りも「勇匠」は明るく、「鷹匠」は暗い。両者とも飛び抜けた旨さはない。

 こう書いてくると大した酒じゃないような気がするが、値段を考えたら充分な旨さというべきだろう。2,000円以下の酒でそこそこ旨いものの共通点はうすいってことだったが、この《鷹勇》にはそんなことはない。

●鷹匠、仕込み年月:平成16年度、酵母:協会9号、原料米:山田錦、精米歩合:70%、日本酒度:5.0、酸度:1.5

●勇翔、仕込み年月:平成17年度、酵母:協会9号、原料米:山田錦・五百万石、精米歩合:70%、日本酒度:4.5、酸度:1.4

(2007年10月)
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 竹鶴酒造株式会社(広島県竹原市本町)の《竹鶴》2種やってみた!
清酒竹鶴H17BY純米八反錦など 1.8L 2100円
清酒竹鶴H16BY雄町純米    1.8L 2625円

 「純米酒じゃ脳」で楽しんでる酒屋さんからネット通販で買ったものだ。杜氏の石川達也は「酒モアイ」とか「酒ゴジラ」と呼ばれているらしい。

 さっそくきき猪口に注いでみると、両者ともしっかりとした色付き。「雄町」の方は、よりくすんでいて、やや茶がかっている。フワッと来る香りも良いですなぁ。「さあ、これが酒だぞ!」って感じで、辺りの空気を一変させそう。
 見た目からも当然、先に口にするのは「八反錦」。う〜ん、想像どおりのガツンと来る味わい。酸がしっかり利いてクセがあるのに爽やか。
 次は「雄町」。な、なんと、「八反錦」がうすく感じられる。味わいの基本は同じだけど、熟成感が増している。メイラード反応が進んでいるというか、カラメル様の香りがあり、酸も一層利いている。
 両者とも常温で呑んだが、計ってみたら確かに室温と同じで24〜25℃。

 で、「八反錦」は燗にして呑んでみた。もう少し深みが出ると思ったが常温との差はそれほど感じなかった。

 因に《杉錦譽富士》と比較してみた。あれま、杉錦が水のように見える。
 《八反錦》とは、ほぼ互角の戦い。香りと色で《八反錦》の勝ちか。《雄町》は圧勝か。(戦ってるわけではないけど・・・)
 《雄町》は、もう少しコクというか旨みがあれば《菊姫山廃純米》にも対抗出来そうだ。

 《竹鶴H17BY純米八反錦》は口開け後約2週間で、ずいぶん口当たりがマイルドになった。いっそう旨いジャン。呑んだ温度は、まず常温。味の確認後は温燗。試しに、15℃位に冷やして呑んだら、今一だった。

(2007年10月)
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 河武酒造株式会社(三重県多気郡多気町五桂234)の《鉾杉 古酒入門》を取引していないセールスから頂いた。悪いけど値段を尋ねた。180ml 546円。けっこう高い。

アルコール分:17度、日本酒度:+8、酸度:1.8

 平成7年度醸造長期熟成酒と書いてある。10年以上熟成させたものか!如何にも熟成酒という感じの琥珀色。常温で頂いた。
 香りは微かで、味は濃厚。でも、甘味はかなり抑えられている。口に含んだ感覚よりものど越しは軽い。含み香にカラメル臭があるのが熟成酒らしさか。メイラード反応による産物なのだろうか。
 アル添酒なのが残念だが、でも、これは旨い。1合じゃ物足りな〜い! で、いっしょに頂いたアル添の《真澄 辛口ゴールド》が、かなり甘く感じた。

(2007年9月)
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 プラザホテルでmimiさんのお食事会のあと、近くの酒屋で三和酒造株式会社(静岡市清水区西久保)の「臥龍梅 純米吟醸」を買った。角瓶の四号瓶だ。1,360円くらい。
 源兵衛川散策のあとFelixさんとウチで呑んだ。

原料米:富山県産五百万石86%、山田錦14%、精米歩合:55%、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+3、酸度:1.3、製造年月:2007年2月、 杜氏は南部杜氏の菅原富男。

 なかなか良い酒だった。
 バランスのとれた味わいで口当たりはマイルド。軽いだけじゃないコクもあり、静岡の酒にしては酸もある。香りも自然だし、呑み飽きしない吟醸酒といった感じだ。
 常温より少し冷やした温度と温燗で味わったが、それほどの変化はない。10℃くらいまで冷やしたら旨さが引き立ちそうな感じがした。

(2007年9月)
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 初亀醸造株式会社(静岡県志太郡岡部町)の「純米・はつかめ」を呑んだ。

精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満。カップ酒。180ml、315円。

 思ったよりしっかりした味があり、おいしかった。
 静岡の酒にしては酸も利いていたが、滑らかさがたりない。マイルドな旨味がないってことだ。適当な甘味もあり、これといったクセがあるわけではないけど、たぶん2〜3合飲んだら飽きちゃうんじゃなかろうか?

1.8L2,200円以下なら許せる味。2,500円以上なら、もう買わないかなって味(^^ゞ

(2007年9月)
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 「菊姫純米干支ラベル」を呑んだ。

 兵庫県吉川町の特A地区『山田錦』を使用。精米歩合は65%。山廃仕込純米。
 総米1000Kの小仕込で、細やかな管理を行い熟成を待って出荷した限定品。

 ひょんなことから行きつけの酒屋さんに頂いたものだ。「鶴乃里」と同様のスペックのお酒らしい。 瓶の下の方にオリがモヤモヤ見える。この白ボケと、発売された時期のせいで販売中止になったとも聞いた(実際はまだ売っている酒店もあるようだ)。ラベルのサルは、柳社長が2004年の年賀状に使ったものだという。その年の秋に発売されたものだから、酒販店からは酉にすべきだろうという非難も出たそうな。まあ、尤もな話だ。

 如何にも菊姫らしい深い味わい。山廃純米よりも調和が取れていて、舌触りはマイルド。重過ぎないコクが美味しい。燗するとオリは消え、味わいも冴える。

(2007年8月)
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 「小夜衣 平成蔵 初しぼり辛口」といっしょに松永酒店さんから買ってきてもらった杉井酒造(静岡県藤枝市)の「杉錦・八百萬、山廃純米」を呑んだ。1.8L¥2,310。

麹米:静岡県産ひとめぼれ65%精米、掛米:静岡県産山田錦90%精米、日本酒度:+2、酸度:2.0、アミノ酸度:1.6、アルコール度:15.6度、酵母:協会7号

 「山廃純米・譽富士」で衝撃的な杉錦デビューしたぼくだが、同じ値段の八百萬は如何にってところだ。 『お燗におすすめ』なんて札がかけられているが、とりあえずは冷のまま。

 活性炭を使っていないだけあって、しっかり色がついている。これまた旨い!
 美味しい酸がしっかり利いてコクもあるけど、もたついたところは一切なしだ。譽富士より酸の利きが少しだけ弱く、旨みが多い感じ。同じ値段だったらこっちのほうが好みだなぁ。

(2007年8月)
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セールスのT林さんに頼んで静岡の松永酒店さんから、森本酒造合資会社(静岡県菊川市)の「小夜衣 平成蔵 初しぼり辛口、純米無濾過生原酒、平成18年BY」を買ってきてもらった。1.8L2,415円。

 精米歩合:65%、日本酒度 : +7.0、酸度 : 1.9、アルコール分:18度以上19度未満、

 静岡の酒にしては酸が利いているということだが・・・。

 生酒の味わい。独特の突出した甘味が感じられる。ただしアルコール度のせいか辛い感じもある。さらにチクチク感も。肝心の酸味は、程よく利いて独自の甘味をセイヴしている感じで心地よい。無濾過のわりには、色はそれほど付いていない。

 これは「完熟ちょい前リーチおろし」よりずっと旨い。でも小夜衣はぼくの好みではないかもしれない。決して綺麗な酒ではないのに、深みというか練れた旨みがないからだ。

 たぶん、もう買わないだろう。
 強いて言えば生でない、原酒でない火入れした純米酒が、2,500円以下であれば試しても良いかな。

(2007年8月)
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 有限会社山根酒造場(鳥取県青谷町)の「日置桜純米酒」をかのやさんで買ってきた。1.8L2,344円。

 日本酒度 : +3.5、酸度 : 1.4、アルコール度:15.5% 、

かのやさんのHPにはこんな説明がある。
【鳥取県産の玉栄を60%以下に精米し協会9号酵母で仕込みます。また、炭素濾過を極力抑えているのでお酒がやや淡い山吹色をしています。】

 如何にも純米酒らしい旨酒だ。
 そこで、「日置桜純米酒」「真澄・奥伝寒造り・純米酒」「酔鯨・特別純米酒」3種類を比べながら呑んでみた。どれも1.8L、2,300円前後で、それぞれおいしい純米酒だけど、同時並行呑みすると違いがよく分かる。

 真澄はおいしい甘味が生かされた旨酒だが、日置桜と比べるとやや薄味に感じてしまう。それだけ日置桜にはコクがあるということだ。日置桜はなかなかバランスのとれた深い味だが、洗練されない部分が残っていて如何にも純米酒らしい。控え目な上立ち香は如何にもお酒らしく、含み香も嫌みがない。ホント、良い酒だ。

 酔鯨だってそれだけで呑んでいれば気になるほどではないのに、比べちゃうとランクの違いが分かってしまう。特に呑み込んだあとのカラメルっぽい香りがいけない。

 どれも上立ち香は少ないし含み香も気にならない。しかし、呑み込んだあとの引きずるような感覚において「酔鯨」は一ランク落ち「日置桜」は一ランク上だってことだ。

 とても暑くて燗酒を呑む気にはなれなかったので、冷やで呑んだ感想。多分13〜15℃。

(2007年8月)
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 株式会社杜の蔵(福岡県三潴郡三潴町大字玉満)の「杜氏の詩・特別純米酒」をかのやさんで買ってきた。2,247円。

原料米:大地の輝、日本酒度 :+5、酸度:1.4、精米歩合:60%、アルコール度:15%、使用酵母:自家培養による9号系酵母
「大地の輝」は、蔵元の地元三潴町で山田錦と不知火の交配から生み出されたんだそうだ。

 まずは口開け、冷や(常温)で。
 けっこう甘味を感じる。でも、酸も利いていて旨味があり、値段の割りにかなり良い。ちょっとエグ味もあるかな〜。邪魔にならない程度の香りもある。

 次の日は、冷や(常温)と温燗で。
 アレレ、甘味が少ない。前日より明らかに甘味が減ってる。なんか、いろいろな味がとげとげして濁った感じの味わいだ。今一だなぁ。

 で、温燗にしてみたら、えっ? って感じ。バリが取れたか? 研磨して磨きをかけ、トゲやバリをとったような感じで味に透明感が出てくる。旨いじゃん。こりゃあ、面白い酒だ。

 温燗で旨くなるのは理解出来るけど、常温で今一ってのはどうよって感じだなぁ。もう、買わないかな〜。

(2007年7月)
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 菊司醸造株式会社(奈良県生駒市)の「往馬 純米酒」 1.8L 2,047円。
 下田のつちたつ酒店さんで『杉錦』といっしょに買ってきてもらったもので、「いこま」と読む。

 これまた個性的な酒。含み香が独特。
 マイルドな口当たりで甘味が少ないのに辛口というイメージは全くなく、なんとなくミルクっぽい。生かされた米の旨味のなせる技なんでしょうな。まったりとして、ふくよかに柔らかく広がる個性的な味わい。
 口開け後10日くらいしたら、甘味が少し増して美味しくなってきた。
 最高に旨いってわけじゃないけど、記憶に残る酒。

原料米:奈良県産米(麹米20%・掛米80%)、精米歩合:60%、日本酒度:+5 酸度:1.8 アルコール度:15度以上16度未満、杜氏:駒井 大

裏ラベルにはこんなことが書かれている。

 生駒山系の天然水を無濾過で仕込水に使用。高精白、手造り、小仕込、瓶燗、冷蔵庫貯蔵など、手間を惜しまずこだわりを持って醸したお酒です。
 特に上槽は、すべて昔ながらの「木ふね」で搾っております。

(2007年7月)
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 先月28日に、下田へ行くというHさんに頼んでつちたつ酒店さんから買ってきてもらったものを口開けした。杉井酒造(静岡県藤枝市)の「杉錦 山廃純米 誉富士」1.8L 2,310円
 ずっと気になっていた酒蔵の酒だ。

精米歩合:麹米・静岡県産『誉富士』90%、掛米・静岡県産『ひとめぼれ』70%、 日本酒度:+7 酸度:1.9 アルコール分:15.4% 酵母:協会7号

 精米歩合が高いのに驚くが、これは中身も個性的な酒だ。
 上立ち香はないが、独特の植物っぽい感じの含み香がある。青いバナナのようなといわれればそうかなとも思うが、まあ、嫌な香りではない。そして、酸味が利いた洗練されない味わいは、吟醸酒でなくとも吟醸酒のような上品な味わいのある一連の静岡の酒とは相反するものだ。
 滑らかとかトロリとか、まったりとしたような舌触りはなく、サラリとしているが濃い味わい。静岡の酒としての共通点としては、良くも悪くも重たさがないと言うことだろうか。

 でも、これはもう一度買いたい酒の一つになりそう。
 口開け後10日くらいしたら、コクが増した感じでいっそう旨い。
 その後、近所で取扱店発見。広小路の川名酒店。もう一本買ってきちゃった(^^ゞ

(2007年7月)
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 安久の「村の駅」で沼津の酒をゲットしてきた。高嶋酒造株式会社(沼津市原)の「白隠正宗 純米酒」。1.8L 2,548円。
 原料米:五百万石(沼津産か?)、精米歩合:60%、日本酒度:+3、

 とりあえず冷やで呑んでみたが、可もなく不可もなくといったところか。
 多くの静岡の酒と違って軽やかで華やかな感じはない。なめらかな感じもなく、深みもないが、嫌な味も香りも全くないのだ。何だか、何にもないみたいな言い様だが、突出した味もないけど、バランスが良いというと褒め過ぎのような気がする味わい。ただし、呑み飽きすることもないところが良い。
 酵母は何を使っているんだろう?

 2,500円以上だから、もう買わないかな〜(^_^;)

(2007年7月)
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 森本酒造合資会社(静岡県菊川市)の「完熟ちょい前リーチおろし」というちょっと怪しい雰囲気の酒を呑んだ。

製造者:森本均
アルコール分:17度以上18度未満、精米歩合:55%、日本酒度:+5.0、酸度:1.4、使用酵母:協会1001号、詰口:270本

 文字情報ラベルの上にはオレンジ色の短冊が貼ってあり、『完熟ちょい前リーチおろし ひやおろし』と大きく書かれている。2006年9月製造のひやおろしということは、去年の秋に出た生詰酒ということか?

 ずいぶん前にあおきの酒コーナーで見つけて、知ってはいたけど値段も分からず、あまりに怪しい雰囲気だったので買わなかったという代物。今回はやはり『正雪』の後ろに隠してあるような感じで置かれていたが、値段のラベルが貼ってあったので買ってみた。
2,980円とちょっと高い。

 色もついており、洗練されない味わいだ。香りはまあ普通の酒の香りで、口に含むとまず甘さを感じる。でも、決して甘口酒ではない感じだ。だいたい、滑らかさがないが、濃い味で個性的といえる。

 森本酒造は「小夜衣」 を造っているところだが、この酒はなんという酒なんだろう?
 あるHPによると、どうやら山田錦を使っているようでつくりは純米吟醸らしいが・・・。名前もつけずに出荷したものか?
 3〜4日したらもう一度じっくり味わい直してみようと思い、ずっと冷蔵庫に保存しておいた。17日後に呑んでみた。

 口開け時はやや突出した甘さを感じたが、少し熟成したのか酸や旨みとのバランスが良くなった気がする。ただ、滑らかさがないのは同じだった。相変わらず良い色だ。いっしょに呑んだ「正雪・備前雄町」が薄味に感じた。
 でも、2,500円以下ならともかく、もう買わないだろうな(^_^;)

(2007年6月)
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 株式会社 土井酒造場(静岡県掛川市小貫633)「開運 特別純米酒」も志太泉と一緒に買った。1.8L、2,572円。

 口開けは、いかにも静岡の酒といった感じ。優しい甘さと優しい香り、そして中庸な旨みと控えめな酸。良いお酒という感じではあるけど、ぼくにはやや物足りないかなぁ。

 口開けから8日目。ちょっとした用事で友人のところへ行くことになったが、久々なので手土産代わりに5合ばかり残った開運を持っていった。自転車のカゴに入れてで5〜6分。何とそこで呑んだ「開運」は旨くなっていた。

 華やかなイメージで、鼻に付くことのない香りと優しい甘さ、そして滑らかな呑み心地という基本的な味わいは変わらなかったのだが、酸味が出てきていっそう旨くなっていた。この味なら志太泉より良いぞ。

 最初の時と、口開け5日目に呑んだ時は、軽い甘さに飽きがくる感じだったのに、昨夜の味は良い酸味が利いてきたせいか深みをまして本当に旨かった。

 ずっと冷蔵庫に保存していたわけだが、もしかしたら自転車のカゴで5分間振動を与えられたせいで旨くなったのか(^^? もしそうだとしても、決して水分子やアルコール分子のクラスターは関係ない)*o*(

 因に、志太泉は口開け10日経ってもあまり変化は感じなかった。

原料米:兵庫県特A地区産『山田錦』100%、精米歩合:55%、日本酒度:+5 酸度:1.4 アルコール分:15.5%

(2007年6月)
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 株式会社志太泉酒造(静岡県藤枝市宮原)の「志太泉 純米酒」をかのや本店さんで買った。1.8L2,415円。

 瀬戸川天然水(伏流水)仕込、原料米:兵庫県産山田錦100%、精米歩合:60%、日本酒度:+3.5、酸度:1.35、静岡酵母NEW-5、南部杜氏・田中幸夫、アルコール分:15度以上16度未満、裏ラベルには「= H18BY 醸造酒 =」と書かれている。

 とりあえず常温で呑んだが、これは旨い。
 柔らかくて綺麗な味わいは静岡の酒の面目躍如だが、そこに菊姫に通ずるような酸味がある。それが旨さを引き立てるのだ。もしかしたら、これが兵庫県産山田錦に共通する旨みか?

 熟成感もあるが、これをさらに2〜3年待ったら菊姫の高級酒みたいに旨くなるのだろうか? もう一本買ってきて試してみようかなぁ。

 今まで呑んだ3,000円以下の静岡の酒では一番旨いかな、なんて思った。

(2007年6月)
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瑞鷹株式会社(熊本県 熊本市川尻四丁目)の「芳醇純米酒 瑞鷹(ずいよう)」をマックスバリュで買ってきた。720ml、1,050円。 

アルコール分:15度以上16度未満、原料米:レイホウ他、精米歩合:65%、日本酒度:+5.0、酸度:1.4、酵母:熊本酵母

 燗にして旨味が増さなかったとはいえ、イイ感じの酸味が利いてそこそこ呑める酒だった。やや個性的な味わいと、その味に似合ったほんの少しの香り付き。熊本酵母の特徴なのかな?

(2007年6月)
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 「旨燗純米 華音(はなおと)」を呑んだ。
 先日、源兵衛川を散策しに行った時、初めて入った酒屋〔広小路駅近く〕でいろいろと眺めていて見つけたもの。720mlで1,050円。

 値段と、若竹鬼ころしの蔵のものということでゲットすることにした。しかも、燗酒向きというからには、冷やでもそこそこ旨いはずだ。

 若竹鬼ころし特別純米と比べながら呑んでみた。
 基本は似ているが、香りが違う。植物っぽいというか、明るい香りだ。冷やだと味がやや薄い。温燗で鬼ころしと互角の味というところか。

ところで、発売元だが、浜松で「カワイ」というと楽器を思い浮かべる。でも、全く違う会社らしい。酒の卸屋さんかな。

発売元:株式会社カワイ(浜松市篠ケ瀬町)
製造元:株式会社大村屋酒造場(島田市本通)
原料米:麹米・五百万石(20%)、掛米・あいちのかおり(80%)、精米歩合:60%、日本酒度:+1.0、酸度:1.5、アミノ酸度:1.3、アルコール分:15.7、

(2007年6月)
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國香酒造株式会社(静岡県袋井市山田)の「國香・特別純米酒」をわざわざ静岡の酒屋さんから買ってきた。1.8L、2,300円

原料米:五百万石100%、精米歩合:55%、日本酒度:+6、酸度:1.5、杜氏:松尾傳一郎(蔵元)、使用酵母:静岡HD-1

 数少ない静岡の酒の経験からいう静岡の酒の特徴は、甘味を旨みで生かした吟醸酒系風味という感じで、物足りなく感じるとすれば酸の弱さだ。つまり、スッキリサッパリ甘味がおいしく酸が弱い女酒っぽいということだが、それと比べると、この國香はあまり静岡の酒らしさが無い。米の旨味が生かされた硬派な男酒だ。
 冷や、温燗、常温で呑んだが、常温が一番旨い味を感じることが出来る。しかも、開けて4〜5日したら粗っぽい感じが減りふくらみが出てきた。
 もう一度味わい直してみたい酒だ。

 後で手取川の「吉田蔵」を呑んだら薄味に感じた)*o*(

(2007年6月)
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 発売元が静岡中央酒販株式会社(静岡県静岡市本通り)、製造元が富士錦酒造株式会社(静岡県富士郡芝川町)の富士錦 特別純米原酒 葵徳川三代というもらい物を呑んだ。

 でも、どうもぼくは富士錦酒造とは相性が合わないみたい。この酒は微かだったが、独特の含み香がヘドロ臭い。酸も甘味もそこそこ利いているけど、菊姫のような美味しい酸ではない。
 造りが粗いというか深みとかコクが感じられないし、舌触りも今一。燗すると、その嫌な酸が立ってくるし。

 で、水割りして燗ってのもやってみた。原酒だから、自分で割り水(加水調整)したと言うことだ。臭いは許せたけど、甘味だけが飛び出してきちゃった(>_<)

 アルコール分:17度以上18度未満、仕込み水:富士山の湧水、日本酒度:+3、酸度:1.7

 裏ラベルにはこんなことが書いてある。
この清酒は、静岡中央酒販(株)が富士錦酒造(株)に特別に製造委託したオリジナル商品です。本品は2000年NHK大河ドラマに基づき製造したもので、滋賀県の安土農協と当社が契約栽培した『吟おうみ』を60%精米し富士山の湧水を仕込み水に使い丹念な製法で醸された商品です。淡麗な口当たりと純米酒特有のふくらみのある味をお楽しみ下さい。なおお召し上がりは、冷やが適当です。

(2007年6月)
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 株式会社吉田酒造店(石川県白山市安吉町)の「手取川 吉田蔵」を歩いて30分くらいの酒屋で買ってきた。1.8L¥2,000くらい

 精米歩合:50%、原料米:五百万石、日本酒度:+3〜+5、アルコール分:15度以上16度未満、

 コストパフォーマンスの高い酒だ。やや薄味とはいえ、柔らかくてふくらみのある酒質が福光屋の黒帯と似ている。クセがなく、いつまでもおいしく呑める。

(2007年5月)
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 磯自慢 純米吟醸 大井川の恵み(かおるとき) 低温瓶貯蔵、生詰酒 1.8L¥3,050くらい 磯自慢酒造株式会社(静岡県 焼津市鰯ヶ島)、かのやさんで購入。

 原料米:五百万石(大井川流域)、精米歩合:麹・掛55%、日本酒度:+5〜+7、酸度:1.2、粕歩合:50〜55%、使用酵母:NEW-5(自家培養)、アルコール度:15度以上16度未満

 前に飲んだ純米吟醸は、味にも香りにも柔らかさと深みがあり落ち着きのある品位みたいなものが感じられたが、これはもっとカジュアルな旨さがある。抑えめながら酸も利いているし、吟醸酒らしい爽やかさの中にコクもある。やや若い味わいで、控えめな吟醸香も似合っている。一緒に飲むと、正雪が物足りなく感じる。流石、磯自慢と言いたいところだけど、¥3,000以上してんだから当たり前といえば当たり前。

 裏ラベルにはひとしきり説明が書いてあって「(あんあい)・・・香気」なんて書いてある。よく分かんない。

(2007年5月)
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 正雪・特別純米酒・備前雄町 1.8L¥2,730 株式会社神沢川酒造場(静岡県庵原郡由比町由比)、あおきで購入。

 原料米:備前雄町100%、精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満

 滑らかでつるりとした感触だが、エグ味の利いた甘さが独特の香りと一緒にしっかり味わえる。酸味はほとんどないが、後味はスッキリしている。これを切れ味がイイと表現するのか? なかなか旨い酒。
 それにしてもあの香りはなんといったら良いのか、ほんの少しの香りだけど吟醸香とも違うような明るい香りだ。南国系の香り?

(2007年5月)
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 取引先のH置さんに頼んで下田のつちたつ酒店さんから大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡琴浦町浦安)の「鷹勇 特別純米」1.8L¥2,430 を買ってきてもらった。

以下、ラベル情報。
●仕込年月:平成16年度、●酵母:協会9合、●原料米品種:山田錦・玉栄、●仕込み水:地下軟水(120m)、●精米歩合:50%、●日本酒度:+3.5、●酸度:1.6、●アミノ酸:1.2、●粕歩合:36%、●杜氏氏名:坂本俊(出雲杜氏)  要冷蔵 必ず冷蔵庫に保管して下さい

 香りも味もバランスのとれたふくらみのある旨酒。これだけ良いバランスだと、もう少しコクが欲しいなんて欲求が出てくるがこの値段を考えると、充分といえる。
 開けて4〜5日後はこの旨みに爽やかな新緑を思わせるような含み香が微かに加わり、幸せな気分になった。
 11日後は甘味が減って、スッキリしてきた。最初は冷やでも燗でも味わいに大きな違いはなかったが、燗することで酸が前面に出てやや辛口系の旨酒となった。

 もう一度呑みたい酒だ。

(2007年5月)
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 秋田清酒株式会社(秋田県大仙市戸地谷字天ケ沢)の「刈穂・純米大吟醸・銀千樹」を義兄が持ってきた。
 精米歩合:40%、アルコール分:16度

 山廃っぽい腰の強さを微かに感じさせるのに、吟醸酒の爽やかさが生きた旨酒だった。

 秋田清酒のホームページには精米歩合45%と書いてあるが、酒瓶のラベルには40%と書いてあった。
 さらに、裏のラベルにはこんなことが書かれている。

山家の富貴銀千樹 漁夫の風流玉一蓑
「山家の富貴銀千樹」とは、山里にはこれといって格別誇れるものもないが雪をかぶって白銀のように光る山々の樹林の風情こそ素晴らしい宝物であるという意味である。
「刈穂」の蔵元周辺の出羽丘陵の樹林の雪景色はまさにこの風情であることから酒名を「銀千樹」とした。
「 漁夫の風流玉一蓑」とは、寒々とした川原にひとり釣り糸を垂れる漁夫の蓑に積もる玉のような雪もまた風流の極みであるという意味であり、「刈穂」の蔵の裏を流れる雄物川の冬の一点景である。

(2007年5月)
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純米酒 乙〜おつな酒 1.8L¥2,079

伊豆長岡の量販店で買ってきた。

●米の生産者:江川敏夫(福井県大野市)、●株式会社一本義久保店(福井県勝山市沢)
●杜氏:南部杜氏・藤原悟、●販売元:山中兵衛門商店

精米歩合70%、アルコール15度〜16度、

 酒米の五百万石を使って入ると書いてあるが、どのくらい使ってあるかは不明。
 決してまずい酒ではないが、もう一度呑みたいとは思わないタイプの味。うすいってわけじゃないけど、コクが足りないというかふくらみが足りないっていうか・・・。口の中で広がる柔らかさが似合う味なのに、それがないところが物足りない原因。

(2007年5月)
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渓流・吟醸140周年遠藤酒造場の吟醸酒で純米ではない。これもH置さんのお土産。

精米歩合:59%、日本酒度:+2、酵母:協会7号、アルコール分:15.5

 香りも味わいもやや薄い。まずくは無いけど個性不足。
 3種呑んだ渓流の中では、前回呑んだ「渓流 朝しぼり 純米酒」がいちばん美味しかった。

(2007年5月)
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福乃光・辛口原酒、イトーヨーカ堂で見つけた福光屋の純米原酒。720ml¥900くらい。

精米歩合:70%、日本酒度:+5、酸度:2.5、

 麹米だけに好適米を使った純米酒。
 福光屋とは思えないしっかりした酸の利いた味わい。原酒というイメージにピッタリ。

(2007年5月)
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純米吟醸・源、浜松の花の舞酒造が造っているマックスバリュブランドの吟醸酒。720ml¥1,250くらい。

静岡県産米100%、精米歩合:55%、アルコール分:16〜17度

 コクというかふくらみが足りないが、甘味を柔らかく生かした花の舞らしい吟醸酒。

(2007年5月)
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 先日、王子様になった気分で伊豆長岡の量販店から救出してきた『』をいただいた(^_^;)
菊姫合資会社(石川県白山市鶴来新町)の「普通酒 姫」。

 菊姫には『男酒』『女酒』の系統があり、普通酒ですらそのポリシー通りに作られているところが良い。
 「」は甘味が強いとはいえどっしりした濃い味で男酒の系統だったが、「普通酒 姫」は柔らかくソフトタッチな味わいが正に女酒の系統だ。「純米酒 先一杯」の系統の味ということだ。
 薄い味わいとはいえ、底のほうにその個性がしっかり鈍く光っているところが流石といえる。

 これで菊姫の普通酒を3種類とも飲んだわけだが、それぞれ個性があって面白かった。しかし「」と「」はもう買わないかな・・・? 「」は、ちょっと普通酒とは思えない素晴らしさがあり、また呑みたいと思っている。

(2007年4月)
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 製造元が萩原酒造株式会社(茨城県猿島郡境町)、発売元が高野屋酒店(茨城県つくば市松代)古代黒米仕込つくば桜」と純米大吟醸つくば亀」を呑んだ。どちらも生酒。

 つくばのFelixさんが呑みに来た時の手土産だ。高野屋酒店が作った米を使って萩原酒造場が醸し、高野屋酒店で売っているという。

 「つくば桜」の方は桜色の瓶に入っていて酒自体にも淡いピンク色があり、花見に持っていって外で昼から呑んだ。仄かな香りは、なんと表現したら良いのか独特のもので、その初々しく可愛い甘味にマッチしていておいしかった。

 「つくば亀」はつるりとした食感。いや呑感。生酒独特のとがった甘さは皆無で、吟醸酒らしい軽やかな味わい。ややコク不足とはいえ上質な酒質だ。

つくば桜 使用米:黒米・山田錦、日本酒度:-11、酸度:2.2、アルコール分:15.0〜15.9
つくば亀 使用米:亀の尾・山田錦、精米歩合:50%、日本酒度:+5〜+6、酸度:1.5〜1.6、アルコール分:15.0〜15.9

(2007年4月)
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 日本名門酒会による秋の純米酒頒布会の6回目は「酒呑童子 京女」と「浦霞」だ。両者とも純米原酒、京女新酒

 まずは株式会社佐浦(宮城県塩釜市本町)の「浦霞」。
 栓を抜くとさっと吟醸香が香る。鼻につくなんてことのない、控えめな良い香りなのが嬉しい。味も上質。酸味はないがコクがあり、しっかりした旨みに甘味がのっている。舌触りはマイルドなのに主張する味わいは深く強い。

 ハクレイ酒造株式会社(京都府宮津市)の「京女」は甘い。甘くて旨い。トロリとしているのに、後口の爽やかな甘味。含み香に新鮮な植物っぽいものがあるが、悪くない。これまた上質の酒って感じで、甘口の旨酒とはこれだ!って言いたくなる。

浦霞 原料米:マナムスメ、精米歩合:65%、アルコール分:17.0〜17.9、日本酒度:±0〜+1、酸度:1.6〜1.7
京女 原料米:五百万石・日本晴、精米歩合:麹米65%・掛米65%、アルコール分:16.0〜16.9、日本酒度:-6〜-8、酸度:1.5〜1.7

(2007年4月)
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 菊姫で教えてもらった沼津の店へわざわざ買いに行ってきた。菊姫合資会社(石川県白山市鶴来新町)の「純米酒 先一杯」と「普通酒 菊」と「山廃純米無濾過生原酒 15BY」だ。

 「先一杯」は、良くも悪くもおとなしい酒だ。でも、そこは菊姫、一口飲めば菊姫だということはちゃんと分かる。米の旨味と独特の甘味を生かす酸味、そして老香。それらがやや薄味ながら存在しているのだ。
金劔」を水で薄めたような感じといえば当たっているかな?
 山廃純米などと比べると、野生のトラと動物園のトラとか、天然物と養殖物の魚みたいな違いか(^^?

 まあ、ぼくの好みとしては、やや物足りないってところだ。かえって普通酒の「」のほうが菊姫の味を堪能できるくらいだ。いや、あの普通酒「淳」が驚異の味といえるのかも知れない。でも、山廃純米を飲んで、酸っぱいとか、クセがあり過ぎる、と感じるような人にはうけるのではないだろうか。

」にはけっこう参った。これは間違いなく菊姫の味だ。普通酒だからって、全く手を抜いた感じはしない。
 やや甘味が強めなことと、「」に比べてやや旨味が少ないのが欠点だが、かえって「先一杯」よりも菊姫の個性が存分に出ているともいえる。
 山廃モトで、掛米はともかく麹米には山田錦を使っているし、さすが菊姫だ。

山廃純米無濾過生原酒」。
 こりゃまたビックリ。香りと旨味が存分にあり、生酒としては甘味と酸味のバランスが整い、しかも微かなチクチク感まで存在する。
これぞ幸せの味わい。旨い酒は飲む人を幸せにする。
 ただし、さすがに日が経つとチクチク感とフレッシュ感が無くなる。その分旨味が増せば良いがそうはいかなかった。生原酒は新しいのをさっさと飲むのが良いって事だ。

(2007年3月)
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 日本名門酒会による秋の純米酒頒布会の5回目は「春鹿」と「真鶴」だ。春鹿は特別純米原酒タイプ、真鶴新酒で山廃純米原酒タイプ。

 まずは株式会社今西清兵衛商店(奈良県奈良市福智院町)の「春鹿」。この蔵の「春鹿而妙酒白滴 純米吟醸」は、¥2,000もせず旨くて香りもそこそこで、昔よく飲んだ。値段がずいぶん上がってしまったため、ここ10年くらい飲んでいないが香り味わいともオーソドックスな吟醸酒として、良い酒だった記憶がある。

 今回の酒は、いわゆる辛口タイプだ。エグ味が効き過ぎて切れ味が抜群って、ビールみたいだ(*_*) 甘味はかろうじて残ったが酸味は消し飛び旨味も少々、辛口酒としては立派といえるが、しょせん辛口酒ともいえる。

 株式会社田中酒造店(宮城県加美郡加美町)の「真鶴」は山廃とは思えない透明感のある味わい。酒質の良さは感じさせるが、やはり酸味が足りない。なんて思ってパンフを読んでみたら

『真鶴』の味わいは、山廃でありながら酸味を際立たせず、むしろソフトな上品さが特徴と言えます。酸が少なく、吟醸香が高いことが特徴の協会10号酵母の使用にも、きれいな酒質を目指していることがうかがえます。

と書いてあった。

 含み香に上質さを感じさせるものがあり、かるいエグ味のあと甘味が広がりかすかな酸味で終わる。旨味もそこそこある良い酒だが、今の僕には少しもの足りない。

春鹿 原料米:山田錦・神力、精米歩合:麹米58%・掛米58%、日本酒度:+13、酸度:1.7、アルコール分:17.0〜17.9
真鶴 原料米:トヨニシキ、精米歩合:麹米60%・掛米60%、日本酒度:+4、酸度:1.8、アルコール分:16.5

(2007年3月)
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 マックスバリュという食料品スーパーの酒コーナーで菊姫合資会社(石川県白山市鶴来新町)の「菊姫」を見つけて、ビックリした。

 菊姫は特約店にしか卸さないはずだ。こんなところで菊姫に御対面するとは、嬉しい驚きだった。尤も、あったのは「菊姫 普通酒 淳」720ミリリットル瓶だ。¥1,180。行きつけの酒屋には置いてない、カタログでしか見た事がなかったラベルだ。

 基本的には純米酒しか買わないが、拘り方が半端じゃない菊姫だけは別だ。菊姫の解説などを読んで、飲んでみたいと思っていた酒の一つだったということ。早速買って、飲んでみた。

 な、なにぃ! これで普通酒!!
 ちゃんと菊姫だとわかる、実にしっかりした味わいだ。

 流石、菊姫。やや甘味が強いとはいえ、米の旨味が存分に生かされた濃醇な味わい。菊姫独特の老香と酸味も存在する。
 原料米は全て山田錦で、しかも山廃造り

 あまりに嬉しくて、3合も飲んじゃった。そして、温燗にするといっそう旨くなるところがまた凄い。甘味が気になるかと思ったら全くそんなことはなかった。
 でも、良く考えると普通酒なのに4合¥1,180もする。高いといえば高いけれど、原料や製法への拘りと実際の味を考えると当然とも思える。
 安い酒は旨味が無くて当たり前のような気もしてくる。本当の純米酒や吟醸酒が安く造れるわけないってことだ。

 原料米:兵庫県産 特A地区山田錦、精米歩合:70%、アルコール度:16度〜17度

(2007年3月)
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 取引先のH置さんから長野の酒を頂いた。四合瓶2本。イイ人(^^!

 遠藤酒造場(長野県須坂市本上町)の「渓流 朝しぼり 純米吟醸」と「渓流 朝しぼり 純米酒」だ。酒米は信州産「新美山錦」と書いてあるがHPでは、純米酒のほうは「白樺錦」と書いてある。酵母はアルプス酵母。両者とも生原酒だ。

 吟醸酒をグラスに注ぐといい香りが漂う。さすがに長野のアルプス酵母使用の吟醸酒だ。色は、ほぼ透明。味は両者とも当然似ているが、甘味が旨い。生酒特有のとがった甘さが旨味とブレンドされてコクとなり、味を邪魔しない爽やかな香りが後口をスッキリさせジューシーだ。もちろん美味しい酸味とエグ味もある。

 純米酒は吟醸酒よりもコクが多いだけでなく、以前「田酒・特別純米酒搾りたて生原酒」で感じたチクチク感まで微かにあり、いっそう旨い。

純米酒、精米歩合:65%、日本酒度:-1、
吟醸酒、精米歩合:59%、日本酒度:-3、

なお、使用米について質問したら以下のような返事を頂いた。
【朝しぼり純米酒ですが掛け米に白樺錦、麹米に新美山錦を使用しています。どちらを重点に置くかで表現が違ってしまっていますがどちらも使用しています。朝しぼり・純米酒、純米吟醸ともども生原酒です。それぞれ冷やまたはオンザロックでお召し上がりください】

(2007年2月)
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 だいぶ前にあおきで見つけて気になっていた酒を買ってきた。

 秋田清酒株式会社(秋田県大仙市戸地谷字天ケ沢)の「生もと仕込・出羽鶴・純米酒」1.8リットル¥1,950。 一升で¥2,000を切っているうえ「生もと」ってのが、なかなかやるじゃんって感じだったのだ。

 安い純米酒は水っぽいものが多いけど、生もと造りだったらガツンとした味わいがあるんじゃなかろうかと期待したってわけだ。
秋田清酒株式会社は2つの蔵元を持っていて、その一つが出羽鶴酒造株式会社だと聞いた。醸造元が出羽鶴酒造で、発売元が秋田清酒って事だ。
 蔵周辺で契約栽培した酒米で醸造したと書いてあり、精米歩合は65%。

 まずは冷やで飲んでみる。まずくはないけど、旨味が全然足りない。臭みでもあればいいのにクセもない。けっこうサラリとしている。
そこで燗して飲んでみた。おお、おお。それらしい味がする。温燗より少し熱めにすると味わいが出てくる。上燗くらいがベストか?

 生もとだってんで期待したんだけど、結局、安い純米酒に深い味わいを求める方がいけないってことだろう・・・。この酒もアルコール度は14〜15度と低めだし、加水の量が多いのかなぁ・・・。

(2007年2月)
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 毎年2月、フードストアーあおきで四合瓶を買うのだが、行きつけの酒屋さんに無心して発注してもらい、宮坂醸造株式会社(長野県諏訪市元町)の「真澄 純米吟醸 原酒 生酒 あらばしり」一升瓶を1本入手。約¥3,000。

 去年は米の出来が悪かったそうでちょっと心配したが、杞憂に終わった。要するに、味も香りも素晴らしいってことだ。サラリとした甘味が存分に生きている。
 ぐい飲みを口に近づけると、早く飲んでみろと言わんばかりの吟醸香も爽やかな甘さを予感させる。そして、その予感通りの旨味を伴ったジューシーな甘さが、口いっぱいに広がる。飲み込むのがもったいないくらい。だけど、飲んじゃう。そしてもう一口。

 これは、明らかに去年の出来よりも優れている。開栓した残りの味が、どのように変化するかがちょっと不安なくらいだ。これ以上旨くなることがあるのだろうか?

 試しに、先日飲んだ《花の舞・純米超辛口》を飲んでみたら、『え! こんな酒だったの?』って感じで、一緒にはとても飲めない。へんな含み香と酒質の違いがあり過ぎるのだ。
 さらに試しに、あの甘い《嘉美心》も試してみた。さすがに、対抗できる味ではあるが、甘味の生かし方がこうも違うのかって感じで、今年の『真澄純米吟醸あらばしり』の旨さを再認識できた。

イヤ〜、ホントに旨い!

(2007年2月)
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花の舞酒造株式会社(静岡県浜松市宮口)花の舞 純米酒超辛口』というのを買ってみた。四合¥1,000。
花の舞はもともと甘めの酒だ。おそらく『超辛口』といったって充分甘味が残っているんじゃいかと期待したわけだ。

大正解だった。充分甘味が生きていて、しかも微かな酸味によってサラリとした舌触りがちゃんとした作りの酒と感じさせる。
コクとか飲み応えはやや物足りないが、それはこの値段。この値段でこの味なら立派なものだ。

原料米:静岡県産米、精米歩合:60%、日本酒度:+7、酸度:1.3、

(2007年2月)
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 日本名門酒会による秋の純米酒頒布会の4回目は「司牡丹」と「嘉美心」だ。

 まずは司牡丹酒造株式会社(高知県高岡郡佐川町甲)の「司牡丹」。司牡丹は、甘味が少ないながらもしっかりとした味わいがあって昔はよく飲んだ。今回のものは純米原酒タイプだと。酵母は協会9号。かわっているのは使用原料米だ。3種類の米を使っている。

 かすかに色はあるがほとんど透明だ。味もそんな感じ。甘さ控えめのいわゆる辛口酒で、昔飲んだ司牡丹を思い出す感じだが、旨味も少なく物足りない。温燗にしてみたら、いっそう味が感じられなくなっちゃった(>_<) The Bandさんじゃないけどお湯みたいだ)*o*(
 で、冷やして飲んだらスッキリ爽やかなのはかわらないけど、甘味が生きて旨味も出てきた。そういうこともあるんだ。

 そうそう、司牡丹の飲み方を思い出した。舌の上で転がすような上品な飲み方じゃなくて、一口量を多くして口の中全体で味わい、ゴクッと飲み込むのが正解だった!

 嘉美心酒造株式会社(岡山県浅口市寄島町)の「嘉美心」。 嘉美心も昔飲んだことがあるが味の記憶はない。これもパンフには純米原酒タイプと書いてある。

 これは司牡丹よりさらに色がない。コップに入れておくと水と間違えそう。味は、甘い! 甘いけど、旨味が少なくちょっと物足りない。
 解説には「岡山白桃酵母」を使用し、甘露な味わいとある。その通りだ。温燗にしてみたら、甘味以外の味が少し出てくる。とはいえやっぱり甘味の生かし方が物足りないなぁ・・・。

 今回の頒布会シリーズで、はじめて今一だった。もちろんまずい酒ではないが、期待したわりにはということだ。
 司牡丹の解説を読んだら「平成18年度産のお米は、全国的な天候不順で出来がいいとはいえません。」と書いてある。今年は平成19年だから、あれれ!? 第4回から第6回の分は「奇跡の味」ではないんだ!!

 と思ったけど、パンフレットをよく読んだら《1月から3月までは、今年の暮れから造られる「新酒」を加えて、味わいの違いをお楽しみいただけます。》と書いてあった。司牡丹新酒だったんだ。

司牡丹 原料米:永田農法山田錦・永田農法風鳴子・永田農法土佐錦、精米歩合:麹米65%・掛米70%、日本酒度:+5、酸度:1.4、アルコール分:16.0〜16.9
嘉美心 原料米:特別栽培米朝日、精米歩合:麹米58%・掛米58%、日本酒度:-4.5、酸度:1.4、アルコール分:16.0〜16.9

(2007年2月)
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 株式会社 宮崎本店精醸(三重県四日市市楠町南五味塚)の「純米酒 生粋 宮の雪」を飲んだ。もらい物。

 アルコール分14度というのが少し引っ掛かる。先ずは冷やで飲んでみて、その引っ掛かったことが当たりだったとガッカリした。
甘みといっしょにコクやら旨味やらも取られちゃって、水で薄められたように全ての味が薄い。

 それで40℃〜45℃くらいに燗してみた。それぞれの味がよく分かるようになったのはイイけど、結局無いものは感じ取れないということか。旨味がない。

 この味ではとても飲んだ気がしないので「越の誉」で飲み直した。先日、「開華」との飲み比べで負けた「越の譽」だが、この「宮の雪」に比べれば圧倒的存在感で旨い。

精米歩合:麹米60%・掛米65%、日本酒度:+1

(2007年1月)
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 今年の一発目は宮坂醸造株式会社(長野県諏訪市元町)の「真澄 純米大吟醸 夢殿」。

 全く飲み飽きしない、静かな旨さが持続する素晴らしい酒。大人しい香りと、調和した味わいが上品で、姿勢を正したくなるような気品すらある。
 これで真澄の大吟醸は3種類飲んだが、この「夢殿」こそ真澄の最高峰といえるのではなかろうか。

 ・・・おお!! 瓶の裏のラベルに《--真澄が醸す純米酒の最高峰--》と書いてある!!!

夢殿原料米:兵庫県加東市山国地区産 山田錦100%。精米歩合:40%。



 二発目は斎彌酒造店(秋田県由利本荘市石脇字石脇)の「雪の茅舎 山廃純米吟醸 秘伝山廃」だ。

 雪の茅舎ならではの良い香りは抑えめ。味の底の方に感じる粘度の低さがコク不足につながることもあるのだが、これはその感じを爽かさにしている。甘味も旨味と感じさせる良い案配だ。飲み飽きしないので、お節をつまみに量が進む。もちろん、つまみなしで音楽を聴きながらの寝酒にも美味しい。

雪の茅舎精米歩合:50%。

 三発目は菊姫合資会社(石川県石川郡鶴来町新町)山廃純米酒菊姫 鶴乃里」。これは去年、はじめて飲んで感動した酒だ。
 三酒三様皆悉旨、ああ、幸せなお正月。

(2007年1月)
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