2008/12/23
大村屋酒造場(島田市)の《若竹プレミアム純米大吟醸 無濾過瓶火入れ》1.8L、¥10,500という超高級酒をH置さんが半分わけてくれた。
神様、仏様、H置様〜ヽ(^O^)ノ
蓋を開けて、移し替えている間にフワ〜ッと良い香りが部屋中に広がる。吟醸香とはいえ、ちゃんとした日本酒の良い香りだ。
こいつは凄い。
ぐい呑みに注ぐと、澄んだリンゴジュースを薄めたような色。既に香りは、主でなく従の状態。その味は、柔らかくなめらかで、控え目に酸が利き、甘くてきれい!
フルーツジュースにダシの旨味が加わり、雑味と濁りを一切除去したような味わいだ。
燗してみたら、これがまた旨い。味が纏まってきて、あとから広がっていく感じ。
こいつは素晴らしい酒だ!
使用米:誉富士、精米歩合:40%、アルコール分:17度、日本酒度:+3.0、酸度:1.2、アミノ酸度:0.9、使用酵母:HD-1、杜氏:菅原銀一(南部)、製造年月:2008年11月、
試しに、いっしょに呑んだ《清泉 特別純米》は、上質できれいな酒の筈だが、シャバシャバした水みたいだった(>_<)
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2008/12/20
久須美酒造(新潟県長岡市)の《清泉 特別純米酒》。2,856円
行きつけの酒屋さん「かのや本店」に、この酒がある事は認識していたが、ラベルデザインが今一だし、新潟の酒だから避けていた。
昨夜呑んでみたが、なかなかイケル。マイルドな口当たりで、そこそこの旨味がバランスのとれた味わいを深めている。
香りもごく自然なもので、好感が持てる。微かな吟醸香。重過ぎず、軽過ぎずってところかな。穏やかな味わい。
上質なお酒だけど、欲を言えば「そこそこの旨味」がもっとたくさんあれば良いと思う。
色はほとんどないし、やはり炭の使い過ぎか?
燗上がりしそうな味わいなのに、燗しても旨みは増えない。残念。
値段を考えると相応の味か微妙なところ。もう一回は買わないかな。
ラベルと酒屋さんのHP情報によると、日本酒度 :+3、酸度 :1.5、アルコール度:15.0〜16.0%、使用米:五百万石・早生自慢・山田錦、精米歩合:55%、使用酵母:協会10号、製造年月:20年9月25日
10号酵母でもこんなに香りを抑えて仕上げる事が出来るんだ。
やはり、味が主で香りは従でなくっちゃね。
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2008/12/15
13日の夜、買い物で寄ったマックスバリュで千寿酒造株式会社(磐田市)の《純米吟醸
舞車》を発見しゲットしてきた。720mlで1,380円。
軽く色付いていて突出した香りもなく、突出した味もない。決してまずくはないし悪い酒だとは思わないが、旨味に乏しいというかふくらみが足りない。やや水っぽいかなぁ・・・。
キレイな香り吟醸系でもないし、味わい深いガツン系でもない。中途半端な味わいと感じる。
試しに燗にもしてみた。
決して燗上がりするわけでもないが、だれてまずくなる事もないところは良い。
因に、蔵元のHPには以下のように書いてある。
『純米吟醸ならではのやわらかなふくみ香と後味のキレ。米の旨みを口中で十分に堪能できるつう好みの酒です。』
* 原 料 米/五百万石
* 精米歩合/55%
* アルコール分/15〜16度
* 酵 母/協会14号
* 日本酒度/+4.5
* 酸 度/1.4
やはり静岡酵母ではなかったんだ。
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2008/12/7
伊東酒造(長野県諏訪市諏訪)の《横笛 ふなくち無濾過 初つくり》を姉貴夫婦が蔵元から直送してくれた。
たぶん、純米酒と間違ったと思われる。でも、アル添酒とはいえ無濾過というのが良い。
アルプス酵母のジューシーな味わいかと予想して、まず冷やして呑んだ。予想通りの味わい。
でも、香りがきつ過ぎず甘みが主だけど酸も利いていて良いバランスだ。キレも悪くないから後口にへんな香りも残らない。美味しい。
原酒っぽい粗さというか刺激もあると思ったら、アルコール度が高いじゃん。18〜19%もある。加水調整してない原酒か?
駄目元で燗してみたら、なんと旨い。燗でも味が崩れないってことは、しっかりした造りなのだろう。今度はこの蔵の純米酒を呑んでみたいと思った。
本醸造酒、精米歩合:55%、アルコール分:18度以上19度未満、日本酒度:+2、酸度:1.7、製造年月20年11月、
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2008/12/6
大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡琴浦町浦安)の《鷹勇H14BY純米吟醸
強力》 を味見してみた。
強力50%、日本酒度+4.0、酸度1.5、アミノ酸度1.2
一口目は、なかなかイイ酸味が利いてるねぇって感じだが、二口目からはそれほど感じられなくなりやや薄い感じ。
エグ味みたいなものも少し感じて旨いんだけど、予想通り、ややふくらみに乏しい。燗するといっそう薄味に感じる。
《日置桜H16BY生もと純米強力》に共通する、旨さを予感させる物足りなさだ。
これも2〜3週間放置することによって味が変わるのだろうか?
2008/12/23
《若竹プレミアム純米大吟醸》を呑んだ後に《鷹勇H14BY純米吟醸
強力》も呑んだ。
流石《鷹勇》、《若竹プレミアム純米大吟醸》にキレイさでまけちゃうのは当然としても旨味が多くて、対抗出来る味わいだった。
ふくらみは今一だが、口開け2週間以上経って美味しい味が増えてきた。
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2008/11/25
フードストアーあおきで見つけた小黒酒造株式会社(新潟県)の《玄米小町》。720ml、1,680円。
前に《天城紀行》のラベルに、表示ミスで精米歩合100%とあり「玄米酒かよ!」とツッコミを入れたことがあった。
今度は本当に玄米酒らしい。玄米ってことは、精米歩合100%、精白歩合0%、なんにも精米してないってことだ。
原材料名は確かに米と米麹だけ、アルコール分は16度と書かれている。2008年11月製造。
こんなに変わった酒なのに、ラベル情報は余りに少なく、不親切の極み。使用米の銘柄と使用酵母くらい明記すべきだ。
その代わり、怪しい記述がある。
【土壌改良によって田んぼは
本来の力を発揮するので
エネルギーの高いお米を収穫出来ます。
その〈玄米〉の持つ優れた機能を損なわないよう
玄米醸造という製法にこだわり
フルーティで旨味のある、
ヘルシーな玄米酒を生み出します。】
田んぼの本来の力って、お米を豊作にするってこと?
エネルギーの高いお米ってカロリーが多いってことか?
〈玄米〉の持つ優れた機能って、栄養が多いっていいたいのか?
旨味は必要だが酒呑みの皆さん、酒ごときにヘルシーさを求めてはいけませんって。
ってことで、小黒酒造株式会社のHPを見てみた。
『現代も、癌や大病から生還した人の多くが「玄米食」を実行しているのは何故か?』なんて記述もあるけど、癌や大病から生還した人の多くが「玄米食」を実行しているなんて話は聞いたことがない。玄米にはデメリットもあることは、周知の事実だ。
HPには《玄米小町》はなかったが、《越乃梅里 玄米酒 やすらぎの滴》があった。
「越乃梅里SP」が原料米か?
【私が開発した「削らない日本酒造り」構想は現在の主流に比べますと、全く逆の発想ですが、生体エネルギー米の持っている機能、内容の「位置エネルギーの高さ」】
奇抜と思える発想を実行することはとても良いことだとは思う。しかし、デタラメな記述だけはしないで欲しい。
生体エネルギーは実態の伴わないトンデモ用語だし、内容の「位置エネルギーの高さ」にいたっては全く意味不明。
位置エネルギーの意味知ってんのか?
例えば、ウィキペディアによると「位置エネルギーが高い状態ほど、不安定で、動き出そうとする性質を秘めている」となる。
内容が不安定で、ころころ変わるってことか? それじゃ、インチキじゃん(-_-;)
いったい何を言いたいのか、ぼくにはさっぱり理解出来ない。
その他HPの記載はトンデモ記述のオンパレードで、とてもツッコミきれない。読んでいて寒くなってくる。完全にいっちゃってるようだ。
で、《玄米小町》の味はどうか?
それが、しっかりした味わいでなかなか旨いのだ。
フルーティなんて書いてあるが、香りも含めてそんな印象は全くない。含み香も嫌みのない自然なもの。甘みも控えめの酸味も、旨みの中に取り込まれていて広がりのある味わい。もちろん燗しても旨い。
そこそこの色付きもあり、旨みだけでなくキレも悪くないのが素晴らしい。
《清酒・竹鶴・純米八反錦など》と比べても遜色ない。
しかし、もちろんHPに書かれたようなことは無く、右手で呑んでも左手で呑んでも同じ味だ)*o*(
まあ、値段が高いのでもう一度買うことはないだろうな。
《玄米小町》も高いけど、《越乃梅里 玄米酒
やすらぎの滴》は1.8L5,880円って、高過ぎだ。
どうしてこんなに高いんだろう?
精米しないのなら米の廃棄分はないわけで、安くなりそうなものだ。粕歩合が多く、酒化率が悪いのか? 越乃梅里SPという米自体が馬鹿高いのか? 物凄く手間がかかるのか?
とにかく、よけいなトンデモ説明が多い割に情報公開がほとんどなく、そこそこ旨いけど不思議でびっくりな酒だ。
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2008/11/17
昨日は、島崎酒造(栃木県那須郡烏山町中央)の《東力士 洞窟熟成
純米5年》を買ってきた。2,510円。
早速呑んでみた。冷やと燗で。
5年熟成ということで期待したが、今一だ。甘いわりに旨味やコクに乏しく、独特な含み香がある。
この含み香、前に経験したことある香りだけど思い出せない。
奈良の《さぶろう》だったか、茨城の《筑波》とか《つくば桜》の系統・・・?
ラベル情報からは何も分からない(-_-メ)
古酒のわりに色がないのは、やはり炭の使い過ぎか?
ちょっと造りがあまいんじゃなかろうか? それとも単に酵母の特性?
かのやさんのHPをみたら「協会10号系、小川酵母」とあった。これは、なるほどって感じだ。
だいぶ前に呑んだ酒だが、山形の《出羽桜 吟醸酒》のツルンとした甘さとその香りがこれだったような気がする。
古酒というからには古酒らしい熟成香と色、そして深みのある濃い味わいが欲しい。
もし、そんな特徴をマイナスと考えているのなら、古酒を造る必要はないんじゃなかろうか。
この酒もしばらくほっといてみよう。
日本酒度 :+1、酸度 :1.5、アルコール度:18%、使用酵母:協会10号系、小川酵母
2008/11/28
旨味に欠けて今一だった《東力士 洞窟熟成 純米5年》だが、10日ばかり経って多少良い味になってる。
気になる香りが後退して、甘みが練れてきたため味に広がりが出てきた。
毎日蓋を開けて、犬のようにくんくんにおいを嗅いだ成果ってものか?
でも、もう一度この味は要らないな。
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2008/11/14
昨夜は、山根酒造場(鳥取県)の《日置桜H16BY生もと純米強力65%》を口開け味見した。2,993円。
無濾過なだけあって、なかなか良い色だ。黄金色というより、やや茶色っぽい。
如何にも古酒っぽい香りがフワッと、少しだけ漂う。
味は、ガツン系だ。甘みは控え目だが、酸もコクも程良く利いている。
ところが『うめ〜〜っ』という感じはない。味の濃さや切れの良さはあるものの、旨みが今一なのだ。
燗してみると、なんと味が薄くなっちゃう。
どういうこと!?
旨さを予感させるのに、しみじみとした味わいがない。
もしかしたら、これが「渋い」とか「かたい」と表現される状態か?
とりあえず一週間くらい、呑まずに我慢してうちの酒蔵へ保管しておこう(^^ゞ
使用米:強力、精米歩合:65%、使用酵母:協会7号、日本酒度+6.5、酸度2.1、アルコール分:16度以上17度未満、製造年月:2008年9月
2008/11/28
日置桜がおいしく変化。
《日置桜 H16BY 生もと純米強力》最高!
優しい甘みを包み込むような旨味、そして後口を爽やかにする酸味が、柔らかくふくらむ。
全くガツン系ではなく、きれいでバランスのとれた旨酒。燗すると、いっそうきれいさが際立つ。
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2008/11/9
永井酒造(群馬県)の《谷川岳・番外・純米吟醸別囲い》を呑んだ。2,258円。
いわゆる普通の純米吟醸系の味らしいので、冷蔵庫で冷やしておいた。
おおっ! 久しぶりに飲むフルーティで爽やかな純米吟醸の味わい。ちょっと桃っぽい香りとイイ感じの甘み。まるで美味しいジュースだ。
この値段で飲めるなら、たまにはこの味も良いものだ。
原料米:美山錦、五百万石、精米歩合:50%、日本酒度:+4、酸度:1.4、アルコール度:15.0〜15.9%、使用酵母:協会10号、製造年月:2008年10月、
酵母はラベル情報にないけど、酒屋さんに頼んで調べてもらった。
9号酵母かと思ったが、違っていた(^_^;)
10号も吟醸酒用の香り酵母なのかな?
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2008/11/4
竹鶴酒造(広島県竹原市)の《小笹屋竹鶴・無濾過・大和雄町純米原酒・H19BY》を呑んだ。3,150円。
ふくらみひろがる旨さに加え、果実様のジューシーさが含まれた幸せな味わい。
アルコール度が高い原酒のためか、ほんの少し刺激がある。
でも、旨味の中に渾然と存在する甘みと酸味の調和が素晴らしく、味わいに透明感があるのでいつまでも呑んでいたい美味しさ。
以前呑んだ《小笹屋》は、原料米が「竹原市宿根産雄町」だった。
その時の記憶では、ジューシーさは感じなかったが、ふくらみひろがる旨さがもっと多かったような気がする。これが米の差なのか、熟成の違いなのか分からない。
次回は《小笹屋竹鶴H19BY宿根雄町純米原酒》を買ってみよう。
原料米:大和町産雄町100%、栽培者名:松田香・土居進、精米歩合:65%、使用酵母:協会701号、アルコール分18度以上19度未満、杜氏:石川達也 製造年月:平成20年10月、
酒屋さん情報によると、日本酒度:+11、酸度:2.0、アミノ酸度:1.6、Alc.:18.3%
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2008/10/29
板倉酒造(島根県)の《天穏・H19BY無濾過純米》を呑んだ。2,180円。
これは旨い!
しっかり醸された酒の良い匂いは、はやく呑んでみろと誘うかのようだ。その味わいは、タップリの旨みにイイ感じの酸が利き、背後で微かな甘みが美味しい余韻を与える。
このタイプの酒はいくらでも呑めてしまい危険だ。
因に2,100円の《竹鶴》と比べると、色は少しだけ薄いが味は濃い。酸も甘みも《竹鶴》より利いている。
こういう造りで、これだけの味を、この価格で出せるのかと、ちょっと驚く。
使用米:麹米・山田錦、五百万石、掛米・加工用米(きぬひかり、コシヒカリなど)、精米歩合:65%、使用酵母:7号酵母、速醸もと、アルコール分:15.8%、日本酒度:+8、酸度:2.1、アミノ酸度:1.6、製造年月:20年10月、
首にかけられた札には「酒は純米、燗ならなおよし」という上原浩の言葉があり、その横の「常温で保管し、味わいの変化をお楽しみ下さい。」ってのが画期的。
今まではそういうお酒であっても、冷蔵庫で保管しろと書かれたものばかりだった。
ラベルに書いてあることと、販売する酒屋の言い分が違ってたってことだ。
「天穏」と「板倉酒造(有)」だけハンコで押してあるみたいだから、蔵元交流会加盟の蔵に共通の札かもしれない。
ラベルには「おり引きを二度しただけの無濾過のお酒です」なんて書いてある。
きっと、滓下げもしていないということだろう。
ということは、活性炭はもちろんだが滓下げ剤(清澄剤)や濾過助剤も使っていない酒だということになるのだろうか。
二度の滓引きでこれだけキレイな清酒になるのなら、本当に濾過は必要ない気がする。
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2008/10/22
高嶋酒造(沼津市原)の《白隠正宗・吟醸酒》を呑んだ。
頂き物のアル添酒。ラベル情報は以下の通り少ない。
アルコール分:15度以上16度未満、精米歩合:50%、製造年月:20年4月、
HPによると、使用米は兵庫県産山田錦で、使用酵母は静岡酵母NEW-5となっている。しかし、アルコールは16〜17度と書いてある。
リンゴ系ではないが、微かな果実様の吟醸香が良い感じ。静岡吟醸だ。微かな香りのため、含み香としては気にならないのが良いのだ。
《白隠正宗》は純米酒がしっかりした味だったが、このアル添吟醸酒も味で勝負という雰囲気。純米酒の味を少し軽やかにすると、この吟醸酒になる。しっかり燗上がりするところも良い。
《伊豆海・純米酒》よりも上質だなぁ、こりゃ(^^ゞ
それでも、やはり味に物足りなさがあり《菊姫・先一杯》を呑んだ。薄口の《先一杯》が、充分旨く感じられた)*o*(
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2008/10/20
前から気になっていた酒を買ってきた。
高嶋酒造ではなく、もう一つの沼津の蔵元・渡辺酒造株式会社(沼津市松長)の《純米酒・伊豆海(いづのうみ)》だ。四合1,350円。
万大醸造(静岡県伊豆市)の《伊豆の里》と間違いそうな名前。
2年くらい前に呑んだ《伊豆の里》はおいしくなかったけど、《伊豆海》はどうかな。
早速、昼酒で呑んでみた。
冷やだと、優しい甘さのくせのない普通の酒って感じだ。
燗にすると酸が切れを良くして、バランスが整うような印象。まあまあ、おいしいじゃん。
ただ、もう一回買うかどうかは微妙だな・・・。
アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:2008年8月、
あれれ、精米歩合が書いてないぞ。
確か純米酒の場合、必ず表示しなければいけない項目に「精米歩合」はあった筈だ。
前に、《鷹勇》でアルコール度が書かれていないものを呑んだことがあったが、酒業界のルールの守り方は、何かぬるいなぁ。
ただでさえ情報公開が遅れているのに、決まりくらいしっかり守れよ、と言いたい。
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2008/10/12
先月、買っておいて忘れていた常山酒造合資会社(福井県福井市)の《常山・特撰純米酒》を呑んだ。2,100円。
社名は「とこやま」だが酒名は「じょうざん」。
適度なコクと適度な酸味に、しっかり醸した日本酒の匂い。驚くような旨さはないが、呑み飽きしないタイプの旨酒だ。よけいな香りもないし、多い味の成分は濁っていないので後口も良い。
燗すると、やや酸が立ち味に透明感が出てくるのが嬉しい。
味の幅が広がる感じで、燗上がりする。
これで¥2,100は安い。
以前呑んだ《純米吟醸 常山》も奇を衒わない旨さがあったけど、値段の割りに感動が足りなかった。
吟醸酒を造る場合香りと綺麗さを求めることが多く、上質な酒が出来てもライバル酒が多い。
記憶に残る酒を造り、常飲酒として消費者に選ばれるのは難しいのではなかろうか。
結局酒の味わいは、値段に対してどうかということになるかな。要するに、それだけの対価を払って、もう一度買うかということだ。
日本酒度:+2、酸度:1.4、アルコール度:15度以上〜16度未満、使用米:五百万石、精米歩合:60%、製造年月:2008年9月(蔵元冷蔵庫取出日)
製造年月は、蔵元を出荷した日、瓶詰めした日、など曖昧な決めごとだから「蔵元冷蔵庫取出日」という表示は嬉しい。
この酒、これで活性炭不使用だったらもっと個性的で、しかもさらに値段を下げられるんじゃなかろうか(^^ゞ
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2008/10/9
梅ヶ枝酒造株式会社(長崎県佐世保市城間町)の《梅ヶ枝・純米酒》を呑んだ。《梅ヶ枝》は「うめがえ」と読む。
先日、harahideさんから長崎旅行のお土産として頂いたもの。
思ったより酸が利き、爽やかに美味しい酒だ。ただ、その酸はやや旨みに乏しい。
燗したら深みが出るかと期待したが、変化無しだった。
原料米:レイホウ、精米歩合:60%・65%、日本酒度:+4、酸度:1.5、アルコール分:15度、杜氏:長野剛士、製造年月:平成20年7月、
《金明》の酸味と似ているような気がしたので味比べしてみた。
《金明》には優しい甘みがあり、さらに旨みの乗り具合が違う感じ。《金明》の旨さを再確認した。
室町酒造株式会社(岡山県赤磐市西中)の《特別純米酒・櫻室町》も呑んだ。マックスバリュの一合瓶シリーズが30%引になっていて女房が買ってきた。
甘みが少なく、けっこうしっかり醸された酒のようだ。
一合だけなので、しっかり味わう前に無くなっちゃった。
使用米:赤磐産雄町 、精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:2007年12月
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2008/10/4
昨夜は御殿場の地酒《金明》を呑んだ。
先日やっと手に入れた2種類、根上酒造店(御殿場市保戸沢)の《特別純米酒・金明》と《特別純米酒・御殿場・若水》だ。4合で¥1,530。
《若水》は蓋を開けるとフワ〜ッと良い香りが漂う。しかし、その香りはぐい呑みに注いだ頃には全く気にならなくなるのが素晴らしい。
上質な静岡吟醸の味わい(酵母はnew5か?)だが、香りよりも味で勝負という感じ。酸が少なめだが、しっかりと米の旨みが味わえる甘さが美味しい。
《金明》はちゃんと酸も利いている。その酸味は果物のような爽やかな酸味だ。クエン酸が多いのか?
何にしてもしっかり醸された味わいで、濁りがないのが良い。そして、ちゃんと個性を持っているところが良いのだ。
今まで呑んだ静岡酒を思い起こすと、《開運・純米吟醸》と《正雪・辛口純米》を足して2で割ったような味と言えるか?
《正雪》は香りが気になったが、根上さんの酒は香りが味を邪魔しないところが素晴らしい。
これで、さらに深みのある旨みみたいなコクがあれば、最高だ。
両方とも薄く色付いているが、《金明》の方がさらに良い濃い色。
根上さんの酒、旨いじゃん!
今回は冷や(室温)で呑んだだけだが、燗するとどうなるか愉しみ。
翌日、両方を燗してみた。
《若水》は酸が立ってきて驚いたが、それが爽やかさにつながり美味しい。
《金明》は逆に全体のバランスが良くなりコクも出てくる。明らかに燗上がりする酒だ。旨い。
●特別純米酒・御殿場・若水
アルコール分:15度以上16度未満、精米歩合:55%、製造年月:2008.7.、720ml¥1,530
●特別純米酒・金明
アルコール分:15度以上16度未満、精米歩合:55%、製造年月:2008.6.、720ml¥1,530
裏ラベルの情報だけだと不明な点が多いので、HPの「お問い合わせ」からメールで聞いてみた。
すると、素早い対応で、社長兼杜氏の根上陽一さん自ら丁寧な返事をくれた。
《若水》の使用米は「若水」だけだが《金明》は他の酒造好適米も使用しているとのこと。
酵母は静岡酵母new5や協会901号、1001号などを使っているそうだ。
両方とも単一タンクでなく、同じ醸造年のブレンドとのことだった。
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2008/10/2
一昨日は、《松みどり》と《火牛》を味見した。
両者とも、ごく普通の味わい。《松みどり》のほうが甘みが多く香りも多い。《火牛》は、所謂辛口酒タイプ。
口当たりは《松みどり》の方がイイかもしれないけど《火牛》の方が、切れが良く締まった味だ。
《松みどり》も悪くなかったが《火牛》の方が、いっそう燗上がりする。
《火牛》は炭の量が少ないのか良い色がついている。
《火牛》の相田酒造店は純米蔵だというし、箱根登山鉄道の入生田駅下車徒歩1分だというから訪ねてみたいものだ。
中澤酒造株式会社(神奈川県足柄上郡松田町)の《純米酒・松みどり》、720ml¥1,220。
使用米:美山錦、精米歩合:掛米60%・麹米55%、使用酵母:協会9号、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+2、酸度:1.4、アミノ酸度:1.2、製造年月:08.8.
合資会社相田酒造店(神奈川県小田原市入生田)の《火牛・純米》、300ml¥440
精米歩合:68%、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+4、酸度:1.5、アミノ酸度:1.3、使用酵母:協会9号、製造年月:20.5.
で、昨夜は、《富士錦・純米吟醸》と《吟風・山廃純米酒・千歳鶴》も呑んでみた。
《富士錦》はharahideさんの手土産。
吟醸酒らしい爽やかな甘味にコクもあり、なかなか立派な酒質だ。しかし、この純米吟醸からはほとんど感じられないとはいえ、やはり微かに臭い。口に含み舌で転がして飲み込んだ直後に感じるヘドロ臭さ。《富士錦》にいつも感じる匂いだ。ぼくは、これが嫌い。
この臭いが気にならない人には、けっこう旨い酒だろう。
《千歳鶴》は、もらい物だが、今一。
コクを予感させる山廃風の上立ち香があるのに、サラリと軽い味わい。味が香りを裏切る。炭の使い過ぎか?
《富士錦》《千歳鶴》に比べると《松みどり》が、なかなか良い酒に思えた。
富士錦酒造株式会社(静岡県芝川町上柚野)の《富士錦・純米吟醸》限定品、720ml。
精米歩合:55%、仕込み水:富士山の湧水、醸造方法:和釜蒸し・速醸酒母・低温発酵・床麹、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:平成20年9月
日本清酒株式会社(札幌市中央区東南3条5丁目)の《吟風・山廃純米酒・千歳鶴》、180ml。
精米歩合:65%、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:07.10
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2008/9/18
フードストアーあおきの酒コーナーを眺めたら、なんと《杉錦》があるじゃん!
杉井酒造(静岡県藤枝市)《山廃純米「八百萬」》、四合瓶で¥1,380。
よく見ると杉井酒造の酒ではあるが《杉錦》とは書いてない。
しかし、酸味の中から仄かな甘みと旨みが滲み出てくる、明らかに《杉錦》の山廃。
旨い!
普段呑みの《杉錦・譽富士・山廃純米》と同じような味だが、こちらの方が深みというかふくらみがある。それが米の違い、値段の違いか。
2007BY、製造年月:20.8月、使用米:静岡県産譽富士100%、日本酒度:-1.0、酸度:2.7、アルコール分:15度以上16度未満、精米歩合:70%
以前出してた同名の《杉錦・八百萬・山廃純米》とは違う規格だが、こういう分かりにくいことはして欲しくないなぁ・・・。
活性炭不使用とは書いてない。使っているんだろうか?
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2008/9/14
昨夜は、株式会社志太泉酒造(静岡県藤枝市宮原)の《志太泉・純米吟醸・焼津酒米研究会・山田錦・平成19年BY》を呑んだ。
1800ml ¥2,730。頂き物。
これは上品で立派な酒だ。如何にも綺麗な静岡吟醸。にもかかわらず濃い味わいなのがイイ。
上立ちかは静かで、口中で遠慮がちに主張する吟醸香。フルーティだが、リンゴ系ではない。
米の旨みを伴ったやさしい甘みを、静岡酵母では出にくいと言われている酸味が程良く引き立たせる。
常温で、冷やして、燗でと試してみたが、ちゃんと燗上がりするところがしっかり醸した酒の証しだろうか。
確かに吟醸酒の味わいで、燗することにより味のバランスがいっそう整い、旨さが幸せを呼ぶ。
原料米:山田錦(産地焼津)100%、精米歩合:55%、酵母:静岡県酵母(NEWー5)、日本酒度:+5、酸 度:1.3、
2008/9/20
口開け後冷蔵庫に保管して一週間ということで、昨夜味見し直した。
全体的な印象は変わらない。
燗した時の上立ち香が、微かに酢酸エチルっぽい。この匂いが強いと、《正雪》で感じたセメダイン臭になるような気がする。
でも、これは含み香としては感じられないのがイイ。
室温より少し低いくらい、たぶん20度位に冷やしてで呑むと、ジューシーさが生きる。
この酒も口開け後、常温保管一週間くらいが美味しいのかもしれない。
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2008/9/12
杉井酒造(静岡県藤枝市)の《杉錦・自然醸造・山廃純米》は、ガツン系の旨酒だ。2,835円。
酸っぱいけど濃い味が旨い。美味しい甘味が潜んでいる。
冷やでも旨いけど、燗すると味に透明感が増しぐぐっと旨さが増える。良い酒だぁ。
原料米:静岡県産 山田錦、精米歩合:70%、アルコール度数:14.8度、日本酒度:−1、酸度:2.7、アミノ酸度:1.6、酵母:−−−、火入れ:一回、活性炭無使用、製造年月:20年7月
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2008/9/3
昨夜は株式会社
本田商店(兵庫県姫路市網干区高田)の《龍力 酔うたか武蔵》を呑んだ。
山田錦100%の特別純米酒だ。頂き物。
あまり冷えない冷蔵庫に入れといたものだから、12℃〜15℃位だと思う。
微かに吟醸酒っぽい香りで、色はほとんどない。炭の使い過ぎか?
一口啜ってみると、しっかりした味わいだ。甘みを伴った旨みがタップリある。エグ味というか苦味もある。アルコールの味かと思い瓶を確認すると、アルコール度はやや高めだ。
所謂、辛口酒系の旨酒だ。
《三井の寿H16BY手造り純米酒》を女酒とすれば、これは男酒。
燗上がりしそうだ。
使用米:播磨の国特A地区産山田錦100%、精米歩合:65%、アルコール度:16度以上17度未満、製造年月:2008年6月
2008/9/12
呑み残しの《龍力》を燗で。
この関西限定と書いてある《龍力 酔うたか武蔵》は、杉錦のあとでは甘すぎるが燗すると甘みが引っ込み良いバランスになり旨い。
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2008/8/27
大村屋酒造場(静岡県島田市)が醸すあおきブランドの《蒼鷺・特別純米原酒》を呑んだ。
2〜3週間くらい前にゲットしたものだ。
精米歩合:60%、アルコール分18度以上19度未満、製造年月:2008.07
《蒼鷺》は、しっかりとしたバランスの良い味わいでそこそこ綺麗さもあるという美味しい酒だが、ちょっと値段が高いのであまり買わない。しかし、今年のものは¥2,500以下。しかも原酒だ。これなら割安感もあり、だいぶ得した気分になれる。
もちろんいつもの《青鷺》の味わいで、アルコール分がそんなに高いとは思わせないマイルドさもある。
燗すると植物っぽい香りがたち、やや平べったい味わいになる。
10℃〜15℃位に冷やした方が旨い。
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2008/8/24
盛田株式会社(愛知県)の《子之日松・純米吟醸》と老田酒造店(岐阜県)の《飛騨自慢・純米吟醸》を半額で買った。
四号瓶。前者は985円、後者は1365円の、それぞれ半額。店はマックスバリュ。
「ネノヒ」の純米酒は20年くらい前に呑んだ記憶がある。
サラッとした嫌みのない甘さで、全くクセのない酒だったと記憶する。
《子之日松》
精米歩合:58%、アルコール分:15〜16%
《飛騨自慢》
アルコール分:15度以上16度未満、原料米:ひだほまれ、精米歩合:麹米50%・かけ米50%、日本酒度:+5、杜氏名:老田正翁、製造年月:19年8月
両方とも充分呑める味だ。ラッキー。
《子之日松・純米吟醸》は昔呑んだ記憶どおりで、クセのない酒。酸味とかコクは無いけど、へんな臭みがないのがイイ。
炭の使い過ぎだと思うけど・・・、だって、色もないし、ちょっと冷やしたら味がなくなっちゃった(-_-;)
《飛騨自慢・純米吟醸》は蓋を開けたら、ちゃんと醸した酒の臭いがしてきた。ちゃんと旨みもある。イイ色もついている。
これはなかなか良さそう。
後日、味見し直してみよう。
2008/9/2
昨夜は、《飛騨自慢・純米吟醸》を呑んだ。
北から涼やかな風が入り、「とっとり酒蔵散歩」という本を読んでいたら呑みたくなってしまったということだ。
流した音楽は珍しくジャズ。
冷やした《飛騨自慢・純米吟醸》をワイングラスに注ぎ、リー・コニッツのインプロヴィゼイションに身を任せて寛いだ。
先日の味見の印象は悪くなかった。しかし、精米歩合50%の吟醸酒としてはやや粗削りだ。
綺麗さが無いってことだが、まあ、旨みがしっかりあって悪くない。香り吟醸でなく味吟醸ってことか。
試しに《三井の寿H16BY手造り純米酒》も呑んでみた。
うめ〜! ふくよかで柔らかくひろがる味わい。
約一ヶ月前に口開けして、残り二合くらいになったところで冷蔵庫へ保存していたものだ。
こうなると《飛騨自慢・純米吟醸》は、半額でなかったら買わないなぁ・・・。
《三井の寿H16BY手造り純米酒》は、最初薄く感じられるが口開けして2週間もすると味が濃くなる。
今回初めて冷やして呑んだが、充分旨い。¥1,985だし、夏はこれが定番かな。
こんな感じでゆったりしていたら、突然「福田さん、辞任だって!!」という女房の声。
ビックリして、一気に醒めちゃった(>_<)
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2008/8/6
昨夜は、突然のお誘いに全く遠慮することなくharahideさんちに行って呑んできた。
初めて呑んだのは株式会社曾我鶴・萩の蔵酒造(静岡県掛川市沢田)の《天虹 純米酒》。
独特の甘い含み香を伴った酸味のない優しい甘みと軽い旨みが、如何にも静岡の酒と言う味わいだ。キレイだけど濃い味。
ちょっと呑み飽きするので、少し揮発成分が抜けたほうが美味しくなりそう。
口開け後、1週間位したらイイかも。
精米歩合:60%、使用酵母:静岡酵母、日本酒度:+3、酸度:1.3、アルコール分:16度以上17度未満、杜氏:鎌田福三(南部杜氏)、製造年月:2008年7月、
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2008年 8月2日
山根酒造場(鳥取県)の《日置桜H16BY生もと純米山田錦60%》を味見した。2,993円。
山田錦60%、7号酵母、日本酒度+6.5、酸度2.3、Alc.16.2%
買った酒屋さんによると、開けたては「渋い」と表現される酒だ。
酸が利いて広がりに乏しく、濃いけど堅いって感じ。そう、これが堅いと表現される味だと思う。好みではある。
燗したら凄く薄味になって驚いた。
口開けして一週間くらいで熟成が進み美味しくなるとのことだったので、常温保管して待つことにした。
8月7日に再度味見。
尖った感じとか堅さはなくなったが、もうちょっとかな(^^?
前回は燗して味が薄く感じたのに、今回は雑味のない透明感のある味に変化。
8月10日、再々度味見。
うめ〜〜(^○^)
雑味が消えただけでなく味わいが深くなった。ついに呑み頃だ。
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2008/7/26
《君盃・純米酒》
君盃酒造株式会社(静岡市駿河区手越)の《君盃・純米酒》を呑んだ。
実家が蔵元の近くだという取引先セールスがくれたものだ。「くんぱい」と読む。
上立ち香は優しく甘く微かでイイ感じ。一口含んでみる。
ツルンと美味しい甘みで濃い味の酒だ。
奈良の《さぶろう》と甘みが似ているか?
それはイイのだが、含み香に個性がある。以前呑んだことがある香りの酒だ。
う〜ん、思い出せない・・・。くやしい・・・。
何だっけ、この香り・・・。
冷やでも冷やしても燗しても、あまりイメージの変わらない酒だ。
・・・!
もしや《つくば桜》と同系か!?
静岡酵母ではなさそうだが、分からない。
アルコール分:15度以上16度未満、原料米:美山錦100%、精米歩合:55%、日本酒度:±0、
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2008/7/15
「奈良県桜井市の酒・2種」
西内酒造(奈良県桜井市)の《開運みわ山・特別純米》と今西酒造(奈良県桜井市)の《大杉玉 純米吟醸・露葉風》を呑んだ。
《みわ山》は裏ラベルに《談山》とも書いてある。発売元である南酒本舗のPBブランドか?
《みわ山》は無色透明。香りも控え目でやや薄味だ。これは炭の使い過ぎか?
でも、所謂吟醸酒系のジューシーな甘さを持った美味しい味ではある。
《露葉風》はなかなか旨い。
甘口酒と言えそうだが、適当に酸が利き、濃いめでバランスの良いジューシーさだ。その味にあった香りも少しある。
ちょっと検索して探したら《三諸杉 純米吟醸》があった。右側の赤い文字が《大杉玉》でなく《三諸杉》となっているが、たぶん同じものだろう。
もしそうだとするとスペックは以下の通りだ。
原料米:露葉風 、精米歩合:60%、アルコール分:15.5、日本酒度:+3、酸度:1.7、使用酵母:金沢酵母
《大杉玉》ブランドは、今西酒造が造る南酒本舗のPB商品だったのか?
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2008/7/8
《竹鶴「秘傳」純米酒》
《竹鶴・H16BY・純米秘傳》2550円を呑んだ。
使用米:八反錦65%、酵母:601号、日本酒度:+12、酸度:1.7、アミノ酸度:1.8、アルコール度:15.6%
黄金色というより、赤茶色がかっている。2,100円の《清酒・竹鶴・純米(八反錦等)》よりずっと色濃い。
旨味、酸味が充分あって、甘さは控え目か。2,100円の《竹鶴》を濃くして甘さを抑えた感じ。
燗すると味の幅がググ〜〜っと広がる。常温で微かに感じた刺激がなくなり、軽く利いてる酸味が絶妙のバランスで旨味を生かす。うめ〜〜〜!!
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2008/7/5
《白隠正宗・少汲水純米酒》
高嶋酒造(沼津)の《白隠正宗・少汲水純米酒》はH置さんに蔵元へ買いに行ってもらったら売り切れで、静岡の松永酒店で買ってきてもらったものだ。¥2,310。
ということで、高嶋酒造の実験的新作《少汲水純米酒》を酒燗器にセットした。
温まるのを待つ間に常温のものを味見。
えぇっ、これが《白隠正宗》!?
うまい!! 爽やかさと旨味が渾然としている。
過去に飲んだ《白隠正宗・純米酒》の味は、余計なもののないのはいいけど、とにかく地味で普通の味わいだった。良く言えば真面目な味。その純米酒の味をベースに、生酒のような甘みを伴った爽やかな刺激と酸味が加わっている。そのおかげで旨みが引き立ってくるのだ。もちろん余計な香りがないのは、いつもの白隠正宗だ。
燗も良い。柔らかいふくらみが出てくる感じ。是非、この酒を定番酒にして欲しいなぁ。
で、汲水について調べてみた。
『汲水歩合:もろみ1仕込の総米重量(kg)にたいする汲み水の容量(l)の割合。この大小はもろみの発酵経過に大きい影響を与える。一般に甘口酒を望む時、あるいは発酵をおさえる必要のあるときは汲水歩合を小さくする。
125〜130%が標準。』(「灘の酒用語集」から)
《少汲水純米酒》は約100%だそうな。
単純に考えると、水が少なければ味が濃くなりそうな気はする。味の調節には割り水という工程があるわけだし、実際は、そんなに単純なものではなかろう。
甘口酒を望むとき汲み水を少なくするらしいが、これは醪の発酵よりも麹の糖化が多いということか。
確かに過去に飲んだ2種類の《白隠正宗》よりも甘味を感じたが、決して甘口酒とは思わなかった。
アルコ−ル度数:15〜16度、日本酒度: +3、酸度: 1.5、原料米及び精米歩合:誉富士・五百万石・あいちのかおり70%精米、酵母:静岡酵母NEW-5
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2008/7/3
《翔雲の峰・筑波・純米吟醸》
石岡酒造株式会社(茨城県石岡市)の《翔雲の峰・筑波・純米吟醸》を呑んだ。
先日、Felixさんが手土産に持ってきてくれたものだ。
衝動買いしてしまったとか言ってような気がするが、箱の横に自作合唱曲の歌詞とした万葉集の歌(丹比真人国人の歌)が印刷されているからか(^^ゞ
古代米で醸されたお洒落な《つくば桜》は香りが強過ぎる嫌いはある。この《筑波》は《つくば桜》と同系統の香りだがずっと大人しく、全く嫌みがない。
サラリとした甘みは米の甘みを連想させ、それほどコクもなく酸の利きは弱いけど上質なふくらみがある。パンチは弱いけど、良いお酒って感じ。
燗には向かないかと思ったけれど、そんなことはない。ふくらみが広がって、利きの弱い酸も少し出てきて美味しくなる。
全量酒造好適米使用、精米歩合:50%、
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2008/6/23
《純米酒 天城紀行》
先日ふらっと立ち寄った酒屋で見つけたPB純米酒を、雨の中買ってきた。酒屋の名前は忘れちゃった。戸田書店の向かいの店だ。
《天城紀行》なんて名前では期待しないが、醸造元が《臥龍梅》の三和酒造(静岡県静岡市清水区)だし、2,100円と安いので興味を持ったというところだ。
で、以前呑んだ純米吟醸の味からすると冷やが合うと思われ、13〜15℃位で呑んだ。
美味しい!
あの時の純米吟醸を思い出すジューシーな味わい。甘みと酸味のバランスが良い。含み香にも嫌みがないのが嬉しい。呑み続けて後口にへんな臭いも残らない。
これからの暑い時期に冷やして呑むのに適している。イイのめっけヽ(^o^)
裏ラベルからのデータを記しておこう。
原料米:五百万石、精米歩合:100%、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+3、酸度:1.4、杜氏:菅原富男(南部杜氏) 、製造年月:2008年5月
だが、本当は、
使用米:五百万石100%、精米歩合:60%、使用酵母:協会9号、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+3、酸度:1.4、杜氏:菅原富男(南部杜氏)、製造年月:2008年5月
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2008/6/15
昨夜は2種類の酒を軽く味わった。阪神連敗したし(・・;)
井上合名会社(福岡県三井郡)の《三井の寿H16BY手造り純米酒》1985円。
麹米:山田錦70% 掛米:麗峰70%、9号酵母
一升瓶の口に鼻を近づけると、しっかりと醸した純米酒に共通する香りが確認出来る。
味わいは優しく柔らかい。旨みもそこそこある。コク不足と広がるような味わいに不満を感じるが、この値段を考えると満足か。
よく見たらアルコール度は15%以下だ。
やはり、安い酒はたいがい割り水量のせいかアルコール度が低い。または、安くするために醪日数を短かくし、アルコール度が上がらないのか?
いずれにしても、この《三井の寿》のアルコール度が、15〜16%だったらどんな味なのか興味がある。
*常温放置の口開け後2〜3週間で、何と味が濃くなって美味しくなった。
大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡琴浦町浦安)の《鷹勇H17BY山廃純米60%・7号酵母》2405円。
使用米:山田錦、玉栄 精米歩合:60%、酵母:7号酵母、日本酒度:+1.0、酸度:1.9、アミノ酸度:2.3
7号酵母の山廃ということでガツン系の味わいを期待したが、大人しい味で拍子抜けした。《鷹勇》のキレイ系の味わいだった。適度な酸が旨い。
含み香には《天狗舞 山廃純米》と同じものがある。この香りは《鷹勇》には似合わない。そのうち抜けていくのだろうか。
*2008/7/19
口開け後一ヶ月経ったら《天狗舞・山廃純米》に共通する含み香は、ほとんど感じなくなった。でも、ガツンと来る良い味わいに変化。濃くて旨い。酸味も旨味も濃いのにキレがイイ。キレがイイってのは重たさがなくて、後口がスッキリするってことだ。
この《鷹勇》にあの含み香はあまり似合わないと感じていたので、いっそう旨味が増した感じがする。
以前呑んだ《鷹勇 H17BY 山廃純米 強力65% 火入 割り水版》も口開け後2週間経ったら旨みが増したが、それと似ているか?
《杉錦・山廃譽富士》が薄く感じちゃった。
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2008/6/12
《清酒竹鶴H19BY純米にごり酒火入》2310円
一応、上澄みとまぜまぜしたものを呑み比べてみたけど、上澄みは中途半端でまぜまぜした“にごり”の勝ち。
上澄みは、少し炭酸を含むせいかチクチク感も有り、新鮮で荒っぽい味わい。生じゃないのに。
でも、もちろん竹鶴らしい旨みは健在。その旨みにコクが加わるのが、にごりだ。
もしかしたら、こんなに甘くないにごりって初めて呑んだかもしれない。甘くないけど、新鮮なおいしさとコクのある旨みが混在している。要するに、肴はなにも要らない味だ。あってもイイけど(^^ゞ
こいつを燗すると、常温での生っぽいとんがりがマイルドになっていっそう滋味深くなって旨い。
タイガースは6連勝で交流戦首位だし、桧山はまた代打で打ったし、酒は旨いしで、四合近く呑んでしまった。安くて旨い酒は、呑み過ぎちゃって良くないか(^_^;)
で、これだけ呑んで言うのもなんだが、やっぱ、清い清酒の方が好みかな)*o*(
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2008/6/11
◆竹鶴依存症?
昨日は鳥取の山枡酒店に発注した酒が届いた。
《三井の寿H16BY手造り純米酒》1985円
《清酒竹鶴H18BY純米八反錦など》2100円
《清酒竹鶴H19BY純米にごり酒火入》2310円
《鷹勇H17BY山廃純米60%・7号酵母》2405円
《竹鶴H16BY純米秘傳》2550円
ぼくの定番酒でもある《清酒竹鶴H18BY純米八反錦など》以外は初めて買った。
《三井の寿》16BYで2000円以下というところに興味を持ったから。
《鷹勇》には、坂本杜氏のガツン系の味を期待して。
《竹鶴・にごり》は竹鶴だから。基本的ににごりは好きじゃないけれど。
《竹鶴・秘傳》は、やっぱ竹鶴だから。
で、昨夜はさっそく定番の《清酒竹鶴H18BY純米八反錦など》を呑んだ。4月9日以来に呑む《竹鶴》は、うめ〜〜〜!!
優しく柔らかく、ふっくらした旨みが身体中に染み渡っていく感じ。
口開け時に常温で飲むと、ツンとする香りがちょっとだけ気になる。でも、温燗にしてゆ〜っくり呑んでいればそんなことも感じなくなる。そして、常温で呑むよりもぐっと深みが出てくのが嬉しい。
2100円でこの味は本当に素晴らしい。甘みがとか、酸味がなどという個別表現を拒否する渾然とした旨味。
酸味の利いた《杉錦》にも、こういうふくらみが出てくれば言うことなしなんだけどなぁ。頑張れ均ちゃん!
それにしても《竹鶴》を呑まないで我慢出来る限度は2ヶ月かな。無性に呑みたくなる。
《菊姫・山廃純米》も無性に呑みたくなることがあるけれど、2900円もするからなぁ。
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2008/6/1
《奥播磨 純米 山田錦八割磨き》
一年前、つちたつ酒店のHPを最初に見た時から呑んでみたいと思っていた下村酒造店(兵庫県穴粟郡)の《奥播磨》だが、他に呑みたい酒が次々に出てきて呑む機会を逸していた。
2週間くらい前にHPを眺めたら、安い純米酒が新たに追加されていた。それが《奥播磨
純米 山田錦八割磨き》だ。2,362円。
今、流行りつつある精米歩合を高くして、価格を下げた純米酒ということだ。
【純米酒】の定義が代わったことで実現したメリットということになるだろう。
さっそく、H置さんに買ってきてもらった。
色はキレイな黄金色。
当然、吟醸酒のようななめらかな口当たりはない。味の成分が多く酸が利いたガツン系の味わいで、《杉錦》の山廃に似ている。
《杉錦・譽富士》にほんの少し旨味を増した感じで、微かな含み香が違うのは米の違いによるものか。
この手の酒は、杜氏の努力でもっとふくらみが出てくることに期待したいなぁ。
旨みが多く酸味が利いて、しかもふくらみがあると、それは幸せに決まっている。
その意味で《竹鶴》は凄い!
とにかく、安くてしっかりした味わいの純米酒が増えることは喜ばしい。
普段呑みに持って来いだ。
使用米:山田錦、精米歩合:80%、日本酒度:+5、酸度:1.6、アルコール分:15.8%
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2008/5/24
《喜久酔 特別純米》
昨夜は、青島酒造(静岡県藤枝市)の《喜久酔 特別純米》を呑んだ。
取引先セールスが一本くれるっていうんで、まじぃ酒を買ってこられるのも嫌だから指名して頂いたものだ(^.^)
1.8L¥2,750。
これは、立派な酒だ。
静岡酒の特徴ともいえる綺麗さとなめらかさに、旨みを加えた良い酒。自然な香りとバランスのとれた味わい。味にふくらみがあるのがイイ。
常温でも旨いけど、温燗でいっそう旨い。
たいしたものだ。
原料米:山田錦・トヨニシキ、精米歩合:60%、日本酒度:+2〜+5、酸度:1.1〜1.4、杜氏:青島傳三郎(蔵元)、使用酵母:静岡酵母
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2008/5/23
《あさまおろし》
昨夜は、小諸の従兄弟が送ってくれた《純米吟醸生酒・あさまおろし》2種を呑んだ。
ひとつは《無濾過》。
原料米:亀の尾、精白歩合:50%、酵母:アルプス酵母、日本酒度:1、酸度:2.4、杜氏:板屋新一
アルコール分:16.0度以上17.0度未満、無濾過は16.5と書いてある。
製造年月:平成20年3月
新鮮でフルーティな香りが口に広がり、ジューシーな味わいだけどちゃんと米の旨みも感じさせてくれるのが《あさまおろし》の良いところだ。
両者の違いは、《無濾過》の方が洗練度が低く、酸の利きもやや多い。見た目の色はそれほど違わない。
昨夜は《無濾過》を二合半くらい呑んだが、「零度以下保存」と書いてあるので冷凍庫にしまってみた。
今朝見たら凍っていた(>_<)
亀の尾の《あさまおろし》は今年が最後かもしれないなんて言ってたなぁ・・・。
2008/6/5
「あさまおろし変化」
昨夜は先月20日頃口開けした《あさまおろし》を呑んだ。
甘味が減って酸が立ってきている。酸味は好きなんだが、その味が今一だ。濁りはなかったけどダメになりつつあるのか?
やはり生だから、口開けしたらはやめに呑むべきなのだろう。
ただ、口開けしなければ1〜2年冷蔵庫で保管すると、旨くなるかもしれない。
3月にもらった平成18年3月製造のものは、香りも大人しく熟成した味わいだったからだ。
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2008/5/15
《杉錦三昧》
昨夜はちょっとした記念日だったので、普段よりちょっとだけ高い酒も呑んだ。
杉井均乃介の醸す杉井酒造(静岡県藤枝市)の《杉錦・純米吟醸》だ。720ml、¥1,628。
ぼくにとって《杉錦》といえば7号酵母の山廃というイメージだが、山田錦と静岡酵母の味わいや如何にって感じ。
流石均ちゃん、立派な静岡吟醸じゃん! って当たり前か。
穏やかな香りと優しい甘みの綺麗なお酒。穏やかな含み香は《正雪・譽富士》と同系かと思われる。《杉錦》はかなり薄い香りなので全く気にならないが、《正雪》では呑み進んだときの飲み込んだ後の残り香が好みではなかった。ちょっとセメダイン臭みたい。
最後は酸味が恋しくなりいつもの山廃を呑んだが、この《純米吟醸》は、酸の少ない静岡酵母の中にあって酸の出やすいHD-1を使っているだけあり、バランスのとれたまるい味わいといえる。
日本酒度:+4、酸度:1.3、アルコール度:15度以上16度未満、原料米:兵庫県産 山田錦、精米歩合:50%、使用酵母:静岡HD-1、NEW-5
2008/5/17
昨夜、残りを呑んだら程よい吟醸香だけになり、微かにあったセメダイン臭は皆無、美味しくなっていた。
やはり瓶から片口、片口から徳利へというふうに入れ変えて揮発成分を少し飛ばした方が旨くなると思われる。
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2008/5/1
《竹林 ふかまり》
丸本酒造株式会社(岡山県浅口郡)の《竹林 ふかまり》720ml、1,260円を口開け。これもH置さんに買ってきてもらったつちたつ酒店の酒。
で、旨い。というか、故郷を感じさせる味わい。落ち着いた、安心して味わえる酒。膨らみというかコクが足りない感じはするけど、嫌な味の一切ない酒だ。予想を裏切らない味わいだから、ちゃんと燗上がりする。酸はそれほど効いてないし、甘さも程々。
深みがないので感動する味わいではないけど、この値段なら上等! 充分旨い酒といえる。
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2008/4/30
《楯野川 中取り純米 出羽燦々》
楯の川酒造(山形県飽海郡平田町)の《楯野川 中取り純米
出羽燦々 瓶火入》1800ml 2,625円を口開けした。H置さんに頼んで下田のつちたつ酒店から買ってきてもらったものだ。
まずは常温で一口。美味しい。口の中が明るくなるような味わい。特に個性的な香りを感じるわけではないが、明るく感じさせるというのは香りの影響があるのだろう。
これが「出羽燦々」という米の味わいなのだろうか、甘みも酸味もあって、濃い味なのに軽やか。
こういうのをキレが良いと表現するのかな?
このタイプで、後口が悪い酒を呑んだ記憶があるけど何だったか思い出せない。
静岡の吟醸酒とは違った綺麗さもある。中取りだからか?
如何にも旨い日本酒といった味わいに比べると《楯野川》はジューシーな味わい。アルプス酵母の吟醸酒とは違ったタイプのジューシーさだ。
45℃位に燗してもあまり印象は変わりらなかったが、人肌くらいまで冷めてくるとなぜか薄味に(^_^;)
冷やしたらどうなるのかな〜?
原料米:山形県産出羽燦々、精米歩合:55%、アルコール度数:16度以上17度未満、日本酒度:+2〜3、酸度:1.3〜1.4、使用酵母:山形酵母
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2008/4/11
《正雪 辛口純米 「誉富士」》
使用米:誉富士、精米歩合:60%、日本酒度 :+5、酸度 :1.4、アルコール度:15〜16%、酵母:自社酵母、1.8L2,468円。
神沢川酒造場(静岡県庵原郡由比町)の《正雪》は、以前《特別純米酒・備前雄町》を呑んで美味しかったので、この2,500以下のものも呑んでみたかったものだ。
予想通り、優しい甘みと独特の吟醸香が生きた綺麗な酒だ。
この甘味の優しさと雑味のない綺麗な感じは、静岡吟醸の特徴ではなかろうか。尤も、これは吟醸酒とは表示してないが。
ぐい呑みに注ぎ、においを嗅ぐと遠慮がちな良い香りが鼻をくすぐる。爽やかでフルーティだが、カプロン酸エチルとは違う香りだ。女房曰くブドウっぽい。
使用酵母は自社酵母とのことだが、静岡酵母とは違うということなのだろうか。
なんにしても控え目な良い香りで、酸の少ない優しい甘みにマッチして美味しい。含み香として気にならないのも嬉しい。もちろん後口もスッキリ爽やかだ。キレが良いって言うんだろうか。
ただ、盃を重ねていくと飲み込んだ後の残り香がちょっとセメダイン臭みたいで、気になった。
10℃〜13℃位に冷やして呑んだが、燗したらどうなんだろう。
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2008/4/6
《山廃純米・鷹勇・平成9年度》
大谷酒造株式会社(鳥取県東伯郡東伯町)の《山廃純米・鷹勇・平成9年度》を呑んだ。The
Bandさんから頂いたものだ。
如何にも《鷹勇》らしいバランスのとれた綺麗さと、山廃っぽいガツン系の味がうまく調和した感じの旨酒。冷やでも旨かったが温燗にするといっそう味に幅が出てくる感じ。
酸などがクセになるほど突出していないのに、充分個性的。
「旨い!」と「美味しい!」、良方の言葉が似合う良い酒だ。
仕込年月:平成9年度、もろみ日数:33日、酵母:協会7号、原料米:山田錦・玉栄、精米歩合:50%、日本酒度:5.0、酸度:1.5、アミノ酸度:1.3、粕歩合:35%、杜氏氏名:坂本俊(出雲杜氏)
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2008/3/22
《常きげん・幻の加賀の庄》
鹿野酒造(石川県)の特別純米酒《常きげん・幻の加賀の庄》は、農口さんの名前を意識した最初の酒であり、数年前までは常飲酒の一つだった。
先日、蔵元から直接買った中に、当然これも入れた。それを昨夜呑んだ。
本当に旨い酒だ。
近所のフードストアーあおきは、この酒の取り扱いをやめてしまったので約3年ぶりくらいの再会だが、僕はこの酒が好きだなぁ。
それほど酸が利いてるわけじゃないけど、深く広がるような甘みに微かなエグ味を湛え、静かに膨らむ味わい。
温燗も悪くないが、常温が旨い。たぶん昨夜の温度は20℃位。
《常きげん・加賀の純米酒》や《常きげん・山廃仕込純米酒》とは路線の違う、綺麗なタイプの旨酒といえそう。
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2008/3/21
《鉾杉・一寸贅沢》
昨夜は、《菊姫・本仕込み純米酒平成8年度》と河武醸造株式会社(三重県多気郡多気町)の《鉾杉・純米吟醸生貯蔵酒・一寸贅沢》を呑んだ。
鉾杉は頂き物で、数日前に常温と温燗で味見した残りだ。今度は冷蔵庫で冷やしておいた。たぶん12〜13℃。
この酒、《菊姫》に勝とも劣らない良い黄金色。というか出がらしのお茶のような黄色とも言える。
酸が少なめの優しい旨酒だ。果実様の香りがある吟醸酒だが、香りより味を優先させているところがイイ。
優しい甘みをベースにふくらみがあり、酸が少ないのに後口もスッキリしていて、なかなか上質の酒だと感じさせる。
冷やが一番おいしかった。
原料米:山田錦100%、精米歩合:55%、アルコール分:15度以上16度未満、
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2008/3/16
《あさまおろし》
酒呑み百姓の会に因る、大塚酒造(長野県小諸市)の《純米吟醸生酒・あさまおろし》を、今年も頂いた。
で、さっそく昨夜呑んだ。
例年より華やかさがない。香りも大人しく、味も重たさがない。
最近、濃い味の酒ばかり呑んでいるからそう感じるのか?
香りに関しても《真澄・純米吟醸あらばしり》を飲んだばかりだから大人しく感じるのか?
どちらにしても、アルプス酵母の吟醸香がちょうど良く、冷やが美味しい吟醸酒だ。
ラベルを見ると、製造年月が平成18年3月になっている。今年貰ったものは2年前のものか?
生酒の2年貯蔵!?
だから香りが大人しかったのか?
そういえば去年貰ったのは無濾過の原酒だった。
原料米:亀の尾、精米歩合:60%、使用酵母:アルプス酵母、仕込み水:弁天の清水、日本酒度:+2、酸度:2.0、アルコール分:16.0度以上17.0度未満、杜氏:板屋新一、はたらき:酒呑み百姓と仲間たち
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2008/3/15
《常きげん》
昨夜は農口さんの酒を呑み比べした。
鹿野酒造株式会社(石川県加賀市八日市町)の《常きげん・山廃仕込純米》と《常きげん・加賀の純米酒》。山廃が2,940円、純米酒が2,247円。
先は《山廃》。おお、コレコレって感じの旨い酒だ。
酸味が利いたガツン系なのに、キレイな酒というイメージが残る。
《幻の加賀の庄》は北欧の湖を連想させるような静かな味わいなのに、流石に《山廃》は違う。もっとコクがあって、熱い。
なのに、どこか静謐感が漂ってキレイな味わいのイメージを残す。味のベースに潜むエグイ感じが、ひんやりした感覚を呼び起こす。
これが農口さんの酒の個性かもしれない。
《純米酒》も充分旨い。《山廃純米》を薄くして甘みを少し加えた感じ。もちろん、燗しても旨い。
●山廃仕込純米酒
使用米:五百万石、精米歩合:65%、日本酒度:+3.0、酸度:1.8、アミノ酸度:1.5
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2008/3/10
《真澄 純米吟醸 原酒 生酒 あらばしり》
かのやさんで一升瓶をゲット。昨夜さっそく呑んだ。
相変わらずのジューシーさが美味しい。アルプス酵母の吟醸香はカプロン酸エチルなんだろうが、この香り具合が味とマッチして、まるで新鮮なジュースのようなのだ。酸味の利いた美味しい甘さ。
《菊姫》《竹鶴》《杉錦》など、燗上がりする酒とは全く別物。
年に一度のお楽しみだ。
真澄のHPには「諏訪盆地が凍てつく大寒の時期にしぼった極上の新酒。しぼりたてのまま壜詰めしました。」と書いてあるけど、しぼりたてのままというのはウソだと思う。しぼってから濾過してある筈だ。全く濁りがないし「無濾過」とも表示してないんだから。
こういうところはハッキリして欲しいものだ。これが日本酒業界の悪いところ。
麹米:長野県産 ひとごこち、掛米:長野県産 美山錦、精米歩合:55%(全て自社で精米)、酵母:アルプス系酵母、アルコール分:17度、日本酒度:-2前後、酸度:1.8前後、アミノ酸度:1.5前後
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2008/3/1
《山鶴・特別純米酒・初しぼり生》《山鶴・純米酒》
十数年前の厳寒期に友人と二人で明日香村を訪ねたことがある。その道すがら、たまたま立ち寄った寂れた酒屋で見つけたのが最初の《山鶴》との出会いだった。
宿泊は甘樫丘の麓にある民宿。そこで呑むために《山鶴・純米酒》の四号瓶をゲット。友人とは、これから合言葉は、「山!」「鶴!」だねとうなずき合ったっけ(^^ゞ
しかし、ホテルや旅館とは全く違う民家そのままのその宿泊先では、酒を呑んでも良いのかが分からない。聞いてみてダメだといわれたら呑めなくなるので、聞かないことにした。
だから、夕食の飛鳥鍋は酒なしで我慢し、夕食後に泊まる部屋へもどってから隠れて呑んだのを思い出す。
寒さの厳しい冬の夜の明日香村の民家の座敷で、しかも茶わんで呑む生駒の酒が、如何にしみじみと身体中に染み渡ったことか!
それ以来出会うことのなかった思い出の《山鶴》は、4年前に行きつけの酒屋で偶然見つけて即ゲット。しかし、期待が大き過ぎたせいか、あまりに普通の酒で拍子抜けした。
シチュエーションは大切で、記憶が美化されていたのだろうか。
そして、数日前の《さぶろう》との出会いだ。
HPから、山鶴の醸造元が純米蔵になっていることに驚いたわけだが、楽天のページへとぶと、四号瓶2本で¥1,980、しかも送料込みという《お試しセット》があったのでつい申し込んでしまった。
一本は《山鶴・特別純米酒・初しぼり生》、もう一本は《山鶴・純米酒》。
《初しぼり生》は、如何にも生酒という、とがった甘みと爽やかな香りで冷やが似合う味。
《純米酒》の方は、少しだけ甘味が抑えられていて軽い酸味もあるという、以前呑んだ《山鶴》を思い出させる味わいだ。
《さぶろう》とは香りが違う。後口の嫌な感じがないのがイイ。
《さぶろう》は燗上がりしなかったけど、《純米酒》はどうかなって感じ。
色はほとんど透明。
味の物足りなさといい色といい、やや活性炭を使い過ぎていないだろうか?
無濾過にしないまでも、活性炭不使用ってな酒で勝負して欲しいなぁ。どれも、味にふくらみが足りないと感じる。
2008/3/17
《山鶴の燗》
昨夜は、先日呑んでまずくはないけど味のふくらみに物足りなさを感じた《純米酒・山鶴》を燗してみた。
なんと、冷やでは軽かった酸味がしっかり利いてきておいしくなった。しかも、含み香は少なくなっていい。
これは《さぶろう》よりずっと良い酒だと思う。
でも、やっぱり口に広がる旨みというかコクというか幸福感が今一で、けっきょく《竹鶴》をとり出しちゃった。
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2008/2/27
《純米酒・さぶろう》
昨日、ゲットした中本酒造店(奈良県生駒市上町1067)の《さぶろう》を味見してみた。
精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満
まずくはないけど、甘味が気になる。
燗すると、料理酒として使っているパック入り純米酒と似たニオイが微かだが出てくる。冷の方が良いけど、それだと味が薄い(^^ゞ
もしかすると、この甘みが上原さんの言う「完全発酵」していないためのものか、と思い当たった。
醪期間をもう少し長くとれば、ということなのかもしれない。惜しいって感じの味わいだ。
まあ1.8L¥2,100だから、この程度の味でも仕方がないか、と一瞬思ったが、《竹鶴》も¥2,100だぞぉ、《杉錦》は¥1,890だぞぉって思い出した。
同じあおきブランドなら、大村屋酒造場の《蒼鷺》の方がだいぶ上の酒質だと感じたが、値段も¥700〜¥800違う。
結局昨夜は、口直しにまた《竹鶴》を口開けしちゃった。
2008/4/23
さぶろう変化
以前呑んだ時は、まずくはないもののだれた味が今一だった。香りも嫌だったので、呑まずにほっといたのだ。
で、2〜3日前に味見したときは、その嫌な香りが消えたことを確認していた。
それがなんと、昨夜呑んだら甘みに酸が利いてきて、けっこう呑める味になってて驚いた。もちろん、あのミルクっぽいようなへんな含み香も無くなっている。
試しに燗してみたが、まずくならない。甘めのみそで食べた谷中ショウガと良く合う。
口開け後2ヶ月だ。
最初の1ヶ月ちょっとは常温保管、冷蔵庫に入れたのはここ2週間くらい。
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2008/2/20
《賀茂鶴 吟醸辛口》
昨夜は《賀茂鶴 吟醸辛口》を少しだけ呑んだ。
先日、harahideさんが手土産に持ってきて《竹鶴》や《杉錦》のせいで手が出なくて残ったものだが、風呂上がりに似合いそうな気がしたからだ。もちろん冷蔵庫で冷やしてあったもの。
やはり、決して悪い酒ではない。いっしょに呑んだものが悪かっただけだ(^^ゞ
爽やかな吟醸香と雑味のないキレイな甘味と微かな酸味。ジューシーな味わいの、如何にも吟醸酒だ。
辛口と書いてあるけど、ぼくにはやわらかな甘口酒と感じる。アル添酒だからか?
そして活性炭濾過のせいか、雑味といっしょに旨みも取り去られた印象は拭い切れない。
女房殿曰く『味に空白がある。』
2〜3杯呑み進むと、後口にひねたような嫌な香りが残り出すのが気になり、《杉錦》を呑み直してしまった。
冷やで呑む《杉錦 天保山廃純米》は、多少旨みが少なく酸味だけが浮き上がってしまうが、嫌な残り香はない。
最初の口当たりは山廃酒に特有の臭みがあるので、これが嫌なひとはダメなんだろうが、呑み進むと気にならなくなる筈だ。
加茂鶴の吟醸香は明らかにカプロン酸エチルの香りで、それ自体は適度でイイ感じ。ところが残り香に問題が有り、こちらは呑み進むと気になってくるわけだ。
一合くらいしか呑まない人には関係ないか?
《吟醸 加茂鶴 辛口》加茂鶴酒造株式会社(広島県東広島市)
原料米:広島・芸備北高原産(全量新米使用) 酒造好適米、仕込水:加茂山系約15年伏流の天然水、アルコール分:14度以上15度未満、精米歩合:60%、日本酒度:+4、
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2008/2/18
《るみ子の酒》
行きつけの酒屋へ行ったら、何と休みだった。年に一度の《真澄・純米吟醸あらばしり》を買いたかったのに。
で、以前2〜3回行ったことのある酒屋へ、駄目元で寄ってみた。谷田の日野屋。
入ると何か買わなくてはいけない感じの店なので通り過ぎようと思ったが、「缶ヱビスでも1本買えばいいじゃない。」という女房の意見に納得したからだ。
で、入ってビックリ。
《竹鶴》があるじゃん!!
《雄町純米》と《純米吟醸》。いつでもあるのかと聞いてみたら、あると言う。やった〜ヽ(^O^)ノ
さらに眺めると森喜酒造の《るみ子の酒》もある。6号酵母の一升瓶と7号酵母の四合瓶。とりあえず7号酵母の四号瓶《特別純米酒》をゲット。¥1,300。
麹米:山田錦、掛米:ひとごこち、精白:60%、アルコール分:15.7%、日本酒度:+5、酸度:1.5、アミノ酸:1.3、酵母:協会7号。
シメサバときびなごの刺し身とモツ煮込みでさっそく《るみ子の酒》を呑んだ。たっぷり米の旨みがのった濃い酒だ。
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2008/2/10
《竹鶴》
昨夜は、《竹鶴H18BY純米八反錦など65%》¥2,100と、《竹鶴H17BY合鴨農法雄町純米門藤夢様》¥3,150を呑んだ。
《竹鶴》は、実にしみじみする酒だ。
味の種類が多く本当に良い旨みで、気分が幸せになる。
《門藤夢様》は《八反錦など65%》とそっくりな味だけど、ソフトな旨みが一ランク上って感じ。色も濃い。
《竹鶴》にしては上品で、口開けから尖ったところは感じない。余計な香りもないし、いつまででも呑めそう。
昨夜の肴はモツ煮込みと女房特製薩摩揚げだったが、肴はなくても呑んでいられる。しかも、熱燗・上燗・温燗・冷やのどれでも旨い。
これは良くない。つい、呑み過ぎちゃうじゃん。昨夜も3合以上いっちゃった(>_<)今夜も呑んじゃうだろうな〜)*o*(
●竹鶴H18BY純米八反錦など65%
原料米:八反錦、加工用米65%、日本酒度:+11、酸度:1.5、アミノ酸度:1.6、使用酵母:601号酵母、
●竹鶴H17BY合鴨農法雄町純米門藤夢様
原料米:雄町(福富産・門藤氏栽培)65%、日本酒度:+11.0、酸度:1.6、アミノ酸度:2.0、アルコール度:15.6%
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2008/1/24
《開運・純米吟醸&あさ開・純米生原酒》
昨夜は友人S君のところで呑んだ。S君の奥さんも交えてだ。
後から女房も呼んだ。S君の奥さんが、あんなに陽気に酔ったのは初めてみたけど、愉しかった。
呑んだのは岩手の《あさ開・純米生原酒》、秋田の《刈穂・山廃純米・超辛口》、石川の《菊姫・山廃純米》、静岡の《開運・純米吟醸》だ。
《あさ開・純米生原酒》と《開運・純米吟醸》は初めて呑んだ。
この《あさ開》は、如何にも生原酒といった甘味が利いた酒だ。濃い味だけどもたつかない甘味が旨い。アルコール度は17〜18度だったが、それを感じさせる刺激はない。
《開運・純米吟醸》は、何人かの友人知人にプレゼントしてはいたが、自分で呑んだことが無かったものだ。
旨い!
特別純米をいっそう洗練させて、甘味を抑えて旨味を増したような感じ。もちろん爽やかな味わい。これは呑み飽きしない純米吟醸だ。
やはり《開運》は静岡の吟醸酒の代表として、静岡県人として威張りたいような酒だヽ(^。^)ノ
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2008/1/21
《綿屋・純米大吟醸変化》
昨夜は、金の井酒造株式会社(宮城県栗原市)の《綿屋・純米大吟醸・美山錦》を冷やで呑んだ。
酒用冷蔵庫を覗いてみたら、何と正月の残りが2合ばかりあったのだ。
ラッキーヽ(^。^)ノ
ちょっとコク不足と感じていた酒だが、マイルドな口当たりになって旨味が増した感じだ。確かにあまり濃い味ではないが、バランスのとれた立派な旨みがある。旨みを引き立てる自然な吟醸香も、意識しなければ感じないくらい。
ホントに旨かった!
やはり、旨い酒というのは、口開けして揮発成分をある程度抜けさせた方がいっそう旨くなるのだろうか?
●醸造酒米:長野県産美山錦100%、●アルコール分:16度以上17度未満、●精米歩合:40%、●日本酒度:+5、●酸度:1.6、●使用酵母:宮城酵母、●杜氏:玉山博昭(南部杜氏)
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2008/1/12
《梵&日置桜》
昨夜は 合資会社加藤吉平商店( 福井県鯖江市吉江町)の《梵・純米吟醸ときしらず》を呑んだ。
女房が楽天ポイントで買ってくれたものだヽ(^O^)ノ
楽天のお店は送料を安くみせて、実は商品を高売りしているなんてことがある。この店も1.8L¥3,300だったが、梵のHPによると¥2,835だ。
こういう店では二度と買わない、と女房殿は怒っていた。
《梵》は「完全無添加の純米酒」という、よく分からないうたい文句の蔵の酒だ。
無添加の意味は、メールで質問しても教えてくれなかったっけ。これは想像だが、速醸モトは使わず清澄剤・活性炭・濾過助剤も使ってないといいたいんじゃなかろうか。
さっそくウチの酒蔵(約12℃)からとり出してきたものを、まずはそのまま冷やで味見。
思ったよりもずいぶんスッキリしている。甘さは控え目だが、旨みがそこそこ有り、含み香に吟醸酒らしさを微かに感じさせる。
燗してみてもあまり印象は変わらない。後口がスッキリしているのは良い。もう少しコクが出るかと期待したが、それほどでもなかった。
《黄金色が特徴で》って書いてあるけど、それほどの色でもない。
まあ、フツ〜に旨い酒って感じだった。
《日置桜・伝承強力・純米吟醸・伝承強力・H14BY》と比べたら、同傾向の味わいだと感じた。
《日置桜》の方が全ての味に於いてパワーアップしている感じ。《梵》の方が色も含めて、ちょっと薄い。
●梵・純米吟醸ときしらず
使用米:五百万石、精米歩合:麹米50%・掛米55%、日本酒度:+4、酸度:1.7、使用自社酵母:KZ10号、アルコール分:15度以上16度未満、熟成期間:5年
●日置桜・純米吟醸・伝承強力・H14BY
使用米:強力、精米歩合:50%、日本酒度:+5.5、使用酵母:協会9号、酸度1.7、アルコール分:15.7度
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2008/1/6
《杉錦・山廃純米・H18BY》
今まで接してきた《杉錦》よりずっと優しい山廃だ。
口開け当初から、ツンと来るものは無い。もちろん、酸もそれほどでもない。しかし、そこは《杉錦》、らしい香りと旨みは健在だ。
その味わいが使用米から来るのか酵母から来るのか分からないが、今まで呑んだ7号酵母だけの山廃と違ってツルンとした舌触りがある。この味から《杉錦》の個性を取り去ると、以前呑んだ《國香・特別純米酒》に似ていると感じた。甘味と酸味が少なくエグイ感じの米の旨味が利いた、あの味だ。
そういえば《國香》はHD-1酵母だった。
この《杉錦》は2種類の酵母を使っているが、これがHD-1酵母の特徴なのか?
静岡酵母で山廃って、旨みのあるものが造れるのだろうか?
日本酒度:+9、酸度:1.5、使用米:滋賀県産玉栄100%、精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満、使用酵母:HD-1、きょうかい7号
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2008/1/4
《綿屋&妙の華》
●綿屋・純米大吟醸・美山錦(金の井酒造株式会社・宮城県栗原市)
●特別純米酒・妙の華・無濾過あらばしり純米生原酒(森喜酒造・三重県上野市千歳)
元旦は《綿屋》、2日は《妙の華》を中心に呑んだ。
《綿屋》は口開けと同時に芳香が漂ったが、徳利からぐい飲みへ注ぐ頃には微香となり新春に似合ったものとなる。
如何にも大吟醸らしいバランスのとれた味わいだ。酸が少ないのにエグ味が隠し味として利いているため、甘さが生きて呑み飽きしないのだ。
ただ、最近濃い酒を呑んでいるので、コク不足と感じてしまうのは仕方がない。炭を使い過ぎてるんじゃないかなどと思ってしまう。
《妙の華》は素晴らしい。
旨口で濃い味なのは当然として、生原酒でしかもあらばしりなのに尖ったところがないのだ。無濾過だから色も良いし、これを呑まずに我慢して熟成させたらもっとおいしくなるのか?
いっしょに呑むと《綿屋》が薄く感じてしまう)*o*( ・・・ 《綿屋変化》
特別純米酒 妙の華
無濾過あらばしり純米生原酒7号酵母
平成18酒造年度仕込み第6号
上槽日 平成19年2月12日
●杜氏:蔵元兼任、●酵母:協会7号、●麹米:徳島産山田錦、掛米:長野産ひとごこち、●精米歩合:60%、アルコール分:17.7%、●日本酒度:+5、●酸度:2.0、●アミノ酸:1.5
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