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2009年

このページに出てくるお酒(アイウエオ順)

秋鹿 摂州能勢 純米吟醸(大阪府)、   ●朝日山 純米酒(新潟県)、   ●旭若松 レギュラー純米 2006 火入(徳島県)、

櫻花開運(静岡県)、   ●ひやおろし開運(静岡県)、   ●純米吟醸 勝山(宮城県)、   ●特別純米酒 義侠 えにし(愛知県)、   ●菊姫 山廃純米 干支ラベル(石川県)、   ●菊姫 山廃純米 干支ラベル12月(石川県)、    菊姫 山廃純米(石川県)、   ●純米吟醸 貴仙寿吉兆(奈良県)、   ●紀土-KID-純米酒(和歌山県)、   ●生モトのどぶ(奈良県)、   ●生モトのどぶH20BY仕込15号(奈良県)、   ●生モトのどぶ 仕込み21号(奈良県)、   ●旭興 大吟醸(栃木県)、   ●特別純米酒 霧筑波(茨城県)、   ●亀齢 辛口純米 八拾 火入れ(広島県)、   ●金明 夏しぼり純米吟醸 生酒(静岡県)、   ●純米しぼりたて黒牛 生酒原酒(和歌山県)、  ●渓流 活性生原酒どむろく(長野県)、   ●千寿 越乃かぎろひ 特別純米酒(新潟県)   ●國香 純米吟醸酒 無濾過生原酒 斗瓶囲い(静岡県)、   ●特別純米酒 國香(静岡県)、

純米 酒一筋(岡山県)、   選り抜き純米酒 笹の譽(長野県)、  ●小夜衣 地酒工房 純米しぼりたて(静岡県)、   ●小夜衣 地酒工房 誉富士 特別純米酒20BY(静岡県)、   ●純米酒 七人の侍(和歌山県)、●信濃錦 純米酒(長野県)、   ●常きげん 加賀の純米酒(石川県)、   ●常きげん ひやおろし 純米生(石川県)、   ●常きげん 山廃仕込純米酒(石川県)、   ●白瀑 純米 酒こまち(秋田県)、   ●神亀 純米酒(埼玉県)、   ●神亀 特別純米 甘口(埼玉県)、  ●瑞冠 純米酒 三年熟成(広島県)、   ●瑞冠 純米大吟醸 山廃仕込み1年生貯蔵酒(広島県)、  ●杉錦 生モト純米大吟醸(静岡県)、   杉錦 特別純米 生もと仕込(静岡県)、  杉錦 玉栄 山廃純米酒(静岡県)、  杉錦 天保山廃純米酒(静岡県)、   ●諏訪泉 冨田2006 山田錦特別選別米 精米七割(鳥取県)、   ●仙亀 14度(埼玉県)、

濃淳辛口純米酒 山田錦80(山口県)、   ●鷹勇 H18BY純米酒 勇翔(鳥取県)、   高砂 特別純米辛口(静岡県)、 高砂 山田錦山廃純米原酒(静岡県)、   ●小笹屋竹鶴 無濾過 宿根雄町純米原酒(広島県)、   ●清酒竹鶴H18BY 生もと純米酒 仕込30号(広島県)、   ●智恵美人 斗瓶大吟醸(大分県)、   ●長珍 特別純米酒 火入(愛知県)、   ●司牡丹 米から育てた純米酒(高知県)、  ●月の輪 純米酒(岩手県)、   ●東洋美人(山口県)、

長い木の橋 純米吟醸(静岡県)、   ●成政 純米酒 純(富山県)、   ●能登 大慶 特別純米酒(石川県)、

白隠正宗 少汲水純米酒 SEASONII 20BY(静岡県)、   ●日置桜H18BY純米復刻ラベル玉栄60%(鳥取県)   ●日置桜H19BY復刻ラベル純米酒(鳥取県)、   ●純米福千歳 山廃仕込(福井県)、   ●不老泉 山廃純吟原酒 紫ラベル(滋賀県)、   辨天娘H19BY青ラベル十二番娘(鳥取県)、   ●房島屋 65%純米火入熟成酒(岐阜県)、   ●豊潤 特別純米(大分県)、   ●鉾杉 山廃仕込純米酒(三重県)、

幻の瀧 純米吟醸(富山県)、   ● 特別純米(高知県)、   ●夢醸 純米吟醸(石川県)、   ●モヒカン娘(青森県)、   ●桃川 純米酒(青森県)、

本醸造生原酒 わかこま(富山県)  ●若竹鬼ころし 純米酒(静岡県)、   ●特別純米 若鶴 しぼりたて(富山県)


2009/12/24
昨夜はマックスバリュで、呑んだことのない純米酒を見つけたので買ってみた。
朝日山 純米酒》。もちろん期待はしない。なぜなら、あの《久保田》の朝日酒造(新潟県長岡市朝日)の酒だからだ(^^ゞ

ただ、四合で980円と安かったので、お屠蘇用に使おうってことだ。朝日酒造のお酒は、綺麗で柔らかい酒質で甘いからお屠蘇用にピッタリだと思う。

鰹のたたきを半額ゲットってことで、味見はした(^_^;)
けっこうしっかり醸したような日本酒の香りだが色はほとんどなく、冷やではやはり甘い。いや、甘いだけでなくいろいろな味が背後に隠れている感じ。

燗してみると、酸を中心としたいろいろな味が出てきて悪くない。ただし、旨味というより雑味といった方が似合いそうで、最大の欠点はだれた感じがするところだ。味に締まりがなくキレが悪い。

お屠蘇用のち料理酒と決定)*o*(

精米歩合:65%、アルコール分:15度、製造年月:2009年12月、

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2009/12/22
河武醸造株式会社
(三重県多気郡多気町)の《鉾杉 山廃仕込純米酒》を呑んだ。
頂き物。

アル添とはいえ、平成7BYの古酒《古酒入門》が旨い蔵の山廃純米だ。その古酒ほどではないが、程良く黄色に色づいた旨そうな酒だった。

冷やだと、柔らかいとはいえ甘さがやや多過ぎて軟弱な味わいだが、燗すると酸が立ち良いバランスに変貌する。明らかに燗上がりする酒といえる。
余計な香りもなく優しい味わいで、嫌みのない酒。この酒は一升で2,310円という手頃なものだ。

精米歩合:65%、アルコール分:15度、製造年月:2009年11月

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2009/12/20
清酒竹鶴H18BY 生もと純米酒 仕込30号》で幸せになったヽ(^O^)ノ

藤川球児の剛球、火の玉ストレートのような味だ。あっという間にズドンッと来る。速過ぎてよく分からないけど、通り過ぎた跡の軌道だけは記憶に残る。一切の雑味がなく、贅肉成分を出切る限り削ぎ落としたようなクリアな味わい。仄かな香りも綺麗だ。

これが口開け時(12/5)の印象。
ただ、期待が大き過ぎたせいかその味を捕らえ切れずに、ふくらみが足りなく感じた。もう少し甘味があってもイイんじゃね?

ところが昨夜の《清酒竹鶴H18BY 生もと純米酒 仕込30号》は、美しい結晶が美しいまま融解していくような、きつく縛ってあった紐がほどけていくような、旨さだった。

その素晴らしさは、燗はもちろん冷やのままでも充分伝わる幸せが広がる旨さだ。

原料米:広島県産雄町100%、精米歩合:70%、使用酵母:無添加、アルコール分:15度以上16度未満、醸造年度:2006(平成18)年度、製造年月:平成21年10月、杜氏:石川達也

で、昨夜は先日買ってきた豚の耳を女房殿が酢みそ和えにしてくれた。ミミガーの酢味噌和え。

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2009/12/19
ココアパンと塩粕で久保本家(奈良県宇陀市大宇陀区)の《生モトのどぶ》を呑む。

生モトのどぶ》は前回の《仕込み15号》とは違い《仕込み21号》を購入。日本酒度+17という驚きの数字だ。

香りと酸味は、柑橘系みたいだ。《仕込み15号》はリンゴ系だったっけ。
瓶燗火入れしてあるのに炭酸のようなチクチク感がある。酸による刺激か?
何にしても旨い。

まるで美味しいお米のジュース。
旨味たっぷりなのに後口もスッキリなのは、爽やかなチクチク感もあるけど高い日本酒度のせいだろう。
何というキレの良さ。口の中のたくさんの味わいからは想像出来ないものだ。

自制しないと、次々に呑み込んでは盃を口に運んでしまう。
塩粕塗ったココアパンを食べては《どぶ》を呑み、食べては呑み、呑んでは食べ・・・。

ということで、長谷川穂積の防衛戦と「のだめ」を見ながら半分くらい呑んじゃった。3,000円もするのに(-_-;)

もう、《生モトのどぶ》は買わないぞ)*o*(

原料米:山田錦・アキツホ、精米歩合:65%、使用酵母:7号酵母、日本酒度:+17.0、酸度:1.8、アミノ酸度:1.8、アルコール分:15〜16%、製造年月21年11月、

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2009/12/11
昨日は、とりあえず、娘の大好きなとびっこの寿司とたこ焼きを買ってきた(^^ゞ あとは、鶏の唐揚げ。そして、駆けつけてくれた妹が持ってきたチョコレートのデコレーションケーキ。
で、お祝いということでビールは贅沢に「超長期熟成ヱビス」。そして日本酒は《菊姫干支ラベル》。

たぶん2004BYの《菊姫 山廃純米 干支ラベル》は何回も呑んでいるが、今回が一番旨いと感じた。
ついに熟成が完成されたか? いや、あと2〜3年後はもっと旨くなっているかも。

菊姫》独特の老香ともいわれる熟成香は鋭角なところが無くなり、その味わいもずいぶんマイルドになってきている。エグ味や苦味はほとんど無くなり、しっかりと利いた酸味が美味しい甘味を従えて旨味の中に渾然と溶け合っている。
常温でも50℃くらいの燗でも、うめ〜(^^ゞ

原料米:兵庫県吉川町(特A地区)産特上山田錦100%、精米歩合:65%、アルコール分16度以上17度未満、製造年月:16年10月

    ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***

森本酒造合資会社(静岡県菊川市)の《小夜衣 地酒工房 誉富士 特別純米酒20BY》も呑んだ。頂き物。

今までに呑んだ《小夜衣》のなかで最も旨い。とは言っても、まだ3種類目だけれど(^^ゞ
過去に呑んだものだって決して不味いとは思わなかったけど、強いて言うとキレの悪い重たい甘さが、もう一度呑みたいという欲求を起こさせなかった。

これは、その甘さが軽やかで適度に利いた酸が爽やかで、旨い。そして、上立ち香は静かに漂うだけなのに、含み香が素晴らしい。優しい良い香りだ。静岡酵母の香りではないと思うが、分からない。

熱燗はダメだ。植物っぽい香りが出てきちゃう。燗するなら40℃までか。

原料米:誉富士100%使用、精米歩合:60%、日本酒度:+3.0、酸度:1.8、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:21年10月

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2009/11/30
渡辺酒造株式会社
(栃木県那須郡黒羽町)《旭興 大吟醸》 、平成二十一年全国新酒鑑評会 金賞受賞酒を頂いた。「きょくこう」と読む。アル添大吟醸。

凄い香り。
甘い吟醸香。今どき、まだこんな酒を造っているんだ!
上立ち香も含み香も、(`_´)におう。・・・じゃなくて、プンプンにおう(^_^;)

ほとんど酸の効きもなく甘味とエグイ感じがするだけ。試しに燗してみたら、気の抜けたサイダーみたいな感じがしてとても呑めない。甘ったるい。冷やして飲むべき酒だ。

恐るべき全国新酒鑑評会金賞受賞酒出品酒!
良い経験をさせてもらった。

アルコール度:17度以上18度未満、製造年月:21年10月

179本中の157番ということらしいが、ラベルには原料米も精米歩合も記載されていない。出品区分が「第II部」だから、山田錦ということだろうか。アル添酒だから精米歩合の記載が必要ない?

第I部 ・・・原料米として山田錦以外の品種を単独または併用、あるいは山田錦の使用割合が原料の50%以下で製造した吟醸酒
第II部 ・・・原料米として山田錦の品種を単独または山田錦の使用割合が、原料の50%を超えて製造した吟醸酒

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2009/11/29
山忠本家酒造株式会社
(愛知県愛西市日置町)の《特別純米酒 義侠 えにし》を呑んだ。
取引先セールスに頼んで蔵元で買ってきてもらったもの。¥2,850。

新聞紙でくるまれており、怪しい雰囲気がする。これで【秘蔵酒】なんて書いてあったら、御免被るところだ。たいがい旨くない(-_-;)

まあまあの色づきでちょっとひねた香りがする。ちゃんと醸してありそうな予感。
まずは冷や(常温)で。

甘さ控え目でキレが良い。
なかなか透徹した味わいだ。甘味酸味旨味のそれぞれに透明感がある。渾然と交じり合わない潔さみたいなもの。飲み込んだ後には吟醸香もある。
ちょっと予想外のきれいな味で旨い。

燗は、温度を上げ過ぎない方が良い。せいぜい50℃までか。
温度を上げ過ぎると、僕の好みでない植物っぽい香りが出てくる。これは、一度温度を上げちゃうと下がってきても感じられるから、燗冷ましはダメってことだ。

口開け2〜3日すると、ひねた香りもなくなり熟成されたきれいな甘さが美味しい酸味といっしょに広がってくる。
こりゃ、なかなか旨い酒だ。

原料米:兵庫県東条産特A地区山田錦100%、精米歩合:60%、アルコール分:15.0度以上16.0度未満、杜氏:杉村洋、製造年月:2009年9月

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2009/11/26
ここ2〜3日、やっと、久しぶりに入手した竹鶴酒造(広島県竹原市)の《小笹屋竹鶴 無濾過 宿根雄町純米原酒》をしみじみと味わっている。3,150円。
圧倒的な旨味の中に甘みと酸が見え隠れする。そして果物の蜜を連想させる様な味わいも現れる。キレ味抜群なのに甘酸っぱい粘性を感じさせる不思議さだ。
アルコール度が高いので、16%くらいになるよう割水燗すると柔らかさも出て、それも悪くない。

比べて呑んじゃうと、流石の2,100円のレギュラー《竹鶴》ですら粗削りと感じてしまう。

そういえば、レギュラー竹鶴よりも薄い色だった。

原料米:竹原市宿根産 雄町、栽培者名:奥元忍・森重昭人、精米歩合:65%、使用酵母:協会701号、醸造年度:2008(平成20)醸造年度、アルコール分:19度以上20度未満、杜氏:石川達也

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2009/11/22
大谷酒造
(鳥取県東伯郡琴浦町浦安)の《鷹勇 H18BY純米酒 勇翔》を呑んだ。
2年前に17BYを呑んだことがある。その時は、《勇翔》と《鷹匠》の違いがそれほど分からなかったっけ(^_^;)

旨味の中からしっかりと主張してくる柑橘系の酸味が美味しい。
竹鶴》ほどの味のハバは無いけれど、ちゃんと醸されたお酒に共通の骨格みたいなものを感じる。

45℃〜50℃くらいに燗するとその骨格がいっそうしっかり感じられ、はっきりした旨さになる。味に贅肉が無いというか、やや筋肉質っぽいか(^^ゞ
冷めてきた時(35℃〜40℃)の優しい甘さも嬉しい。

いやはや、これで2,000円は安い。

使用米:山田錦・五百万石、精米歩合:70%、使用酵母:協会9号酵母、日本酒度:+4.5、酸度:1.3、アミノ酸度:1.5、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:21年9月、

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2009/11/18
小松酒造場
(大分県宇佐市大字長洲)の《豊潤 特別純米》。先日、東京駅のはせがわ酒店で購入したもの。 720mlで¥1,365。

平成20年より20年ぶりに清酒の醸造を再開したということで話題になった蔵だ。杜氏は31酸の小松潤平。

これはなかなか旨い。
所謂ジューシーな吟醸酒から香りを引いて旨味を足したような味わい。酸と甘さのバランスが良いし、酒としての旨さを感じさせるところが良い。
燗すると味が濃くなり深みも出てくる。もちろんキレもイイ。

原料米:山田錦/夢一献、精米歩合:60%、日本酒度:+6、酸度:1.8、アルコール度数:16-17度、製造年月:21年10月

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2009/11/17
神亀酒造
(埼玉県蓮田市)の《仙亀 14度》は《神亀》の安い純米酒だ。2,200円。
神亀》はレギュラー純米酒ですら3,000円もするので、なかなか手が出なかった。しかし、今年の5月に初めて呑んで、大好きな部類の味だと分かった。あの独特の熟成香がイイ。もし、搾りたてからあの香りがするのなら熟成香とは言わないだろうが・・・(^^ゞ

で、この《仙亀 14度》、《神亀》独特の熟成香は健在。酸がしっかり効いて旨いんだけど、コクが足りないというか、ふくらみが今一。
40℃〜45℃位に燗すると一層酸が立ち、さらに温度を上げる(たぶん50℃以上)と酸が引っ込み透明感が増す。寒い日に熱燗で呑みたい酒だ。

でも、やっぱりちょっと薄いんだよね〜。
神亀さん、2,500円くらいでイイから、アルコール分15〜16度で出して下さい(^_^;)

値段を考えればこの《仙亀 14度》だって大したものだけど、2,100円のレギュラー《竹鶴》が段違いに旨いということがよく分かるというものだ。

なお、蓋はプラスティックだった(-_-;)
使用米:阿波山田錦、精米歩合:80%、アルコール分:14%〜15% 、製造年月:2009年7月、

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2009/11/12
東京駅構内のはせがわ酒店で買ってきた平和酒造(和歌山県海南市)の《紀土-KID-純米酒》を燗にしてみた。
冷やでは尖って広がらない味わいだったが、酸が立ち甘みも増える。

これは明らかに燗した方が旨い。特にぬるめがイイ。ベストは40℃前後か。優しい甘さを背景に、酸の利いたキレ味の鋭い旨みが感じられる。値段の割に充分旨い純米酒といえよう(^^ゞ

精米歩合:麹米50%(山田錦),掛米60%、使用酵母:協会7号酵母、アルコール度数:15.5度、製造年月:21年10月、

因みに、ぬるめの燗はいきなり40℃にもっていくよりも、一度55℃位まで上げてから下がってきた時の方が旨い。燗冷ましのがイイってこと?  気のせいかもしれないが、本当だとするとやはり揮発成分が抜けるという影響が一番大きいと考えられる。

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2009/11/10
「ろくまる銀座店」というもつ鍋屋さんで呑んだのは、まず澄川酒造場(山口県萩市)の《東洋美人 純米吟醸 山田錦55%》、そして三浦酒造(青森県弘前市)の《豊盃》。

まずはピカソっぽい女の人のラベルが面白い《東洋美人》。
所謂ジューシーな吟醸酒。爽やかに甘くてクセの無いもの。ちょっと軽過ぎだ。

豊盃》は瓶を見てビックリ。なんじゃこのラベルは? 本当にこれが《豊盃》? 
真っ赤な旭マークを背景に着物姿のモヒカン娘が描かれ、下手くそな字で《モヒカン娘》って書いてあるよ〜!?
以前、Ryu-蔵で呑んだものより粗削りな味わいだが、果実系の酸が利いたなかなか美味しい酒で、《東洋美人》よりはよほど良かった。

因みに、名前の由来は「モうヒとつカンでも飲んで下さい。」らしい。

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2009/11/4
先日あおきで半額ゲットした土井酒造場(掛川市)の《櫻花開運》を呑んだ。
濃いピンクの四合瓶。

5月頃見つけ、波瀬さんが亡くなった時は、追悼の意味で呑んでみようかとも思ったが、2,100円という値段がネックだったもの。2,100円あれば《竹鶴》の一升瓶が買えちゃう。そう考えると手が出ない(^_^;)その売れ残りが、古くなったので半額ということなのだろう。

細かいスペックどころか、「特別純米」とか「吟醸酒」などとも書いてない。

花のような甘い上立ち香は、上品で控え目。味もその仄かな香りにぴったりのもの。如何にも開運らしい上品な甘さが中心だが、ジューシーな酸が利いている。そして、微かなチクチク感。

えぇ〜っ、チクチクしてる!? もしや、これって生酒?
10℃くらいに冷やして飲むと、とっても美味しい。これが1,050円は安い。残っていたらもう一本救出してこよう。疎外されたところに放置されていて可哀想だったからな〜)*o*(

精米歩合:50%、アルコール分16.0以上17.0未満、製造年月:21年3月、

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2009/11/2
Felixさんのから頂いた《特別純米酒 霧筑波》を呑んだ。浦里酒造店(茨城県つくば市吉沼)の酒だ。

時間がなくてテキートーに買ってきたと言っていたが、ぼくが呑んだことのなさそうな純米酒をという気持ちが嬉しい。

ラベルをみると、確かにお土産物っぽい(^^ゞ

あまり期待しないで呑んだら、甘み主体の濃い味でまあまあ美味しい。金沢酵母と似た味わい。金沢酵母の酒から重たさを抜いたような感じか。

茨城県産酵母と書いてあるから、たぶん小川酵母なんだろう。当然、酸は控え目。それは良いのだが、燗上がりしないところが今一だ。味が広がらず薄くなる。呑み込んだあと、微かに臭いがあるのもなんだな。

冷や、又は冷やして呑んだ方が良いみたい。

茨城県産酵母、茨城県産酒造好適米、精米歩合:55%、製造年月:2009年7月、

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2009/10/7
今回は、田島酒造(福井県福井市)の《純米福千歳 山廃仕込》のカップ酒も、ついでに一本買った。

柔らかくてクセのない味だったけど、酸の利きも弱くて薄味。福光屋の《福正宗》を薄くしたような印象。燗したらちょっと酸がたって味が出てきたけど、これで山廃?って感じだった。

少し残っていたココアパンには・・・、《生モトのどぶ》を出してきちゃった(>_<)

精米歩合;麹米60%・掛米65%、アルコール分15度以上16度未満、製造年月2009年2月、

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2009/10/4
ひょんないきさつから頂いたココアパン。広島県の酒屋さんが焼いたパンだ。
まずは何もつけずに味見。全くフツ〜のパンと思いきや、あとから苦みがじわーっと利いてくる。これは、かなりの量のココアが入ってるぞ。カマンベールチーズをのっけて食べると、凄く旨い。もちろんブルーでも旨い。

このパンが《生モトのどぶ》に合うって話だったのだ。
久保本家(奈良県宇陀市大宇陀区)の《生モトのどぶ》は、呑み過ぎちゃうのでもう買わない予定だったが、仕方がない(^^ゞ

今回は《生モトのどぶH20BY仕込15号》を入手した。

何と表現したら良いのか、とにかく旨い。旨味が広く深く染み渡るのに重たさは皆無で、爽やかですらある。不自然なところが一切ない味わいで、香りも素敵だ。果物系植物に似ているが《生モトのどぶ》独自の香り。今朝、「サンつがる」を食べたらそっくりの香りだった。

酒屋さん情報によると、原料米:山田錦、アキツホ65%、日本酒度:+9.5、酸度:1.9、アミノ酸度:1.7、アルコール分:15〜16%、製造年月21年9月、

ココアパンとブルーチーズがあるだけで一升空けてしまいそうな気がして、とりあえず理性が残っているうちにやめた。

それでも、《生モトのどぶ》は、知らないうちに四合無くなっていた。
ふぅ〜、危ないあぶない。

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2009/9/20
土井酒造場
(静岡県掛川市)の《ひやおろし開運》をフードストアーあおきでゲット。四合1,418円。

特別純米より甘くなく、果物系の酸が利いている。上立ち香は控え目だが、飲み込んだあとにエステル臭が残るというか、ちょっと引っ掛かる。口開け時の感想としては、数日待って揮発成分を抜いた方が旨くなりそう、というもの。

ということで、口開け4〜5日後の昨日再度味見。
ウン、美味しい。臭いが気にならなくなった。

《開運》って、お洒落な味わいだなぁ・・・。若い女の子に似合いそうなイメージ。でも、お酒だから、二十歳過ぎないと呑めないんだよね。ぼくは、これは、もう一度は買わないかな〜(^^ゞ

全て10℃くらいに冷やして呑んだ。

原料米:山田錦、精米歩合:55%、アルコール分:16度以上17度未満、製造年月:2009年9月、

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2009/9/11
國香酒造株式会社
(静岡県袋井市山田)の《特別純米酒 國香》を営業のT林さんから頂いた。
ちょうど2年前に呑んだもので、それからたくさんの静岡酒を経験した今、もう一度呑み直してみたいと思っていた酒だ。

上質な酒だ。きれいな味わい。2年前よりぐっとレベルが上がっているんじゃなかろうか。

酸の利きが弱いのは静岡酒の特徴だが、酢酸イソアミルと思われる大人しい香りがチャーミング。ふくらみのある旨味をベースにサラリとした甘みが美味しい。
開運》のように甘過ぎず、《白隠正宗》よりきれいでなめらか。

良い酒だ。燗するといっそうバランスの取れた旨さが広がる。

原料米:五百万石100%、精米歩合:55%、日本酒度:+7.0、酸度:1.3、使用酵母:静岡HD-1、アルコール分:15度以上16度未満

この酒のダメなところは、蓋がプラスティック(>_<)
一升瓶のプラスティック蓋、ハンタ〜イ!!

2009/9/24
二合ばかり残っていた、2週間くらい前に口開けした國香酒造株式会社(静岡県袋井市山田)の《特別純米酒 國香》を昨夜呑み切った。

この酒、時間が経つにつれてぐんぐん旨味が増してきたようだ。

感じるのは、最初に感じたきれいさよりも、キレの良い旨味、なのだ。控え目な酸が上品な甘さを引き立てる。余計な香りも一切無くなり、旨い酒に変身していた。
バランスの取れた旨くて美味しい酒となった。50℃くらいの燗が最高。

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2009/9/8
根上酒造店
(静岡県御殿場市保土沢)の《金明 夏しぼり純米吟醸 生酒》を呑んだ。

これは先週のホールリハーサルの時、事務局の美人O本さんから頂いたもの。

そのO本さん、お酒は呑まないくせに酒の席で酒呑みに混じってなんの違和感もないという素晴らしいお方。
しかも、今回は根上酒造店の酒の中でも、とっても入手し難そうなものを選んで下さった。ご自分では呑まないというのに。

酒を呑まない人とは、こうあるべきなのだ)*o*(

この《金明》は生酒なので冷蔵庫で冷やしておいた。
旨味の中にエグイ感じを潜ませ、生酒らしい少し突出した甘さがやや重たい。ただ、炭酸による微かなチクチク感が残っており、爽やかさも味わえる。香りは穏やかな吟醸香。

試しに火入れしてみた。新しいレンジでチンしたということ。レンジ燗(^^ゞ

55℃以上になったと思うが、なんとバランスが良くなる。突出した甘さが引っ込み、旨味として口中に広がるのだ。
根上さんの酒は、やはり火入れして熟成すると良いのではと思わせる。

精米歩合:50%、アルコール分:16度以上17度未満、製造年月:2009年7月、

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2009/8/31
昨日の晩酌はサンマで。
あまりに良いサンマだったので、女房が初めて刺し身にも挑戦してみるとのこと。

骨抜きが大変で大きくは切り取れていなかったが、その小さな塊を3つくらい一気に口に放り込めば、充分旨さが分かる。
あぶらが甘くて旨い! しかも全くくどさがなく、まるでキレの良い濃潤旨口純米酒のようだ。
もちろん塩焼きは最高。

で、呑んだのは土曜日に味見した福羅酒造有限会社(鳥取県東伯郡湯梨浜町)の《山陰東郷 福羅 20BY山廃純米》。2,100円。

口開け時ほど尖った感じは無くなったけど、しっかり利いた酸が旨い。あとから旨味を伴った優しい甘みが広がる。

竹鶴》ほどの深みがないし、ところどころに引っ掛かる味があるけれど、それはそれで旨い。
煮酒さんが「もうちょっと熟成感が欲しい」と言っていたが、なるほどそういうことなんだろう(^^ゞ

当然燗のが旨い。尖ったものが少し取れて、味に透明感が出てくる。

原料米:麹米 玉栄・掛米 加工米、精米歩合:65%、アルコール度:14%、使用酵母:熊本酵母、日本酒度:+8.5、酸度:1.8、製造年月:21年8月

で、この酒の最大の欠点は蓋にある。やはりプラスティック製なのだ。これはやめてもらいたい。
当然、他の蓋(長珍)と交換した(^^ゞ

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2009/8/25
高嶋酒造
(沼津)の《白隠正宗 少汲水純米酒 SEASONII 20BY》をH置さんに蔵元で買ってきてもらった。2,310円。

前年につづいて造ったんだ。毎年造って欲しいなぁ・・・。
静岡酒にしては程良い酸が利いており、嫌みのない甘さが美味しい。綺麗さはないが米の旨味がそこそこ感じられ、呑み飽きしない。

燗すると、透明感が出てきてキレが良くなり、いっそう旨くなる。合格な味わいヽ(^O^)

原料米:麹米;誉富士、掛米;あいちのかおり、精米歩合:麹米;60%、掛米;65%、使用酵母:静岡酵母NEW−5、アルコール度数:15〜16度、日本酒度:±0、酸度:1.8、製造年月:21年7月、

裏ラベルには以下のように書かれている。

白隠正宗はより自然な味わいを追求しております。その為、澱下げ剤を投入しておりません。
澱が下がり切らないことがあり白濁する場合がございますが健康上、感応上、問題ございません。
ご安心しておいしくお飲みください。

滓下げ剤不使用ということを宣言しているわけだが、どうせなら活性炭も使って欲しくなかったなぁ。さらにいえば無濾過で出せばいいのに。だって、ほとんど透明に近くて、つまらない色だったもの。元の酒の色を見てみたいものだ。

後日メールで蔵元に聞いたら、活性炭も使ってないとのことだった。

白濁しても味に問題はないよといってるわけだが《感応上》って言葉が、何か面白い(^^ゞ

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2009/8/20
昨夜はharahideさんちで呑んだ。
呑んだのは皇国晴酒造(富山県黒部市生地)の《幻の瀧 純米吟醸》と大村屋酒造場(静岡県島田市)の《若竹鬼ころし純米酒》。

幻の瀧 純米吟醸》は9号酵母で、杜氏が越後杜氏だ。色も透明。
そうなるとだいたい味の想像はつく。

やっぱね〜(^_^;)

炭の使い過ぎなんだろうな。味にふくらみが全く無い。気の抜けたサイダーといったら言い過ぎだろうか。まあ、水っぽいってことだ。

原料米:五百万石、精米歩合:56%、日本酒度:+3.0、酸度:1.5、アミノ酸度:1.3、アルコール分:15.8%、使用酵母:9号、杜氏:桑原 敏明(新潟小千谷)

若竹》だってそれほど旨味のある酒ではないはずだが、比べると深みが違う。静岡酵母らしい柔らかくてきれいな口当たりから、米の旨味がじんわり広がる。

昔よく呑んだ《特別純米酒》よりも旨い気がする。アルコール度が17%〜18%だったけど、原酒なのか?
日本酒度と酸度が書いてあったような気がするけど、他のスペックは忘れちゃった。精米歩合は60%だったかな。

なんにしても四合で1,200円しなかったから、値段の割にかなり旨いといえる。また買ってきてしっかり味見してみよう(^^ゞ

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2009/8/18
長珍酒造株式会社
(愛知県津島市本町)の《長珍 特別純米酒 火入》と、所酒造合資会社(岐阜県揖斐郡揖斐川町三輪)の《房島屋 65%純米火入熟成酒》を呑んだ。
長珍》は2,548円、《房島屋》は2,205円。

両者とも熟成感の感じられる濃い味で、口当たりは重みのある柔らかさ。傾向としては似ている。
長珍》は甘さがメインで酸味や旨味はその引き立て役だ。
房島屋》は全ての味が、どれも突出することなく拮抗している。ややアルコールの辛さを感じる。

口開け時は《房島屋》の方が旨かったが、4〜5日たったらメインの甘さのバランスが良くなった《長珍》の方が旨くなった。
両者とも口開け4〜5日後の方が旨味が深まる感じ。

房島屋》は熱めの燗が旨い。エアコンを効かさないと呑めない(>_<)
値段を考えると《房島屋》の勝ちか)*o*(

房島屋 65%純米火入熟成酒
原料米:麹米;にしほまれ・掛米;五百万石、精米歩合:65%、使用酵母:きょうかい7号、日本酒度:+5、酸度:1.9、
アルコール度数:15度以上16度未満、醸造年度:19BY、製造年月:21年1月、

長珍 特別純米酒 火入
原料米:酒造好適米全量使用、精米歩合:60%、使用酵母:きょうかい9号、日本酒度:+3、酸度:1.6、アルコール度数:15度以上16度未満、製造年月:21年3月、

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2009/8/15
朝日酒造株式会社
(新潟県長岡市)の《千寿 越乃かぎろひ 特別純米酒》を呑んだ。
「千寿」で分かる通り《久保田》で有名な会社の酒だ。
久保田 千寿》はアル添酒だが、《越乃かぎろひ》は純米酒。四合で1,349円。

マックスバリュで見つけ、現在のマイ酒蔵には冷やして呑む酒が無いので買ってきたということ。

色はほぼ透明で、柔らかい口当たりの甘いお酒だ。淡麗辛口ではないが、なんとなく香の抜けたフレッシュジュースのような印象。
こういう酒だと呑み過ぎる心配は無い。

当たり前かもしれないが《紅寿》に似ている。値段が安い分、こちらの方が良いと思う。

ぼくには「久保田、くぼた」と騒ぐ人の気持ちは分からない。尤も、そういう人に言わせれば、ぼくが「竹鶴、たけつる」と騒ぐのも分からないんだろうな・・・。

精米歩合:こうじ米55%・かけ米60%、日本酒度:+3、酸度:0.9、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月日:2009.04.08、

冷やして呑むのなら、アルプス酵母のジューシーな純米吟醸が美味いかな〜。

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2009/8/12
上原酒造
(滋賀県高島市新旭町太田)の《不老泉 山廃純吟原酒 紫ラベル》。

予想したより大人しい酒だった。
フツ〜の濃い味の酒。甘酸っぱい酸味がある。不味くはないんだけど、3,050円もするんだからちょっと不満(^_^;)

深〜い旨味と、きりっとした酸の利きが欲しい。酸味もあるのだが、ぼくの好きな酸と種類が違うようだ。
甘みについても、上原さんのいう完全発酵させてないところからくるんじゃないか、なんて気がした。違うか(^^?

原酒だし、アルコール度の高さもちょっと気になった。しばらく放置して、味の変化に期待してみよう。

原料米:山田錦、精米歩合:55%、アルコール分:17度以上18度未満、酵母:野生酵母(酵母添加無し)、製造年月:2009年5月、杜氏:山根 弘

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2009/8/9
那賀酒造有限会社
(徳島県那賀郡那賀町)の《旭若松 レギュラー純米 2006 火入》を呑んだ。2,520円

年間たった45石しか造らない極小蔵の一番安い純米酒だ。それでも2006BYということだから、熟成期間は2〜3年だ。二夏越え以上ってこと。

上立ち香は微かで、何より色が良い。透明感のある黄色。これを黄金色と言うべきだったのか?

まずは冷や(常温)で頂く。
甘い。最初に濃い甘さを感じるが、だんだん旨味と酸味とエグイ感じも出てくる。それらいろいろな味が重たくないところが良い。後口が良いのだ。基本の濃い甘さをよく生かしている味のバランスだ。旨い。

燗すると濃い甘さが抑えられ、いっそうキレが良くなる。《神亀》から熟成香を取り、旨みと酸味を減らしたような味わいか。
ぼくは《神亀》の熟成香が好きだけど、クセがない分、これの方が旨いと言う人がいてもおかしくないんじゃないか?

この値段でこの味、そしてあの色、大いに気に入ったヽ(^O^)ノ

原料米:麹米・雄町(自家栽培)、掛米・日本晴(徳島県)、精米歩合:65%、使用酵母:10号系、製造年月:21年4月、

瓶の首にかかっていた札には《お酒の熟成について》と《お酒の色について》の一文がある。

●お酒の色について
本来、米と水だけで造ったお酒には、独特の色があるものです。
しかし、現在日本酒においては、無色透明が当たり前のようになっています。
でも、ビールやワインに色がなかったらと想像してみて下さい。何と味気ないことでしょう。
技術的にそうすることは簡単なことで、炭素による濾過を行なえばよいのです。
見た目には水と区別のつかない酒が氾濫しているのは、通称、色抜きと呼ばれる濾過が行われているからです。
この行程において問題なのは、同時に香りや旨味の成分も抜かれてしまうことにあります。
もともと精米が上手にできた米で造る純米酒は、上品な色、きれいな味をもたらします。
特に熟成した純米酒には色があります。
「旭若松」では、酒本来の旨味を引き出すために、最低限の炭素しか使いません。
あくまで、純米酒の個性を生かしていきたいと考えています。
だから、「旭若松」は、ほんのり淡い黄金色です。

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2009/7/31
成政酒造株式会社
(富山県南砺市舘418)の《成政 純米酒 純》を呑んだ。¥2,520。

夢醸》から、甘味と甘い香りを減らしたような味わい。旨味と甘みのバランスが良く、キレもまあまあ。

柔らかい口当たりなど、如何にも金沢酵母の酒といった風情。よって酸の利きは強くはないが、こういうタイプの酒として良く醸されていると思う。

香りも、自然なものだ。そうそう、色も良い感じ。今一味にふくらみが無いけど、フツ〜にうまい酒って感じだ(^^ゞ
2合くらいで止めようと思っていて、ちゃんと止められるのが健康的。だって《竹鶴》などはつい3〜4合いっちゃうもの)*o*(

原料米:富山県産雄山錦100%、精米歩合:60%、日本酒度:+3、酸度:1.4、アルコール度数:15度〜16度

蔵元情報では、使用酵母は1401号、つまり14号の泡無しだそうだ。

そうそう、この酒の良くない所は蓋だ。今年の《杉錦 山廃純米 天保十三年》がこれだったが、このプラスティックの蓋は壊れやすく最悪。さっそく、別のメーカーの蓋と取り換えた。

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2009/7/25
昨夜はエアコンをしっかり効かせて《夢醸》の熱燗を呑んだ。まるでThe Bandさんだ)*o*(

ついでにオマケで頂いたカップ酒も呑んだ。
櫻田酒造株式会社(石川県珠洲市蛸島町ソー93)の《能登 大慶 特別純米酒》。

これ、うっすらと黄金色だったしなかなか旨い。《夢醸》よりも透明感があり、酸も利いていて味にまとまりがある。

これも金沢酵母(14号酵母)なのだろうか?
香りも適度だし、14号酵母でこれだけ酸が引き出せれば充分なんじゃなかろうか。

ただし、燗しても旨くならず冷や(常温)の方が良い感じ。もう少し呑んでみたかったな〜(^^ゞ
宮崎さん、ご馳走様でした(^○^)

原料米:山田錦、精米歩合:55%、アルコール分:16度、詰口年月:21年1月、

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2009/7/24
株式会社宮本酒造店
(石川県能美市宮竹町)の《夢醸 純米吟醸》を呑んだ。3,360円。

常きげん》を探していたら、6,300円以上買えば送料無料というネットショップを見つけ、そのショップの取扱品の中から興味を持ったものということだ。

まずは冷や(常温)で。
甘みをベースに控え目な酸と旨味が、抑えられた吟醸香を伴ってぽっちゃりと広がる。“ぽっちゃりと”というのは軽い酒質と反対だけど“重たい”とは言いたくないイメージってことだ。いろいろな味が渾然とした濃い味。旨いのだが、ややキレが悪いか。

冷やすと、控え目だった酸がいっそう減り、甘さばかり目立つ。お子様向けか)*o*(

燗すると冴える。
少々味が薄くなるとはいえ、味に透明感が出てきてバランスがいっそう良くなり後口もスッキリだ。
お奨めが「常温」と「冷や」になっているが、ぼくの好みは50℃くらいの燗だ。

でも、値段を考えるともう1度は買わない酒だな。
HPを見ると、《夢醸 純米酒》は金沢酵母でなく9号の泡無しだから、次はそっちを試してみよう。

原料米:五百万石、精米歩合:55%、日本酒度:+3.5、酸度:1.6、アミノ酸度:1.1、酵母:K1401号、アルコール分:15度以上16度未満、製造(出荷)年月:20年11月、

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2009/7/22
かぜまる
さんから頂いた有限会社中野酒造(大分県杵築市)の《智恵美人 斗瓶大吟醸》を呑んだ。
斗瓶を模した四合瓶は捻じり蓋でないところが良い。

その蓋をポンッと開けると甘い吟醸香が控え目に立ち上る。う〜ん、いかにも高級酒だ。
盃に注ぐとその吟醸香は、神経を味に集中させるかのように消えて行く。

一口啜ると、マイルドな甘さが広がる。なかなか綺麗な味だ。ただ、酸の利きが弱く軽やかな味わいなため食中酒というより、食前の一杯とか、肴無しで寝酒に呑みたい感じ。

欠点は、飲み込んだ後アルコールの刺激を感じる。キレが良いのとは違うってことだと思う。
美味しいけれど、やはりアル添酒ってことだろう。

今日、女房殿入院ということで、昨夜は《夢醸 純米吟醸》も味見してみた。
酸の利きが弱いのは同じだが、旨味を伴った甘さが大きく広がる所が違う。比較すると《智恵美人》は水っぽく感じて、アルコールの刺激が気になる。

でも、《智恵美人》を絶賛する人は多いかもしれない。
「適度な良い香りと軽やかな甘さで、後口もスッキリ!」なんて感じで)*o*(

精米歩合:40%、アルコール分:17度、製造年月:21年7月14日

《知恵美人》だと思ったら《智恵美人》だった(^^ゞ

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2009/7/14
昨日は女房の誕生日。
ということで、呑んだ酒は《菊姫 山廃純米 干支ラベル》。
3月に、誕生日のお祝いとして、かのやの社長から貰ったものだ。

女房の誕生日まで呑まずにとっておくなんて、なんて優しいぼくちゃん)*o*(

この《菊姫 山廃純米 干支ラベル》は《山廃純米》から荒々しさを取り去って味わいにふくらみを加えたような感じ。菊姫らしい濃い味なのに、優しさが旨い。

原料米:吉川町産特上米山田錦、精米歩合:65%、アルコール分:16度以上17度未満、製造年月:平成16年10月、

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2009/7/13
昨日のお昼は村の駅のサバの押し鮨、じゃがいもとタマネギの炒め物、サンマの缶詰めで昼酒。夜は、娘の手料理の肉ジャガと肉団子スープで晩酌。

合資会社宮島酒店(長野県伊那市荒井)の《信濃錦 純米酒》。かかしの絵が描いてある。2,050円という安さだ。

香りは全く気にならない。
しっかりと酸が利いて、そこそこの旨味と甘さのバランスが良い。竹鶴のような味の深みはないが、キレも良くこの値段にしては充分に旨い。

冷やすと酸が引っ込む。燗すると味が薄くなる。冷や(常温)がいちばん美味しいけど、甘味を感じたい時は10℃位に冷やすと良さそう。

使用原料米:美山錦、精米歩合:70%、日本酒度 :+6、酸度:1.7、アルコール度:15.0〜15.9%、瓶詰年月:21.5、蔵元出荷年月:21.6

瓶詰年月と出荷年月を明記してるところが素晴らしい。

7月17日追記
酵母についてかのさんに問い合わせたら、蔵元に電話で聞いてくれた。使用酵母は「きょうかい11号」。
どうりで酸が利いているわけだ。

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2009/7/6
広小路駅そばの「割烹登喜和」でお食事。
お通しは、こりこりとした触感が美味しい山くらげ。
お刺し身はヒラメの縁側が良い歯触りと絶妙な旨さ。サクサクとした天ぷらも美味しく、ハモの唐揚げは良い肴となった。

鴨の照焼きが最高に旨くてお代わり注文したが、無くて残念。
砂肝のガーリックソテーは息子がお気に入りだったが、最初は薄味で再注文したらしょっぱかった。板さん、テキトー?
湯葉造りに失敗した湯葉好きの女房は残念がったが、にがりを入れて出来上がった豆腐はなかなか美味だった。

もちろん、登喜和で釜飯は欠かせない。でも、どうせ食べ切れないから、ぼくは味見だけ。子供たちは「いくらシャケ」で、母は「鰻」。

お酒は、トリアエズビールで始めたが、ヱビスがあって嬉しかった。
で、メインの純米酒。
電話で聞いて期待していたのに《開運涼々》は品切れでがっかり。NO-2を使うことが多い土井酒造だが、これは静岡New-5で醸してあると聞いたので興味があったのに残念。

仕方なく呑んだことの無いものをってことで、田端酒造(和歌山県和歌山市)の《純米酒 七人の侍》。
こりゃダメだ。口に合わない。つるんとした口当たりは味が染み込むのを拒否するようで、深みのない甘さばかり感じる。エステルがたくさん出ているようで香りもあり過ぎ。10年以上前に呑んだ、香水プンプン系で臭い《出羽桜》に似ている。

ということで、南酒造場(高知県安芸郡)の《 特別純米》を。
これは臭くは無いけど、やはり吟醸香の多いタイプの酒だ。冷やしたものなので、ちょうどよく美味しい。

結局、意に適うものは無いので桃川株式会社(青森県上北郡おいらせ町上明堂)の《桃川 純米酒》を燗してもらって呑むことにした。酒塚祭りの時に味確認していた酒だ。特筆するほどのものは無いけど、無難に旨い。

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2009/7/4
鹿野酒造
の《常きげん》は農口尚彦さんの醸す旨酒だが、近所では入手しにくい。去年は蔵元から直接購入してみたっけ(^^ゞ
今回は、石川県に行くことがあるという知人に頼んで買ってきてもらった。直接蔵元へ行って買ってきたと言う。

買ってきてもらったのは《常きげん 加賀の純米酒》と《常きげん 山廃仕込純米酒》。鹿野酒造の定番酒だ。
今回のは四合瓶だが、前者は1,800mlで2,247円と安いのが嬉しい。

両者とも濃い味だ。たっぷりの旨味の中に、しっかりと酸が利いて米の甘みが広がる。もちろん《山廃》の方がいっそう濃い味でキレも良い。去年呑んだ時と同じ印象(^^ゞ

使用酵母は分からないが、訳あり品として買った14号酵母の《常きげん ひやおろし 純米生》とは全く違う味わい。
今の時期は冷しても旨かろうが、冷や(常温:26度位か)で旨い。

●常きげん 加賀の純米酒
使用米:五百万石、精米歩合:60%、日本酒度:+1.0、酸度:1.5、アルコール度数:15.3度、製造年月:2009年6月

●常きげん 山廃仕込純米酒
使用米:五百万石、精米歩合:65%、日本酒度:+3.0、酸度:1.8、アミノ酸度:1.5、アルコール度数:16.5度、製造年月:2009年6月


鹿野酒造の《常きげん》の使用酵母について、蔵元に質問メールしたら返事が来た。
山廃仕込純米酒》は7号、《加賀の純米酒》と《幻の加賀の庄》は秋田酵母ということだった。

《山廃》と《加賀の純米酒》が同系統で、《幻の加賀の庄》だけが違うと思ったのに(^_^;)

酵母は香りに大きな影響をもたらすが、味については麹や米の影響が大きいということだろうか。そういえば、麹造りが重要な過程だというのは「一麹、二モト、三造り」という言葉からも伝えられている。旨い酒を造るには良い麹を作る、というのが最初の杜氏の腕の見せ所か。

その前に米の蒸しがいかに重要かを説いている人は何人かいるが、酒造りの順番から言っても全うなことだろう。良い蒸米が出来なければ、良い麹もあり得ないのだから。

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2009/6/28
昨日は静岡で研修会。その後、駅ビル内の店で懇親会。担当者に、まともな酒を用意しておくようにと指示しておいた(^^ゞ

案の定、その店にはロクな酒が無い。仕方なく最もまともそうな本醸造酒を選んだ。《志太泉 本醸造》だ。

この《志太泉》は、まずまずの口当たりで《開運》と似た甘さを持っていた。ただし他の味わいがなさ過ぎで、やはり今一な味わい。
この酒を頼んだ目的は、ぐい呑みを確保するためだから仕方がない)*o*(

担当者が用意してくれた「持ち込み酒」は、國香酒造株式会社(静岡県袋井市)の《國香 純米吟醸酒 無濾過生原酒 斗瓶囲い》。
これは見事な酒だ。旨い!

まずは、口当たりが滑らかで綺麗。
美味しい甘みを感じさせた後、少ないながら酸がアクセントになって味の巾を広げていく。荒々しさはなど皆無で、とても無濾過生原酒とは思えない完成度だ。もちろんキレも良いため後口もスッキリだ。

アルコール分:16.5、日本酒度:+8、酸度:1.3、使用米:兵庫県産山田錦、精米歩合:50%、酵母:静岡HD-1、杜氏:松尾傳一郎(蔵元)

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2009/6/24
大好きな酒の一つである山根酒造場の《日置桜 復刻ラベル》だが、スペックの違うもので出たってことで、さっそく購入し味見した。
日置桜H19BY復刻ラベル純米酒》2,205円。

今までの18BYとは、米も酵母も違う。ということで、並行呑み。

あれれ・・・、ぼくの舌ではほとんど違いが分からない。両者とも旨い(^^!
米も酵母も違うってのに、ほとんど同じ味に感じる。同じ銘柄で出すわけだから、同傾向の味で出すという蔵元が偉いってことだ。

でも、原料米も使用酵母も違う酒だ。酵母なんか9号と7号の違いだってのに、違いが分からないのは悔しい。再度、味覚と嗅覚を研ぎ澄まして味見し直し(^^ゞ

ぉおお〜、見えてきた。
19BYのほうが甘みがハッキリしていて、明るい雰囲気の味わいだ。
18BYは甘み酸味旨味、ほんの少しの苦みが渾然と溶け合ってマイルドで、微かな熟成香がある。

ブラインドテストしてもその違いが分かったので、間違いない。利き酒じゃ分からないけど、呑み進むと分かってくる)*o*(

でも、9号酵母のイメージと7号酵母のイメージが正反対だった(・・;)

日置桜H18BY純米復刻ラベル玉栄60%
原料米:玉栄(地元契約栽培)、精米歩合:60%、使用酵母:協会9号、アルコール分:15度以上16度未満、日本酒度:+7.5、酸度:2.0、製造年月:2009年3月

日置桜H19BY復刻ラベル純米酒
原料米:山田錦(酒母・麹)26%、八反錦(掛米)74%、精米歩合:60%、使用酵母:協会7号、アルコール分:15.6度、日本酒度:+9.0、酸度:1.9、詰口年月:2009年5月

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2009/6/21
諏訪泉酒造株式会社
(鳥取県智頭町)の《諏訪泉 冨田2006 山田錦特別選別米 精米七割》2,394円

まずは色がイイ。濃い黄金色だ。そして旨い!

深みがあって甘みと酸味がバランスよく感じられ、多くの味が膨らんでいく。冷やでもキレは良いが、燗すると味の広がりと共にキレもいっそう良くなり、いつまでも呑みたい幸せの味になる。

《竹鶴》と並行呑みしたが、色もそっくりで味も似ている。香りの違いがあり、甘味の感じ方に微妙な差がある。

原料米:冨田 山田錦 特別選別米、精米歩合:70%、仕込みサイズ:1500kgから2000kg、使用酵母:協会七号、もろみ日数:17日から23日、粕歩合:平均27%、仕込水:自家井戸(軟水)
日本酒度:+3.5、酸度:2.4、アミノ酸度:2.2 、アルコール分:17度以上18度未満、製造年月:2009年5月、

ところで、この酒は酒税法上は「純米酒」ではない。

純米酒】は「白米、米こうじ及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好なもの」で、「白米とは、農産物検査法(昭和26年法律第144号)により、3等以上に格付けされた玄米又はこれに相当する玄米を精米したものをいうものとする。」ということだが、この酒の原料米「特別選別米」が「3等以上に格付けされた玄米又はこれに相当する玄米を精米したもの」という条件に当てはまらないためらしい。

分類上は【普通酒】ってことかな?

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2009/6/17
牡蠣フライをたらふく食った(^^ゞ
冷凍牡蠣が1キロたったの500円だったのだ。むき身処理や冷凍処理の時に、貝柱がもげちゃったりしたものだという。充分旨かった。

それに合わせて呑んだのは、久しぶりに農口さんの酒《常きげん ひやおろし 純米生》。鹿野酒造(石川県加賀市)の酒だ。
農口さんの酒にしては酸が弱くちょっと甘口だけど、しっかりとした濃い味が旨い。後口もしっかりキレていく。アルコール度が高いけど、そんな感じはしない。

燗もまずくはないけど冷やした方がイイ感じだ。酵母は協会14号と書いてある。所謂「金沢酵母」というヤツだ。

原料米:五百万石100%、精米歩合:55%、アルコール度数:17.0度以上18.0度未満、日本酒度:+3.0、酸度:1.6、アミノ酸度:1.4、使用酵母:協会14号、杜氏:農口尚彦、製造年月2008年10月、

このひやおろしと違って《常きげん 加賀の純米酒》や《常きげん 山廃仕込純米酒》には、しっかりとした酸が利いていたが、酵母は違うのだろうか?

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2009/6/12
月の輪酒造店
(岩手県紫波郡紫波町高水寺字向畑)の《月の輪 純米酒》2,140円。

もう一回買うかどうかは分からないが、これも合格な味。美味しい(^^ゞ
一緒に買った《白瀑 純米 酒こまち》と似た味わいだ。

如何にも南部杜氏の酒らしい柔らかい口当たりで、酸味と甘みのバランスが良い。良く言えばクセのない酒、悪く言えばコクが無いとも言えそう。
白瀑 純米 酒こまち》から、旨味と含み香を除いた感じ。微妙に《白瀑》の方が味の幅が広い。
ちょうど値段の差か?

燗するとやはり酸が立ってくるが、温度を上げ過ぎると植物っぽい香りが出てきて今一。45℃以下の温燗が旨い。

使用米:岩手県産ひとめぼれ、精米歩合:65%、アルコール度数:15.4、製造年月:21年3月、
つちたつ酒店の情報だと使用米:岩手県産たかねみのり、日本酒度:+4、酸度:1.7、

2009/6/19
月の輪》変化

昨夜はそよそよと涼しい風が。ということで、半分くらいに減っていた《月の輪 純米酒》を熱めの燗にして呑んだ。
本当は《竹鶴》を飲りたいところだが、現在、我が酒蔵の在庫には、この《月の輪》と《亀齢》しかない。

亀齢》はまだまだ(というか旨くならないかもしれない)なので《月の輪》だ。

で、この《月の輪》、前に燗して呑んだ時は臭いが気になったが、今回は変な含み香が一切なくなり、味に深みが出てきて旨い! ラッキー!
やはり口開けして旨くなるのは、揮発成分が抜けるためというのが大きな要因か(^^?

蔵元に聞いたら、9号酵母で使用米は岩手県産ひとめぼれ、だそうだ。つちたつ酒店さんの情報は古いものだったらしい。

ところで、昨夜は料理酒のパック入り純米酒《白鶴まる純米》も呑んだ。
もちろん、あの薄いヤツ。その薄味をなんとか出来ないかと・・・(^^ゞ

おでんの出汁取り用に買ってあったもので、賞味期限切れとなったイタヤ貝の貝柱が出てきたのだ。
それを二つ三つぐい呑みに入れ、煮酒燗にした《白鶴》を注いでみたってこと。

確かに旨味が出てイイ味にはなるけど、貝の香りがいけません(>_<)

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2009/6/8
山本合名会社
(秋田県山本郡八峰町八森字八森)の《白瀑 純米 酒こまち》を呑んだ。1800ml 2,310円。
首の所には『瓶燗火入れ 急速冷却 低温瓶貯蔵』と書かれたラベルが貼ってある。

白瀑》はシラタキと読む。
こいつは予想外に旨いや。新潟の水のようなシラタキとは違うってこと(^^ゞ

安い酒ばかり呑んでいたからそう感じるのか、米の旨味がちゃんと存在する甘さ。そしてそれを生かす酸味が嬉しい。
口当たりが柔らかく、飲んだ後のキレもまずまず。

燗すると甘味が後退し酸が立ってきて雑味が減り、キレも良くなる。燗上がりするってことだ。
2,500円以下の旨い純米酒、増えてきたな〜ヽ(^O^)ノ

使用米:秋田県産酒こまち100%、精米歩合:60%、アルコール度数:16度、製造年月:21年5月、

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2009/6/7
永山本家酒造場
(山口県宇部市車地)の《 濃淳辛口純米酒 山田錦80》を呑んだ。2,100円。

これは一緒に買った《亀齢》と《瑞冠》との中間、といえそうな味だ。三酒の中では、一番味が纏まっている。

口開け2〜3日したら、苦味が微かに残る程度となり甘味が優しい柔らかな味わいになった。
惜しいのは、旨味がふくらみかけてふくらんでいかない、広がりかけて広がっていかないところか。尤もそれは、値段を考えれば望む方が間違ってるってことだ(^^ゞ

無濾過で出したらどうなんだろう、なんて思った。
80%精米だったら少々の雑味なんか気にせず、味の深みを優先したっていいんじゃないか。山田錦使ってるんだしv(^-^)

燗しても、それほど味わいに違いはない。強いて言えば、少し甘味が減ってキレが良くなるかな。まあ、後口も良い感じだし2,100円にしては、充分旨い。
冷や(常温)で楽しもう。

使用米:山口県産山田錦、精米歩合:80%、酵母:9号系の山口県酵母、日本酒度:+10、製造年月:21年5月、杜氏:永山貴博

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2009/5/26
亀齢 辛口純米 八拾 火入れ》と一緒に《瑞冠 純米酒 三年熟成 酒米ブレンド》と《貴 濃淳辛口純米酒 山田錦80》も買った。
両者とも¥2,100。

で、昨夜は《瑞冠 純米酒 三年熟成》を呑んでみた。山岡酒造株式会社(広島県甲奴郡甲奴町)の酒だ。

これは柔らかな口当たり。味に特別な個性は無いけれど、テキトーにバランスの取れたフツーのお酒って感じだ。ちょっと“ヤワ”だとも言えそう。
9号酵母とかアルプス酵母の美味しい吟醸酒から吟醸香をとって、ジューシーさを減らした味わい。
決して不味くはないけど色もないし、これで本当に三年熟成って感じ。炭の使い過ぎなんだろうな・・・。

試しに燗してみたがそれほど印象は変わらず、冷やしてみたらイケル。
こいつは冷蔵庫に保管して梅雨入り後に呑もう(^^ゞ

値段が安くても、切れ味抜群の個性ある旨味を創造する《竹鶴》《日置桜》《杉錦》の凄さが再確認されるなぁ・・・。

原料米:山田錦50% 亀の尾 30% 雄町10% 新千本10%、精米歩合:70-60%、日本酒度:+6、酸度:1.8、アルコール分:15.8%、2005BY、杜氏:畑中祐次、製造年月:2009年3月

裏ラベルには「低温にて、3年間、じっくり熟成させた、純米吟醸酒です。」とかいてあるが、精米歩合からいってこれはウソか間違いだろう。
好意的に解釈すると、純米吟醸酒もブレンドしてあるよという意味かな?

2009/6/30
エグイ感じがして少々呑みにくかった《亀齢 辛口純米 八拾 火入れ》だが、口開けして一ヶ月経ったので味見してみた。

ずいぶんマイルドになった。甘さが柔らかく、苦くてエグイ感じの呑み難さがほとんど無くなった。フツ〜に旨い。これなら、値段を考えるとお得感がずいぶん増す。アルコール度の高さも全く気にならないくらいだ。

ただ、もともと美味しい酸が少ないので、好みとしては物足りない(^^ゞ

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2009/5/25
純米酒とおいしそうな料理の写真付きの記事が楽しいaonami24さんのブログを読んで、即注文した酒が昨日届いた。

亀齢酒造(広島県広島市西条本町)の《亀齢 辛口純米 八拾 火入れ》、1.8L¥1,800。
驚きの低価格純米酒だ。
中生新千本という飯米を原料とし、精米歩合を高くして価格を抑えたもの。しかし、決めてはアルコール度の高いことだ。原酒だろうか。アルコールが17〜18度もある。水増しして安くしたわけではないのだ。

まずは、昼酒で味見。

もっと酸が利いているかと思ったが、思ったより普通の味わい。よけいな香りの無いのがイイ。辛口とはいえ味わいのメインは甘さだ。決して甘口酒とは言えないが、主たる味わいは甘さなのだ。それは、水みたいな辛口酒より余程良いのだが、ややキレが悪いか。悪いわけじゃないけど、苦いというかエグイ感じの呑み難さもあり、アルコール度の高さを実感させる刺激がある。
ちょっとふくらみに乏しいのは値段からいって仕方がない。

少し割水すると、メインの甘さが際立って飲みやすくなる。
熱めに燗すると雑味が減り、かなりキレが良くなる。冷やしたらどうなのだろう・・・?

含み香には微かだが《さぶろう》と同系統のものがある。発酵が不十分か?
いや、アルコール度も高いしそんなこともないだろう。

とにかく味が広がらずカタイ感じがする。一ヶ月くらい待つと良さそうな気が・・・。
とりあえず、マイ酒蔵で常温放置決定だ(^^ゞ

原料米:中生新千本、精米歩合:八割、アルコール分:十七度以上十八度未満、杜氏:西垣昌弘 、製造年月:21年4月

晩酌では熱燗で。でも締めに《杉錦》を呑んじゃった(^_^;)

2009/6/30
亀齢変化

エグイ感じがして少々呑みにくかった《亀齢 辛口純米 八拾 火入れ》だが、口開けして一ヶ月経ったので味見してみた。

ずいぶんマイルドになった。甘さが柔らかく、苦くてエグイ感じの呑み難さがほとんど無くなった。フツ〜に旨い。
これなら、値段を考えるとお得感がずいぶん増す。アルコール度の高さも全く気にならないくらいだ。ただ、もともと美味しい酸が少ないので、好みとしては物足りない(^^ゞ

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2009/5/16
先日大宮で買ってきた、あの有名な久保本家(奈良県宇陀市大宇陀区)の《生モトのどぶ》を呑んだ。
仕込み16号で日本酒度+13.5というもので、19BY。
アルコール分:15度、精米歩合:65%、製造年月:21年2月、
とある。

上澄み、かき混ぜて濁り、濁り燗と3種類味わってみた。

なんというか、味わったことのない酒だ。エグイというか渋いというか、甘みは微かでキレのイイ旨味しか存在しない感じ。当然、上澄みより濁りの方が旨味が深くなる。

見た目と味にギャップがあるのは、去年呑んだ《竹鶴・純米にごり》と同じだ。こってり重たい味を想像させるが、実にさっぱりしている。この想像は、いかにまともな濁りを呑んでいなかったかが分かるってことだろう。考えてみれば、しっかり発酵させた純米醪がベタベタ甘い筈はないのだ。
ただ、《竹鶴・純米にごり》を呑んだ時ほどの感動がないのは、経験の巾が広がったせいか?

しかし、燗してみたら驚いた。
キレのイイ旨味がいっそう深まり、フレッシュな植物っぽい香りがフワーッと広がる。これはいくらでも呑み続けていけそうだ。ヤバイ酒といえる。あれよあれよという間に、四号瓶が空になってしまった。

去年の《竹鶴・純米にごり》の時もそうだったが、なぜかあまり酔わない。四合呑んじゃった翌日は、二日酔いにならないまでもたいがい身体が重く感じるのに、そんなことがない。

旨いにごりは、感覚上、酔わないだけでなく体調もくずさない?
だからといって調子にのって呑み過ぎていたら、きっと身体を壊すだろう。ってか、その前に懐がカゼを引く(>_<)

もう、この酒は買わないことにしようっと)*o*(

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2009/5/12
行きつけの酒屋で神亀酒造株式会社(埼玉県蓮田市)の定番酒《神亀 純米酒》を買ってきた。¥3,045。
神亀 特別純米甘口》が想像以上に旨かったからだ。

定番酒は「辛口」と、赤で書かれている。
蓋をポンッと開けたら、フワ〜ッと老香のようなニオイが! 老香じゃなくて熟成香というのだろうか。ちょっと《菊姫》を思い出した。

まずは冷やで。冷やとは言っても室温が24℃だったので24℃だろう。
旨いヽ(^O^)ノ
旨味ベースに、隠れ気味の酸に引き立てられた嫌みのない甘さが幸せの味を運んでくれる。もちろん後口も爽やかだから、この濃い味がいつまでも新鮮に味わえる。香りも不自然なものは無く、全く気にならない。

で、《神亀 特別純米甘口》とは、大きな違いは感じなかった。強いて言えば「甘口」の方が酸を多く感じ、《辛口》の方が酒質がキレイな感じだ。
「辛口」は燗すると味が薄くなっていく感じで、いっそう切れ味も鋭くなる。「辛口」という表示が正しいことを認識させるわけだ。

どっちの《神亀》も常温から温燗がいちばん美味しく呑めた。
最近、どうもキレの悪さを感じる《菊姫 山廃純米》に2,900円出すのなら、あと150円足して《神亀》を選ぶかもしれないなぁ・・・(^^ゞ

原料米:山田錦、五百万石、美山錦、 精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:2009年1月、

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2009/5/6
全量純米蔵で有名な神亀酒造株式会社(埼玉県蓮田市)の《神亀 特別純米 甘口》を呑んだ。2,998円。

行きつけの酒屋さんにも定番の《神亀》はある。だけど、初めての蔵の酒に3,000円は出さないというのがぼくのポリシーだ)*o*(
竹鶴》《杉錦》《日置桜》を見習えよ〜って感じ(^^ゞ

要するに安い純米酒のない《神亀》はタカピーな蔵という印象で、敢えて避けていたってわけだ。しかし、せっかく埼玉県の純米酒専門店で買うならってことで《神亀》との出会いが実現した。

純米酒を呑み始めて30年後の出会い。

甘酸っぱさを予感させるような上立ち香がある。昔嗅いだことがあるような無いような・・・。
香りを裏切らない濃い味には一本筋が通っているようで、個性的だが甘さが旨い。甘いとは言ってもいろいろな味が隠れていて、ふくらみというか立体感がある。

燗すると甘さがおさえられ酸が立ってきて、やや刺激的だ。特に温度を上げるとその傾向が強くなり、冷めてくると優しい甘さが顔を出す。ちょうど興奮した怒りが抑えられて笑顔が戻るような感じ。

池田屋酒店の説明には『神亀らしい個性は強くないけれど、・・・』と書いてあるが、充分記憶に残る味わい。《菊姫》《竹鶴》《杉錦》などのように、香りを含めた独自の味わいを誇る酒といえそう。

ただ、この値段では年に一回呑むかどうかだろうなぁ・・・(^_^;)

精米歩合:60%、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:2008.11、

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2009/5/2
義兄が手土産持って呑みに来た(^^ゞ
勝山企業株式会社(宮城県仙台市青葉区上杉)の《純米吟醸 勝山》というもので、無濾過袋搾りなんて書いてある。
ここ、純米蔵だ。

無濾過という割には色が無い。

香りはカプロン酸系。味はコクのあるジューシー系。所謂普通の吟醸酒の味わいだが、その中心の甘みには旨味がある。そして香りのバランスも良い。造りの良さを感じさせる美味しくも旨い酒だ。

浦霞》と似ているので、酵母は宮城酵母なのだろうか? それとも協会9号か?

惜しいのはキレが今一か?
いっしょに飲んだ《杉錦 特別純米 生モト仕込み》の方がずっと綺麗な酒質で、後口も爽やかだ。しかし、これは《勝山》が悪いというわけでなく《杉錦》が優れているから、単に比較の問題かも。

日本酒度がどの位か知りたいところだ。当てずっぽの予想では2(^^ゞ

因みに燗してみたら、あまり美味しくない酸が立ち甘みが引っ込んだ。冷の方が向いている酒だ。
で、やはりキレが今一だと思った。

使用米:山田錦、精米歩合:50%、アルコール分:16度、

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2009/4/29
秋鹿酒造
(大阪府豊能郡能勢町倉垣1007)の《秋鹿 摂州能勢 純米吟醸》¥2,400。

秋鹿》の評判が良いのは知っている。でも、敢えて避けていた酒だ(^^ゞ
以前呑んだ《秋鹿》のいやな臭いが強烈だったからだ。それは日本名門酒会の2003年の頒布会による特別純米酒だった。

味は美味しかったのだが、含み香がヘンだった。かび臭い感じのニオイで、上槽の袋の洗浄不足じゃないかと疑った。

それ以来、信用出来そうな人達が《秋鹿》をいくら旨いと言っても食指が動かなかったということ。
しかし、今年の2月、「酒塚まつり」で《秋鹿 摂州能勢 純米吟醸》にはそのニオイのないことを確認した。そして、骨太の味わいも。

ということで、かのやさんで買ってきてちゃんと味わった。

酸味をベースに甘みと旨味が、飴のような粘性を持って感じられる。しかし、後口は爽やか。キレがイイ!
懸念された違和感のある香りも皆無だ。それどころか、味に似合った良い香りが微かに感じられるが、表現力の無さゆえ具体的に書けない(・・;)

燗するとやや酸が立ち、それぞれの味が融和してなかなか良い。
冷やして呑むと、甘味が多くなるがややシャバっとして水っぽく感じる。甘いのにスッキリして良いとも言える。

使用米:吟吹雪?、精米歩合:60%、日本酒度 :+4、酸度 :1.6、アルコール度: 15.0〜15.9%、製造年月:21年4月、

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2009/4/12
昨夜は、harahideさんと呑んだ。ウチに招いたのは半年ぶりくらいか?

呑んだ酒は《清酒竹鶴H19BY純米八反錦など65%》と《杉錦 特別純米 生もと仕込》そして、harahideさんが持参した、奈良豊澤酒造株式会社(奈良市今市町)の《純米吟醸 貴仙寿吉兆》。

相変わらずよく呑んだ。harahideさんを送り返した後の記憶はあまりない(^_^;)

純米吟醸 貴仙寿吉兆》は初めて呑んだが、なかなか美味しかった。
所謂、典型的な吟醸酒系の味と香りで新鮮な果物のようなジューシーさがある。山田錦をよく削って醸した上質の味わい。その香りのバランスも良い。
酵母は9号系かと思ったが、なんとアルプス酵母だそうだ。

原料米:山田錦100%、精米歩合:55%、アルコール分:15.0度以上16.0度未満、日本酒度:+4、酸度:1.3、製造年月:2008年12月、但馬杜氏:藤澤忠治

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2009/4/1
遠藤酒造場
(長野県須坂市臥竜)の《渓流 活性生原酒どむろく》を頂いた。300ml。

「にごり」どころではない。醪をそのまま瓶詰めしたかの様な酒。所謂「どぶろく」のことだろう。
しかし、ちゃんと「清酒」と書いてある。上槽(しぼり)という行程を経ているということだ。上槽すれば濁っていても《清酒》となる。

しぼりに使う酒袋の目の粗さに決まりは無い。ザルで濾しても、極端なことをいえば枠を通すだけでも良いってことだ。へ〜〜んな決まり。この酒がそうか?

首にぶら下がっていたものを読むと「発酵中の酒を粗くあみごししただけで・・・」と書いてあった。

その前後には、昔の酒造りの資料に忠実に基づいて仕込んで、一切の手を加えず瓶詰めしたと書いてある。だったらアル添するなよな、と言いたい。

で、味は?
まるで炭酸入りのジュースだ。こってりしていて食べ物のようだけど、チクチク感が爽やかで甘酸っぱさがキレていく。美味しい。
かき回し方が足りなかったせいで、澱がたくさん瓶の底に残ってしまった。

別の酒を加えてまぜまぜしたらどうだろう。
もちろん美味しいお酒ではもったいない。かといって、まずいアル添酒じゃ呑めないし・・・。
酒一筋》が冷蔵庫に残っていることを思い出した。

ってことで、《どむろく》の瓶の底の2センチくらいの澱の中へ《酒一筋》を100mlくらい入れてよく混ぜて呑んでみた。
なかなかイケル。
さらに《酒一筋》を加えて燗してみたら、甘みと酸味と旨味のコラボレーションが良いバランス。
な〜にやってんだか)*o*(

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2009/3/30
昨日は村の駅ででっかい鰤の頭をゲット。たったの200円!
ってことで、晩酌の肴は“鰤のお頭だけ・・・アラもアルでよ”の塩焼きだ。

まずは、風呂上がりにヱビスでのど湿し。
体の火照りが覚めたところで、山根酒造場(鳥取県)の《日置桜H18BY純米復刻ラベル玉栄60%》。

これはホントに安くて良い酒だ。2,205円!
口開け時にフワッと吟醸香が漂うが、その香りはその後決して出しゃばらない。9号酵母とは思えないような、酸の利いた旨味を伴う濃い味でキレも良い。

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2009/3/26
「蜂の子」を肴にした。姉貴からの頂き物。甘く煮てある。ちょうど良い甘さで旨味があり、最後に微かな苦味も感じられる。

呑んだのは《菊姫 山廃純米》。製造年月が2008年12月のもの。
去年呑んだ時に、何となく後口にキレの悪さを感じたのが気になっていた。冷やだと、やはりややキレが悪い気がする。

竹鶴》や《日置桜》などの日本酒度が5〜13という高い数値の酒に慣れたせいだろうか?
因に燗してみたら、それほど気にならなくなった。
菊姫》らしい独特の香りと、酸の利いた濃い味が旨い。

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2009/3/21
杉錦 生モト純米大吟醸
昨日は、かのやの社長に、定番にしてくれるよう《杉錦 特別純米 生モト仕込》が、手頃な価格でいかに良い酒かを話してきた。

ついで、均乃介さんのトシの話になり、我々と同世代だなんて話から、実はぼくは今日が誕生日でと繋がった。
そしたら、社長、何とお祝いに《菊姫・干支ラベル》を持っていけだと(^^!
一切遠慮せず、充分感謝して有り難く頂いてきた。

でも、昨夜の主役はやはり《杉錦 生モト純米大吟醸》。
あの日、口に含んで、呑み込まなかった、あの大吟醸を呑み込む時がきたのだ。

盃に注ぐと、まず、低く抑えられた吟醸香が遠慮気味に香る。
口に含み適度に味わったら、呑み込む。
やっぱ、旨い!

とろりとした舌触りで透明感のある綺麗な酒質。イヤな味が全く感じられないバランスの良い旨味。
濃い味なのに呑み込んだ後の爽快感が気持ちイイ。キレが良いのだ。

もちろん燗上がりする。
生モトとは思えない綺麗さで生モトらしい深みのある味わい。素晴らしい酒だ。

いっしょに呑むと《杉錦 特別純米酒生モト仕込》がうすく感じられちゃうくらい(^_^;)
《純米大吟醸》は《特別純米》から少し酸を減らし、いっそう綺麗にして旨味を増やした感じ。

杉錦 生モト純米大吟醸2006BY》720ml 2,100円。
日本酒度:+6、酸度:1.2、アルコール度:16.5%、原料米:兵庫県産 山田錦、精米歩合:麹米40% 掛米50%、使用酵母:静岡HD−1、火入れ:一回/瓶火入れ、製造年月:21年2月

珍しく尾頭付き(お頭だけではない!)の鯛を刺し身で食べた(^.^)

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2009/3/20
昨夜は、利守酒造株式会社(岡山県赤磐市西軽部)の《純米 酒一筋》を呑んだ。

ポイントをためて買ったもの。
純米酒は何種類かあったけど、これがまともそうだったから選んだだけで、旨けりゃラッキー不味けりゃ料理酒ってことさ(^^ゞ

裏ラベルをみると、炭素濾過をしてないと書いてある。何となく期待しちゃう。

さっそく利き猪口に注いでみると、炭を使ってないとは思えないような薄い色だ。こんなのほとんど透明じゃん(>_<)
濾過のフィルターの目が細か過ぎか?
ちょっと不安がよぎる。

一口啜ってみると、まず甘さを感じる。その後弱い酸を伴って旨味が出てくる。
悪く無いぞ。
二口、三口呑んでも後口は悪くない。良いってほどじゃないが、キレも悪くはない。

燗してみると、甘さが引っ込みバランスが良くなる。
ただし40℃以下になると、やや草っぽい香りが出てくる。上燗から熱燗くらいが旨い。

まあまあの当たりで良かったヽ(^O^)ノ

以下は、蔵元のHPからの情報。
1.8L:2,100円(税込)、720ml:1,050円(税込)
原料米:キビヨシ、精米歩合:65%、日本酒度:+3〜4、酸度:1.5〜1.6、アルコール度:15〜16度、製造年月は21年2月。

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2009/3/8
杉錦 特別純米 生もと仕込
杉井酒造(静岡県藤枝市)の《杉錦 特別純米 生もと仕込 2007BY》は一升で¥2,625

先日、杉井酒造を訪れた時に味見して購入した酒を、昨夜口開けした。
そう、呑み込みたい衝動に駆られながらも、我慢して吐き出した旨い酒。
ついに、十分味わってから呑み込んだ。

静岡酵母で醸した山廃や生モトってどうよ、と思っていたけれど、これなら納得だ。

蔵で味見した時にも感じたけれど、口に含むとまずその透明感のある綺麗な味わいに感動する。
生モトで、こんなに綺麗な味か!!

過去に呑んだ山廃のような主張する酸味はもちろんないが、甘みと旨味をしっかり支える酸味があり、キレの良い所が素晴らしい。

融合した美しい味わいにボケたものが無い。
香りは静かに抑えられている。

この値段で、こんな味の生モト純米が呑めるなんて素晴らしい。
万歳! 杉井均乃介ヽ(^O^)ノ

使用米:静岡県産山田錦100%、精米歩合:60%、日本酒度:+4、酸度:1.7、アルコール分:15度以上16度未満、使用酵母:静岡HD-1、2007BY、製造年月:21年2月、

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2009/3/3
杉錦 玉栄山廃純米酒2007BY》 
杉井酒造への行き方を聞くために寄ったSONEという酒屋さんで買ったもの。
720mlで¥1,365。

旨味と酸のバランスがよく、基本はガツン系の味わいなのに透明感があると言うか、綺麗さがある。

天保山廃純米酒》から雑味と粗さを取り払ったような感じだ。
燗するとさらにふくらみと透明感が増す。旨い。

冷やで呑んだ時、静岡酵母の吟醸酒のような残り香を感じるのが面白い。

使用米:滋賀県産玉栄100%、精米歩合:60%、日本酒度:+4、酸度:1.6、アルコール分:15度以上16度未満、使用酵母:きょうかい7号、2007BY、製造年月:21年1月、

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2009/2/27
森本酒造合資会社
(静岡県菊川市)の《小夜衣 地酒工房 純米しぼりたて》を呑んだ。
あおきで720ml¥1,365。

濃い味だ。
生酒だが、その甘さはそれほど尖っていない。酸味も多くはないがちゃんとあり、旨味もけっこうある。それらの味が渾然と混じり合って、それぞれの味が主張する感じ。まろやかに融合することはない。

盃を重ねると甘味が気になるが、決して後口が悪くなるわけではない。ただ、ちょっと重たい。
濃い味の重厚な酒は好みだが、ちょっとだけキレが悪いのか?
燗するとだいぶマイルドになる。

原酒とは書いてないが原酒と思われる。アルコール分は17度もある。割水燗してみたら、植物っぽいにおいがして今一だ。

アルコール分:17度、精米歩合:60%、日本酒度:4.0、酸度:1.9、製造年月:平成21年1月、

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2009/2/23
富士高砂酒造
(富士宮市)の《高砂 特別純米辛口》を呑んだ。
村の駅で買ってきたもの。720mlで¥1,150。

以前呑んだ山廃純米は、しっかりした造りとは感じたものの「静岡酵母で山廃ってどうよ」みたいな酒だった。
これは特別純米で、日本酒度が+10だ。

冷や(常温)と燗で呑んでみたが、明らかに燗の方が良い。冷やでは物足りなかった旨味が出てきて、キレが良くなる。優しくサラリとした甘さは静岡酵母の特性だが、やや熱めに燗することによって後口のキレが圧倒的に良くなる。
香りも自然なものだし、山廃より余程良い酒だ。

アルコール分:15度以上16度未満、精米歩合:60%、日本酒度:+10、 製造年月:21年1月

でも、ここの蔵も7号酵母や9号酵母で造ったら、もっと旨い酒が出来そうな気がするなぁ・・・。
沼津の白隠正宗だって静岡酵母にこだわらなければ良いのにって思う。

今まで呑んだ静岡酵母の純米酒で、特性が生かされて旨いと思ったのは《開運》《喜久酔》《志太泉》と大村屋酒造場のものだ。

そうそう、この《高砂 特別純米辛口》は、柔らかめの口当たりで全く辛口とは思わない。

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2009/2/9
昨夜は太田酒造場(鳥取県八頭郡若桜町若桜)の《辨天娘H19BY青ラベル十二番娘》を口開けして呑んだ。2,460円。

驚かせるような味ではないが《竹鶴》につながるような、幸せな気分にさせる味わい。呑み進むごとに旨味を多く感じる。
そう、酒全体が旨味成分のよう。程良い酸に微かな甘みだが、旨味が多いため充分に味わいを堪能出来る。もちろんキレも良い。キレが良いので杯が進む。《竹鶴》同様、呑み過ぎ注意の酒だ。

まず冷やのまま味見してから、45℃〜50℃位で呑んだ。
冷やでも充分旨いけど、燗すると味が広がり膨らみ、隠れた酸も出てきてグググッと旨味が増す。
日本酒度が+13という驚くような高さだが、もちろん全く辛口と表現されるような味わいではない。あくまでも旨口。

精米歩合:70%、日本酒度:+13、アルコール:15〜16%、製造年月:21年1月、酒屋さん情報によると使用酵母は6号、

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2009/2/8
昨夜は急なお誘いにもかかわらず、ちゃんと都合をつけてharahideさんちにしっかりお邪魔してきた。
2人で四合瓶が2本ちょっと空いちゃったから、一人四合以上呑んじゃったか。その他ビールも飲んだし、明らかに呑み過ぎだ。

ウン十年前にharahideさんのお父様が使っていたという電気式酒燗器で、絶妙の熱燗にしたためペースがはやまったのか。
いつもは家に帰り着くまでの記憶はあるのに、昨夜はharahideさんと別れて少し歩いたところまでしか記憶がない。
気が付いたら布団の中)*o*(
道中何があったかしらないけど、無事、家に帰り着いたわけだし、二日酔いもないから、ま、イッカ(^^ゞ

呑んだ酒は大村屋酒造場の《長い木の橋 純米吟醸》。
使用米:吟ぎんが・あいちのかおり(55%)、酵母:NEW-5、日本酒度:+2、酸度:1.4、
滑らかな甘さが綺麗な味わいの静岡吟醸。

もう一本は、去年も呑んだ老田酒造店(岐阜県)の《飛騨自慢・純米吟醸》。
最後に開けたのは覚えていない(>_<)

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2009/2/6
乙姫
チャンから貰ったお酒を頂いた。

まずは若駒酒造場(富山県東砺波郡井波町井波)の《本醸造生原酒 わかこま》。

生酒によく感じるフレッシュな草っぽい含み香があり、もちろん甘い。
その強い甘味の後ろにエグ味というか苦味があり、味を引き締めるのに役立つはず。・・・だが、後口まで苦味が残ったり、甘味に締まりがなくキレが悪い。アル添酒のくせにキレが悪い。
燗しても同じこと。かえって臭いが気になるかも。

本醸造の原酒って、アル添しなかったら何パーセントくらいなんだろう? 20%にする意味が分からない(-_-;)
まさか、キレをよくしようとどんどんアル添したら20%になっちゃった、なんてこともあるまい)*o*(

アルコール度:19.0%以上20.0%未満、製造年月:20年12月、

次は若鶴酒造株式会社(富山県砺波市三郎丸)の《特別純米 若鶴 しぼりたて》という生酒。

こちらももちろん甘い。そしてエグ味も同じだ。しかし、その甘さにはまとまりがあり、微かな酸味が後口を爽やかにする。燗するとさらに酸が立って呑みやすくなる。

これも甘すぎるしアルコール度が高いので、試しにチョロっと薄めてみた。おお、割り水燗するといっそう良いじゃん。

使用米:雄山錦100%、精米歩合:55%、アルコール分:17.0度以上18.0度未満、日本酒度:+1、酸度:1.9、製造年月:2009年1月、杜氏:米山弘(越後杜氏)

若鶴》の包み紙を読んだら無濾過ということだ。そのわりには色がほとんど付いてなかった。しかも、加水してないって、原酒じゃん。
無濾過生原酒って明示しろよ(^^!

結局、最後に《杉錦》で呑み直しちゃった(^_^;)

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2009/2/4
笹井酒造
(長野県松本市)の《選り抜き純米酒 笹の譽》というちょっと怪しい純米酒をいただいた。
何がちょっと怪しいかというと、「ジャズが醸した淡麗美酒」なんて書いてあるのだ。

酒造現場でジャズを流したと言いたいのだろう。
クラシックほどじゃないけど、ジャズだっていろいろある。どうせなら曲名と演奏者まで書けば説得力があるのに)*o*(
なんにしても、旨い酒を造ったという自負があるのならジャズ云々なんていわず、自分たちの腕の良さや酒造りに対する意気込みなどを素直に自慢すればいいのだ。

さっそく冷やのまま呑んでみた。甘い。美味しいけど甘い。

長野の出来の良いジューシーな純米吟醸酒の味わいから、酸味を少なくして香りを減らし、ちょっとキレを悪くしたような味わい。
冷やして呑んだ方が良さそうだ。

原料米:ひとごこち、精米歩合:59%、アルコール分:15度、製造年月:21年1月、

2009/2/5
昨夜は冷やしたものを呑んでみたが、印象は変わらず。かえって美味しくない。
燗してみたら、少し酸が立ってきて少々良い。でも、残り香が今一でだれたと表現したい味わいがキレを悪くしている。

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2009/2/3
杉錦・天保山廃純米酒》は杉井均ちゃんによる普段呑みの旨〜いガツン系純米酒だ。天保十三年というラベルが貼ってある。1,890円というのが立派な、ぼくの定番酒。先日買ってきたら、2008BYとなっていた。新酒という事だ。

早速味見してみたら、過去2年のものより酸っぱくない。

独特の酸味が利いてはいるものの、甘味も感じられ口開け時から呑みやすい。断然、燗が旨い。

分析値を比較してみた。

2006BY、アルコール:15.8度、日本酒度:+5、酸度:2.0
2007BY、アルコール:15.2度、日本酒度:+3.5、酸度:2.5
2008BY、アルコール:15.2度、日本酒度:+2、酸度:2.3

原料米:掛米/静岡県産 あいちのかおり 78%精米、麹米/静岡県産 ひとめぼれ 70%精米、酵母:協会7号、酒母:山廃もと、火入れ:一回(瓶火入れ)、活性炭無使用

2008BYは、蓋がプラスティックになった。このタイプの蓋はカビがつきやすいので要注意だ。

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2009/1/12
久しぶりに司牡丹酒造株式会社(高知県高岡郡佐川町)の《司牡丹》を買った。いや、女房殿に買ってもらった(^.^)
久しぶりとは言っても、呑んだことのないブランドで《司牡丹 米から育てた純米酒》というもの。2,560円。

昨日は昼食が2時半過ぎとなったため、さっそく昼酒として味見した。

想定内の味だ。
つまり、今までの《司牡丹》の味から逸脱しない、ツルリとした硬質の味わいを持つ。
以前感じた香りも健在だ。
鼻で嗅いでも分からない口中で感じる爽やかな香り。米の香りだろうか?

べたつかない軽い甘さがベースで、世間ではこれを辛口酒と言うのだろう。
色もほとんどなく、やはり活性炭の使い過ぎかと思わせるが、新潟の酒よりは旨味が残っている。そしてキレが良いのが特徴だ。
燗すると、少ない酸が利きだし味に幅が出てきて、キレの良さそのままに旨味が増える。

使用米:山田錦・吟の夢・土佐錦、精米歩合:70%、アルコール分:15度以上16度未満、製造年月:2008年11月、日本酒度 :+5、酸度 :1.4、アルコール度:15.8%

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2009/1/6
富士高砂酒造
(静岡県富士宮市)の《高砂 山田錦山廃純米原酒》は、微かな吟醸香で甘い。
もちろん旨味もあるけど、柔らかな甘さで濃い味。ツルリとした静岡吟醸とは一線を画す味わいだ。

吟醸酒でなく山廃だから当たり前か。
しかし、詳しくは表示してないが静岡酵母のためか、酸は全く利いてないし、山廃らしい旨味が渾然としたコクは無い。

燗すると、甘味以外の味が感じやすくなる。
旨い酒だとは思うが、ぼくの好みではない。

いったい、静岡酵母で山廃を作ることにどんな意味があるのだろうか?
山廃らしさが消えたら、山廃である必要はないのでは?
「山廃」という名前だけが欲しいのか? なんて勘ぐりたくなる。

使用米:兵庫県産山田錦、精米歩合:55%、日本酒度:-3、アルコール分:16度以上17度未満、使用酵母:静岡酵母、製造年月:20年12月、

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2009/1/2
昨夜は、名手酒造店(和歌山県海南市黒江)の《純米しぼりたて黒牛・生酒原酒》も呑んだ。
生酒らしいややとがった甘みとジューシーな旨味が、炭酸のチクチク感を伴いキレを良くしている。
なかなか旨い。

一緒に呑んだ《鷹勇H18BY純米吟醸なかだれ》はとてもキレイな酒質で、生原酒のあとではやや薄く感じられた。

少し放置した方が良いのかな?

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2009/1/1
今年、最初に聴いた曲は、デイヴィッド・シフリンのクラリネットでモーツァルトのクラリネット五重奏曲。
シミジミしたあとは山岡酒造株式会社(広島県甲奴郡甲奴町)の《瑞冠 純米大吟醸 山廃仕込み1年生貯蔵酒》。

こりゃ旨いや。
山廃で、純米大吟醸で古酒という特徴を全て兼ね備えているって感じ。《菊姫・本仕込み純米・平成8年度》とちょっと似た味わい。

2009/1/2
で、今朝は少しだけ瑞冠《瑞冠 純米大吟醸 山廃仕込み1年生貯蔵酒》を呑んだ。
燗してみたかったのだ。

旨い!!
50度位に燗すると、酸が立ってきて旨味がマイルドに広がる。冷めてくると、酸が引っ込み優しくまぁるい味わいに変化する。基本は雑味の無いキレイな酒質だから、良くも悪くも重たさは皆無。
こりゃ、いつまでも呑んでいられそうな酒だ。


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